+++ JINMO通信 (2013年5月31日号) +++ |
通算149作目の新作がリリースされました。
CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のダウンロード・アルバムです!
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第149作めのソロアルバム、その名も、“Keiren(痙攣)”。
マニアの皆様、また新たに猛烈に激しく、美しい無伴奏ギター独奏アルバムの誕生です。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/130keiren.html
ジャケット写真、デザインもJINMO自身によっておこなわれました。
このジャケットに見られる視界いっぱいにちりばめられた美しい水晶のようなオリジナル・ピック…、本作はそのイメージのままの音世界です。
美しく爆発的に拡散飛翔する水晶の欠片のような極微細音群。
発振(痙攣)する水晶に同期する鼓膜、そして脳。
やがて知覚される宇宙の美の痙攣。
本作はJinmoidをアンプで鳴らし、マイク録音したものに、たいへん特殊なステレオ音場(空間)処理を施しております。
必ずヘッドホン、或は左右のスピーカーが充分な距離を於いて配置された状態で、御聴きください。
(逆にわざとiPhone、iPadなどに内蔵されたモノラル・スピーカーで再生されますと、全く異なる印象の楽曲として楽しむ事もできます。)
脳を細かな水晶の欠片で全方位から摩擦されているような感じとでもいいましょうか、たくさん音数があるのですが、音が滑らかで、パンニングがつるっとくるくるした感じ…、そのように言葉で表現するのがとても困難な、不思議な感触に私は包まれました。
全部で5曲収録されていますが、曲毎にその感触というか、脳で感じる触覚のようなものが変化していて、気持ち良いです。
JINMOの言葉にあるように、音に合わせて鼓膜が痙攣ダンスをして、いつのまにか脳も痙攣ダンスをしていたって言うか、とにかく不思議なステレオ音場(空間)処理の心地良さ。
是非、ヘッドホンでの御愛聴をお薦めします。
また、本作で聴かれる美しい歪みは、独創的な高品質アナログ・エフェクターを制作する“Ideyha”とJINMOとの共同開発による”巍峨(GIGA)”によるものです。
これはディストーションとパラメトリック・イコライザーが搭載されたペダルです。
演奏録音後に施された特殊なステレオ音場(空間)処理以外には、編集もオーバーダビングもおこなわれていません。
演奏直前の緊張感も良い感じなので、敢えて第1音を弾き始める直前の数秒間も収録されています。
本作に寄せるJINMOの言葉です。
・・・
デレク・ベイリーは確かに器楽的衝動について意識的であった。
しかし、クルト・ザックスとそれを認めるベイリーに共通している、「器楽と異なり、声楽には脳の中枢の制御にあると思われるところの、敏活な運動は無い」という認識に対しては、違和感を禁じ得ない。
器楽の拠り所である楽器そのものが無かった原始時代においても、今日にも続く“異言現象”のように、ザックスの用語を借用するならば、いわば“舌の敏活な運動”はあり得ただろうと私は考える。
異言(Glossolalia)は“speaking in tongues”とも呼称されるように、あたかも「自意識を有した舌が敏活な発声をおこなう」ように感じられる不随意な衝動、或る種の“痙攣”だ。
私はこの衝動的現象は演奏家に特有ではなく、声楽家、また音楽家の領域に留まらず舞踊・舞踏家、いや芸術家の領域も超え、宗教者や幼児や酩酊者にも顕われる普遍的なものであると考える。
Nano Picking(極微細高速演奏)に於いても、nanoZen(極微細爆墨)に於いても、畢竟、その美はブルトンの言うように、まさしく”痙攣的”なのである。
そもそも弦の振動自体、弦の痙攣ではないか。
それを受ける鼓膜もまた、その時、痙攣のダンスに興じるのだ。
我等の鼓膜は痙攣の渦中に美を受信している。
そして、痙攣する美と交感する時、私のテストステロンは怒濤の奔流として駆け巡る。
(JINMO)
・・・
ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作”Zoku Yuuwaku”から僅かに22日。
通算第149作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第130作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。
(Avant-attaque:HARI)
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【Keiren】 ダウンロード版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/130keiren.html
2013年5月31日リリース
全5曲(total 23:06)
フォーマット:Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ:179.1MB
ジャケット写真:JINMO
