+++ JINMO通信 (2016年7月25日号) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
通算201作目の新作がリリースされました。
CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のダウンロード・アルバムです!
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『毎月1回のペースで継続開催していた無伴奏ギター独奏会“Life”は、2012年12月で終了した。そう、このシリーズは確かに終了したが、実は演奏会は別の形で継続され続けていた。それは一般には完全非公開のもので、死霊相手におこなわれるもの。何モノにも囚われぬ自由な演奏を目指し、“Life”も大方それを実現していたのだが、どうしても生きた人間を目前にしては、その喜びや緊張感などが奏者にフィードバックされ、次に奏でる音に少なからずの”影響”を与えていた。この”影響”は、言わば次に奏でる音の表現上の方向性を示すという、つまりは奏でてはならぬ音をも明確にしてしまう“制限”と同義であった。何モノからも解き放たれ、完全に自由な次音の発生実現には、生きた人間が障壁となっていた。そこで私は無人での演奏会によりその実現に臨んだ。しかし完全に無人というのは、実は難しい。物理的に人は存在しなくても、奏者の感覚に於いては何モノかの臨在感を消し去る事ができなかった。私はその見えざる観客を“死霊”と呼称した。この死霊の存在が、完全に無人であるよりも良い影響を奏者に与えると気づくのに、そう時間はかからなかった。“死霊”のお陰で、私は無人という状態に囚われることからすらも解き放たれたのだから。この死霊相手の無伴奏ギター独奏会を、私は目指す完全即興から“Impromptu”シリーズと名付けた。』(JINMO)
第201作めのソロアルバム、その名も、“Impromptu 140627”。
“Impromptu”シリーズの第13作です。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/182impromptu140627.html
JINMOの演奏中の途切れる事、淀む事、滲む事の無い意志と集中力の長時間継続。
今迄も驚き続けたのですが、本作では『一切の演出の排除されたエネルギー体の実存』の記録、という印象で、驚きと共に、思わず「天晴れ」と言いたくなる様な、あきれるような清々しささえも感じる私です。
JINMOのギター独奏時の特徴的スタイルのひとつに、高速複雑で極微細な即興があります。
これをJINMOはグロッソラリア系と呼称しています。
グロッソラリアとは“異言”と訳されるキリスト教用語で、祈りの熱情が極限的になった時、本人の意識から切り離されたように舌が高速で動きだし、未知の言語的発生を猛烈におこなってしまう状態を指します。
本作も典型的なグロッソラリア系表現と言え、ここでは総ての音がたった1本のギターで奏でられています。
手指が、奏者とは別に、それぞれに独立した意思を持って、能弁に語り始めたような複雑な音です。
音楽的な時間認識に於いては、律動についても、単位時間内での周波数の変化や合成の仕方についても、そこに“単純さ”と“複雑さ”が相反するものではなく、未分化に併存しているとJINMOは考えています。
乱暴に言ってしまうなら、非常に単純に聴こえる表現でもミクロにおいては、非常に複雑なものの絡み合うような複合体であったり、逆に非常に複雑に聴こえる表現でも俯瞰するなら、非常に大きく単純なものの一部であったりという事です。
JINMOはこれをよく、大河の流れや、星雲の様子、海岸線の状態などで例えて説明しています。
この考えが、複雑系研究で有名なサンタフェ研究所のひとりマレー・ゲルマン博士の概念“プレクティクス”に近似しているため、JINMOは好んでこの単語を使います。
因みに、プレクティクスとは“複雑”と“単純”の意味を持つラテン語を合成したゲルマン博士による造語です。
またグロッソラリアは人為的意識的な表現から距離を置くものであり、1920年代にアンドレ・ブルトンらシュールリアリスト達が、新たな芸術運動のひとつとして実践していた“オートマティスム”の、純化された本来的姿であるともJINMOは捉えています。
『“美は痙攣的なものだろう、それ以外にはないだろう”と、アンドレ・ブルトンは1928年の著書“ナジャ”で明言した。この痙攣とは、原文では不随意な肉体の動きを表す医学用語としての、“CONVULSIVE(痙攣)”が用いられている。ここに、私はブルトンが用いていた“オートマティズム”との関連を明確に感じるし、私に於いての“グロッソラリア”との相似を感じざるを得ない。』(JINMO)
このJINMOの言葉は、そのブルトンが“美”を語るにおいて、不随意な肉体の動き、“痙攣”を持ち出したのを受け、自己の表現との関連から述べたものです。
“Life”シリーズ全作品と“Impromptu”シリーズ第1作は、ギターアンプからの音をマイクで収録したものでしたが、本作ではマイクを使わず、ギターアンプからのライン出力をそのまま記録するライン・レコーディングでおこなわれました。
総ての音は、その時、1時間34分06秒に渡って途切れなくJinmoidを使用して演奏されたままに記録され、録音後に空間処理を加えた以外は一切、編集や加工はされていません。
言わば、ドキュメンタリー作品のようなものです。
聴き進む内に、非常に複雑に思える音のひとつひとつは、言わば波の雫のひとつひとつであり、俯瞰してそこに渺茫たる太洋が静かに在るのにやがて気づくでしょう。
