+++ JINMO通信 (2016年11月3日号) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
銀座の若山美術館で、11月26日(土)15:00〜17:00に開催される”第6回(最終回) JINMOの社会学研究会”のおしらせです!!!
これは演奏会と、展覧会と、講演会が一緒になったような時間ですよ。
(主催者側事情により、”JINMOの社会学研究会”はこの第6回をもって最終回となります。)
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“JINMOの社会学研究会”は、『JINMOによる演奏を含めた表現行為と講義の実践のみならず、集う人々による意見交換も含めたコレージュ』となることを目論んで企画されました。
月に1回、毎月第4土曜日、銀座の若山美術館を会場に継続的に開催されます。
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高度に技術の発達した今日においては、テキスト・データはもちろん、いかなる音声、画像、動画データも巧妙に改竄可能であり、メディアを介して接触される総ての情報が恣意的虚無と化し、世界の実態はもはや個々の五感による直接の実感によるしか判じ得ない。
そして我らに実感される漠然とした不安は、徐々に輪郭を明確にし始め、集団の無意識に膨張しつつある。この終末的な”スペクタクルの社会”を如何に俯瞰して凝視し、その災禍の津波を如何に超えるのか…、これが今日の表現者に科せられた今日の反射であろう。
大規模自然災害、経済ハルマゲドン、そして第三次世界大戦勃発の危機感に挟撃された極度に緊張の高まる現代、東京銀座の若山美術館に、私は時代の必然として1930年代にバタイユが主宰した「社会学研究会」をRebootさせる。
共鳴者よ、諸君のコレージュがここに現出する。
(JINMO)
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「社会学研究会」とはなにか?
ナチズムの擡頭と第二次世界戦争勃発の危機感に挟撃された極度に緊張の高まる時代を背景に、ダダ、シュールレアリスムと継走/重層して繰り広げられた第二次戦争前のヨーロッパ・アヴァンギャルド・ムーヴメント。「社会学研究会」はその最後のグループとして名のみ高く、これまでその全容は謎に包まれていた。
1937年3月、バタイユ、カイヨワ、レリス、クロソワスキーらを中心に結成され、1939年7月まで活動を持続したコレージュは、時のそうそうたる思想家、アーチスト、詩人たちの奇跡的な交叉の場を形成した。
「社会学研究会」は、当時の社会危機に対しては「軍隊に対する戦争」をもくろむ社会学騎士団であり、ナチズム共同体と民主主義の原理的危機をもろともに超えようとするオーガニズムの実験的な学術集団でもあった。ちなみに「コレージュ」とは、親和力によって集う、ヒエラルキーのない、おもむきのオーガニゼーションを原意とする。
(”聖社会学” 工作舎 1987年刊 帯より引用)
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第6回 JINMOの社会学研究会
日時:2016年11月26日(土)15:00〜17:00
会場:若山美術館
住所:東京都中央区銀座2-11-19 国光ビル 4F
問合わせ:03-3542-3279 info@wakayama-museum.com
料金:1500円
皆様の積極的なご参加をお待ちしております。