ジャケット・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 11.09ドル
<無伴奏ギター独奏>
【収録曲目】
01. Keiren 01 (04:36)
02. Keiren 02 (04:40)
03. Keiren 03 (04:34)
04. Keiren 04 (04:36)
05. Keiren 05 (04:40)
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ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html
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Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
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【44.1kHz 16bit でのダウンロード・リリースを始める (JINMO : 2013年3月23日記)】
『 ネットを使えば、特に何かの媒体に広告を出さなくても、世界中に門を開く事ができる。小さなアパートの一室から世界規模で情報を発信して、振込で入金してもらう、というシステムが今なら可能ですよね。 例えば作品があまり一般的でない性格のものであっても良いし、また世界規模で売る事を考えれば、個々の国では僅かな枚数しか売れないかも知れないけれど、全部を合計したらまあまあの大きさになります。そうした中で作品を発表して、その売り上げを次の作品の制作費に充てる、そんな風にして、わがままな音楽家が本当に個人的な音楽を演りつつも、音楽だけで生計を立てていくということが、通信ネットワークの発達の御陰で可能になったんですよ。だからこれからは、インターネットなどを通じて、ひとりひとりの表現者が個々にレーベルを持つようになってくると思うんですよね。』
まだWindows95すら発売されていなかった今から18年前、“月刊ギターマガジン誌1995年5月号”に掲載された私のインタビュー記事からの引用だ。
1994年頃、RADIUSの登場により地方でのアクセスポイントの開設が急速になっていった頃、私は前述の予感に興奮し、周囲の者に、そう、ギターマガジン誌のインタビュアーにまで語ったが、その興奮を共有してくれる者はほとんど絶無であった。
無理も無い。
NTTによる常時接続(今日の1,000倍くらいの遅さ)が月額38,000円という価格でスタートしたのでさえ、1997年の事なのだ。
この予感は、愛好家が音楽を入手するのに“小売店”を必要としない、つまり“卸屋”を必要としない、“運送屋”を必要としない、そして“レコード会社”を必要としないで、作家が直接に愛好家と連結する状態を、意味する。
そう、音楽が“商品”としての枠組みから解放されて、音楽産業確立以前の、音楽が純粋に“音楽”として価値を放っていた時代への復権を意味するのだ。
そして2006年3月、『表現者と愛好家の直結』を実現する回路として、独自レーベル“Avant-attaque”を立ち上げ、介在者皆無のダウンロード・リリースを始動した。
しかし当時の一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮すると、CD品質である“44.1kHz 16bit”でのリリースは非現実的であり、やむを得ず”MP3 160kbps”という圧縮フォーマットでのリリースとなった。
その後、2007年3月には”AAC 192kbps”、2008年4月には“AAC 256kbps”、2009年5月には“AAC 320kbps”と、常に一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮しながら、逐次、高音質化をめざしたアップデートを継続してきた。
その度重なるアップデートの中、徐々に実現されていく高音質化に、確かに私は喜びは感じるものの、その一方で、高音質とはいえオリジナルよりは明らかに劣化する圧縮フォーマットであるAACへ、リリース直前で不本意ながら変換する作業中、自らの純情に対して忸怩たる思いを抱き続けてきたのも真実だった。
さて、契機は二つあった。
まず、2012年9月にリリースされたApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズが、1.91GBであった事。
約2GBという大きなファイルが一般的であるとは到底考えはしないが、Apple社がおこなうという事実から「2GBとはいえ、もはや非常識な大きさではない」という時代が到来したのだという認識が、私を大きく勇気づけた。
二つめに、2011年10月、たいへん良質な可逆圧縮方式である“Apple ロスレス”の、それまで非公開であったソースコードが公開されたという事。
Apple ロスレス”が、今後、かつてのMP3、AAC同様、Apple製品以外の機器やソフトウェアにおいても長く使われる規格となるだろう事が、この1年の業界の動向から強く実感できた。
そして…、