ジャケットは丹野徹氏がデザインした美しい十字架ロゴが中心に据えられたシンプルなものです。奏者(生霊)と死霊を繋ぐに、これほど相応しいものは無いと思います。
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因みに本作を含むシリーズ13作品のレコーディング・データは以下の通りです。
13【Impromptu 140627】
2014年6月27日(金)録音
東京ビュックにて
Z-Vex Fuzz Factory(x-07-15-17-17)
Jinmoidの総てのノブはフラット
タッピング
ライン録音
1時間34分06秒
2016年7月25日リリース
12【Impromptu 140626】
2014年6月26日(木)録音
東京ビュックにて
ALBIT GC-1
Jinmoidのノブはミッドのみフラット
タッピング
ライン録音
1時間31分20秒
2016年6月29日リリース
11【Impromptu 140605】
2014年6月5日(木)録音
アトリエにて
YAMAHA THR10X(SOUTHERN HI)
Jinmoidの総てのノブはフラット
タッピング
ライン録音
1時間13分23秒
2015年10月15日リリース
10【Impromptu 140530】
2014年5月30日(金)録音
東京ビュックにて
Z-Vex Fuzz Factory(x-07-07-17-17)
Jinmoidの総てのノブはフラット
タッピング
ライン録音
1時間31分19秒
2015年8月19日リリース
09【Impromptu 140529】
2014年5月29日(木)録音
東京ビュックにて
ALBIT GC-1
Jinmoidのノブはミッドのみフラット
タッピング
ライン録音
1時間22分28秒
2015年6月27日リリース
08【Impromptu 140528】
2014年5月28日(水)録音
東京ビュックにて
Ideyha Giga(x-18-18-07)
Jinmoidの総てのノブはフラット
タッピング
ライン録音
1時間25分41秒
2015年5月6日リリース
07【Impromptu 140424】
2014年4月24日(木)録音
東京ビュックにて
ALBIT GC-1
Jinmoidのノブはミッドのみフラット
タッピング
ライン録音
1時間15分28秒
2015年2月24日リリース
06【Impromptu 140423】
2014年4月23日(水)録音
東京ビュックにて
Ideyha Giga(x-18-18-18)
Jinmoidの総てのノブはフラット
タッピング
ライン録音
1時間15分16秒
2014年11月6日リリース
05【Impromptu 140327】
2014年3月27日(木)録音
東京ビュックにて
ALBIT GC-1
Jinmoidのノブはミッドのみフラット
ピッキング
ライン録音
3時間17分42秒
2014年9月10日リリース
04【Impromptu 140326】
2014年3月26日(水)録音
東京ビュックにて
Z-Vex(x-07-07-17-17)
Jinmoidの総てのノブはフラット
ピッキング
ライン録音
57分08秒
2014年7月26日リリース
03【Impromptu 131207】
2013年12月7日(土)録音
アトリエにて
ALBIT GC-1
Jinmoidのノブはミッドのみフラット
ピッキング
ライン録音
2時間05分32秒
2014年5月16日リリース
02【Impromptu 130913】
2013年9月13日(金)録音
アトリエにて
YAMAHA THR10X(BROWN I)
Jinmoidの総てのノブはフラット
ピッキング
ライン録音
1時間11分54秒
2014年3月13日リリース
01【Impromptu 130603】
2013年6月3日(月)録音
アトリエにて
ALBIT GC-1、ZT Amp Lunchbox
Jinmoidのノブはミッドのみフラット
ピッキング
マイク録音
56分42秒
2014年1月27日リリース
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ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作“Quantum Zen 01”から僅かに5日。
通算第201作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第182作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。
(Avant-attaque:HARI)
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【Impromptu 140627】ダウンロード版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/182impromptu140627.html
2016年7月25日リリース
全1曲(total 01:34:06)
フォーマット:Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ:694.6MB
ジャケット写真:HARI
ジャケット・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 30.00ドル
<無伴奏ギター独奏、ライブ録音>
【収録曲目】
01. Impromptu 140627 (01:34:06)
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ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html
ダウンロード後の解凍、アンロック・コードの入力には、無料ソフト”StuffIt Expander”をご使用ください。以下から入手可能です。
【Mac用】
http://my.smithmicro.com/stuffit-expander-mac.html
【Windows用】
http://my.smithmicro.com/stuffit-expander-windows.html
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Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
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---Avant-attaque(アヴァン・アタック)
+++ JINMO通信 (2016年7月20日号) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
ついに、通算200作目の新作がリリースされました。
CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のダウンロード・アルバムです!
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『量子論・量子力学における量子が、「粒子」的な性質と「波動」的な性質を同時に持つということ、般若心経に説かれた「色(実在)」と「空(非実在)」の不可分性、加えてマレー・ゲルマン博士がプレクティクス(Plectics)という言葉で表した「複雑」系と「単純」系の不可分性…、これらは私に於いて非常に密に関係しあい、私のnanoZen、nanoPickingなど極微細複雑系表現の源泉となっている。
私は永らくそれら量子、色即是空、プレクティクスについて、五感での直接体感が困難な、いわば情報現実的事象であるとして、理解していた。
ところが2015年の新春、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)のファブリジオ・カルボーネ博士率いる研究チームが、光の「粒子」と「波動」の二重性を同時に可視化することに成功した、との報を知った。
http://www.nature.com/ncomms/2015/150302/ncomms7407/full/ncomms7407.html
これは五感での確認が困難であると思っていた私にとって、神仏と物理的に接触するに匹敵するような、非常なる衝撃であった。
その直後から、週に一度、全生庵のご指導の元、座禅を組ませていただき、同時に本作の制作に取り掛かった。
これが本作制作の由縁と同時に、タイトルに「Quantum Zen:量子禅」とつけた由縁でもある。』
(JINMO)
ついにリリースされた第200作めのソロアルバム、その名も、“Quantum Zen 01”。
今後作り続けられていく“Quantum Zen”シリーズの第1作です。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/181quantumzen01.html
ついに200作目のソロ・アルバムをリリースする日がやってきました。
タイトルの意味は前述のJINMO自身の言葉に明らかです。
ちなみにマレー・ゲルマン博士とは、複雑系研究で有名なサンタフェ研究所の博士で、プレクティクスとは“複雑”と“単純”の意味を持つラテン語を合成したゲルマン博士による造語です。
また全生庵とは、谷中にある有名な禅寺で、開基はJINMOが敬愛する幕末の志士にして書家、山岡鉄舟です。中曽根康弘さんや安倍晋三さん達、歴代総理も座禅に通われています。
左右に複雑にパンニングするグロッソラリア系のnanoPicking演奏を、幻想的で深遠で重厚なオーケストレーションが支えます。
通常、ヒトには認識するのがほぼ不可能な、20,000Hz近辺の超音波帯域にもオーケストレーション・パートが作曲録音されています。
アルバム・タイトル通り、座禅を組んで瞑想するのに、とても向いている音だと思います。
スピーカーから大音量で浴びるように体感するのも良いですし、良質のヘッドホンでパンニングやオーケストレーションの細部を味わうのも良いでしょう。
よく御質問を受けるのですが、JINMOが制作において使用しているモニター・ヘッドホンは、Westone社の”W4”と、SONYの“MDR-CD900ST”です。
アルバム・ジャケットの写真はJINMO自身によるもので、被写体もJINMO自身の指です。
“指”とは、ヒトにとって最もシンプルな道具であると同時に、数学、物理学などの概念の基本となったもの。
その原初的で単純なものが見せる、非常に複雑な様相。
これは本作に収められた音そのもの、タイトルそのものって感じがします。
私も真似してみようとしましたが、まるで指のヨガみたいで一体どの指がどうなっているのか、さっぱりわかりません。
どうか、皆さんも一度、真似してみてください。
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ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作“Impromptu 140626”から僅かに21日。
通算第200作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第181作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。