本日2013年3月23日以降、”Avant-attaque”からダウンロード・リリースされるアルバムは、“Apple ロスレス”フォーマットとなる。
これにあたり綿密な波形比較をおこなったが、 “Apple ロスレス”の波形は、まったくCDのそれと同一だった。
これはCDとまったく同様の音質であることを意味する。
また、サイズは60%から50%程度の圧縮を実現している。
加えて、曲名、アルバム名、ジャケットなどのデータを添付するID3タグにも対応している。
まず、 初めての“Apple ロスレス”フォーマット・アルバムとして、“Extremus”をリリースする。
これは超音波帯域も含む可聴域全域をフルに満たすパートでオーケストレートされた作品で、高音質を謳う “Apple ロスレス”での初リリース作品として相応しいものだと自負している。
加えて、アルバム “Extremus”は、全1曲で、途切れの無い「3時間19分18秒間」という音響体験になる。
この長さは約70分が収録限界であったCDでは、リリース不可能な作品だ。
ダウンロード・サイズは1.73GBとなる。
これはApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズ、1.91GBより10%小さい。
Avant-attaqueから既にリリースした125作品についても、今後順次、 “Apple ロスレス 44.1kHz 16bit”へとアップデートしていく。
既に旧バージョンを購入されている愛好家の皆様には、心からの感謝を込めて、無料アップデートの対応をさせていただく。
また価格については、全作品の統一価格という音楽業界の非合理な慣例は葬り、従量制とする。
具体的には「1秒あたり、0.008ドル」という計算でおこなう。
つまり50分(3,000秒)のアルバムなら、24ドル、25分のアルバムなら、12ドルとなる。
また72分30秒(3,750秒)以上の長さの作品は、如何に長くなろうともこれを総て30ドルを価格上限に定める。
これにより、最も長い作品である新作”Extremus”は、30ドルとなる。
既発作品に関しては、 “Apple ロスレス”へのアップデート時に同時に、価格改変していく。
ウェブ上でのサンプル音源についても、作品のアップデートと同時に“Apple ロスレス”によるサンプルへと入れ替えていく。
愛好家にとっては、より幸せな時代を享受していただけることだろう。
私もそうなのだ。
2006年3月のAvant-attaque始動以来、私が感じ続けていた「自らの純情に対しての忸怩たる思い」に、晴れ晴れと笑顔で、今、「あばよ!」と告げる事ができるのだから。
今までの厚いご支援に深く感謝し、今後の更なる歓喜の共犯をお約束しよう。
では、44.1kHz 16bitの“前撃”、Avant-attaqueをお楽しみください。
JINMO
2013年3月23日
+++ JINMO通信 (2013年5月28日号) +++ |
皆様、お元気でいらっしゃいますか?
特報です!
伝説となったあの能楽堂ライブが、ついに甦ります!!!
…そして、“交響曲・序破急”のお披露目ともなります!!!!!
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『劇場、ホールの音響が電化される以前の、言わば“ナチュラル・アコースティックPA”としての進化の極限が、能楽堂という姿だと私は思う。
この本城能楽堂の舞台に立って演奏する時、いつも「本城能楽堂全空間が、アコースティックな一つの楽器となっているのだ。」と感慨する。
音響という物理的側面のみならず、幽玄の超自然を表現する“能”の為の、まさに超自然的とも思える”場の力”に満ちていることも、私がこの能楽堂に魅了され続けている所以である。
7年ぶりとなる。
この間、私自身、大きく変化・進化したと実感している。
更に3月25日から今も続く山籠もりは、この為のものだ(事実、この演奏会が終われば、私は銀座に戻る)。
この夜の、本城能楽堂と、そこに集う風狂の人々の為に、私は新しい音を響かせよう。
無伴奏ギター独奏による “交響曲・序破急”を演奏する。
あなたと幽玄の超自然に遊ぶ夜を、私自身、心待ちにしているのだ。
彼岸にて、あなたを待つ。』
(JINMO)
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兵庫県姫路市、国宝姫路城のすぐ近く、伝統ある本城能楽堂。
姫路市は第二次大戦中に空襲で焼け野原になりましたが、本城能楽堂は事前に分解され、疎開避難し、戦禍を免れて、戦後に再び元の通りに復元された稀有な建築物であります。
舞台床下には、音響効果を上げる為の焼き物の甕も設置されています。
その歴史ある由緒正しい能楽堂で、JINMOの無伴奏ギター独奏の轟きが、ついに甦ります。
1997年9月11日、1998年5月16日、1998年12月12日、2001年6月14日、2006年11月2日、…そして2013年6月8日。6度め、7年ぶりの能舞台上での爆奏。
しかも今回は、「無伴奏ギター独奏による “交響曲・序破急”を演奏する。」とのJINMOの予告付き。
“Asension Spectacle”並に、マニア必見必聴必体験のイベントです。
決して、決して、お見逃し、お聴き逃しの無いように!