(Avant-attaque:HARI)
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【Quantum Zen 01】ダウンロード版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/181quantumzen01.html
2016年7月20日リリース
全3曲(total 18:11)
フォーマット:Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ:113.1MB
ジャケット写真・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 8.73ドル
<ギター、コンピュータ>
【収録曲目】
01. Quantum Zen 47611 (04:29)
02. Quantum Zen 59486 (05:37)
03. Quantum Zen 85637 (08:05)
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ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html
ダウンロード後の解凍、アンロック・コードの入力には、無料ソフト”StuffIt Expander”をご使用ください。以下から入手可能です。
【Mac用】
http://my.smithmicro.com/stuffit-expander-mac.html
【Windows用】
http://my.smithmicro.com/stuffit-expander-windows.html
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Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
---Avant-attaque(アヴァン・アタック)
+++ JINMO通信 (2016年7月12日号) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
銀座の若山美術館で、7月23日(土)15:00〜17:00に開催される”JINMOの社会学研究会”のおしらせです!!!
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“JINMOの社会学研究会”は、JINMOによる演奏を含めた表現行為と講義の実践のみならず、集う人々による意見交換も含めたコレージュとなることを目論んで企画されました。
月に1回、毎月第4土曜日、銀座の若山美術館を会場に継続的に開催されます。
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高度に技術の発達した今日においては、テキスト・データはもちろん、いかなる音声、画像、動画データも巧妙に改竄可能であり、メディアを介して接触される総ての情報が恣意的虚無と化し、世界の実態はもはや個々の五感による直接の実感によるしか判じ得ない。
そして我らに実感される漠然とした不安は、徐々に輪郭を明確にし始め、集団の無意識に膨張しつつある。この終末的な”スペクタクルの社会”を如何に俯瞰して凝視し、その災禍の津波を如何に超えるのか…、これが今日の表現者に科せられた今日の反射であろう。
大規模自然災害、経済ハルマゲドン、そして第三次世界大戦勃発の危機感に挟撃された極度に緊張の高まる現代、東京銀座の若山美術館に、私は時代の必然として1930年代にバタイユが主宰した「社会学研究会」をRebootさせる。
共鳴者よ、諸君のコレージュがここに現出する。
(JINMO)
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「社会学研究会」とはなにか?
ナチズムの擡頭と第二次世界戦争勃発の危機感に挟撃された極度に緊張の高まる時代を背景に、ダダ、シュールレアリスムと継走/重層して繰り広げられた第二次戦争前のヨーロッパ・アヴァンギャルド・ムーヴメント。「社会学研究会」はその最後のグループとして名のみ高く、これまでその全容は謎に包まれていた。
1937年3月、バタイユ、カイヨワ、レリス、クロソワスキーらを中心に結成され、1939年7月まで活動を持続したコレージュは、時のそうそうたる思想家、アーチスト、詩人たちの奇跡的な交叉の場を形成した。
「社会学研究会」は、当時の社会危機に対しては「軍隊に対する戦争」をもくろむ社会学騎士団であり、ナチズム共同体と民主主義の原理的危機をもろともに超えようとするオーガニズムの実験的な学術集団でもあった。ちなみに「コレージュ」とは、親和力によって集う、ヒエラルキーのない、おもむきのオーガニゼーションを原意とする。
(”聖社会学” 工作舎 1987年刊 帯より引用)
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第3回 JINMOの社会学研究会
日時:2016年7月23日(土)15:00〜17:00
会場:若山美術館
住所:東京都中央区銀座2-11-19 国光ビル 4F
問合わせ:03-3542-3279 info@wakayama-museum.com
料金:1500円
皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
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---Avant-attaque(アヴァン・アタック)