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/showschedule.html
2013年6月8日(土) 18:00から
会場/本城能楽堂
〒670-0937 兵庫県姫路市元塩町141
御予約:2,000円、当日:2,500円
お問い合わせ/御予約は、
ラミネート・カンパニー
フリーダイヤル:0120-118-571
+++ JINMO通信 (2013年5月24日号) +++ |
通算141作目のソロアルバム“Plectics Tap”が、ver.2にバージョン・アップされました。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/122plecticstap.html
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ver.2になっての改変箇所は、
- CDと同等の、44.1kHz 16bitの高音質になりました。
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旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。
Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
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『“美は痙攣的なものだろう、それ以外にはないだろう”と、アンドレ・ブルトンは1928年の著書“ナジャ”で明言した。この痙攣とは、原文では不随意な肉体の動きを表す医学用語としての、“CONVULSIVE(痙攣)”が用いられている。ここに、私はブルトンが用いていた“オートマティズム”との関連を明確に感じるし、私に於いての“グロッソラリア”との相似を感じざるを得ない。』(JINMO)
第141作めのソロアルバム、その名も、“Plectics Tap”。
JINMOのギター独奏時の特徴的スタイルのひとつに、高速複雑で極微細な即興があります。
これをJINMOはグロッソラリア系と呼称しています。
グロッソラリアとは“異言”と訳されるキリスト教用語で、祈りの熱情が極限的になった時、本人の意識から切り離されたように舌が高速で動きだし、未知の言語的発生を猛烈におこなってしまう状態を指します。
本作“Plectics Tap”も典型的なグロッソラリア系表現と言え、ここでは総ての音が両手によるタッピングで奏でられています。
両手の10本の指が、それぞれに独立した意思を持って、能弁に語り始めたような複雑な音です。
音楽的な時間認識に於いては、律動についても、単位時間内での周波数の変化や合成の仕方についても、そこに“単純さ”と“複雑さ”が相反するものではなく、未分化に併存しているとJINMOは考えています。
乱暴に言ってしまうなら、非常に単純に聴こえる表現でもミクロにおいては、非常に複雑なものの絡み合うような複合体であったり、逆に非常に複雑に聴こえる表現でも俯瞰するなら、非常に大きく単純なものの一部であったりという事です。
JINMOはこれをよく、大河の流れや、星雲の様子、海岸線の状態などで例えて説明しています。
この考えが、複雑系研究で有名なサンタフェ研究所のひとりマレー・ゲルマン博士の概念“プレクティクス”に近似しているため、JINMOは好んでこの単語を使います。
プレクティクスとは“複雑”と“単純”の意味を持つラテン語を合成したゲルマン博士による造語です。
このプレクティクスの概念が、グロッソラリアの引き起こす表現を説明するのに不可欠であり、表現の手法として両手タッピングが用いられていることから、このアルバム・タイトル“Plectics Tap”があるのでしょう。
またグロッソラリアは人為的意識的な表現から距離を置くものであり、1920年代にアンドレ・ブルトンらシュールリアリスト達が、新たな芸術運動のひとつとして実践していた“オートマティスム”の、純化された本来的姿であるともJINMOは捉えています。
冒頭のJINMOの言葉は、そのブルトンが“美”を語るにおいて、不随意な肉体の動き、“痙攣”を持ち出したのを受け、本作での表現との関連から述べたものです。
全20曲、70分以上に及ぶ演奏は、総てスタジオ・ライブ・レコーディングされたものです。
使用機材は、ギターがJinmoid、エフェクターがCranetortoiseのGC-1(コンプレッサー)、ギターアンプがZT-AmpのLunchbox、そしてGeorge L’sのケーブルが2本、…これだけです。
最大120dBの強烈な爆音でおこなわれた爆奏は、ステレオ・マイクによって収録されました。
総ての音は、その時、演奏されたままに記録され、一切、編集や加工はされていません。
言わば、ドキュメンタリー作品のようなものです。
聴き進む内に、非常に複雑に思える音のひとつひとつは、言わば波の雫のひとつひとつであり、俯瞰してそこに渺茫たる太洋が静かに在るのにやがて気づくでしょう。
ジャケットは、Mixtribe氏による写真です。
Jinmoidを兵器のように構え、こちらを見据える姿が、力強く美しい構図になっています。
一見シンプルで美しいJinmoid自体も、こうして改めて見ると、指板を除く総ての表面が、複雑な3D曲面で構成されるプレクティクス・オブジェであったことに気づきます。
ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
通算第141作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第122作め)、無料アップデートです。
まだ未入手の方は、この機会に是非!
ダウンロード・アルバムでありながらCDと同等の、“Apple ロスレス(44.1kHz 16bit)”の高音質をお楽しみください。
(Avant-attaque:HARI)
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【Plectics Tap】 ダウンロード版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/122plecticstap.html
2013年1月24日リリース
2013年5月24日 ver.2アップデート
全20曲 (total 01:10:38)
フォーマット : Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ:294.5MB
ジャケット写真:Akizou Kawamura a.k.a. Mixtribe ( http://mixtribe.net/ )
ジャケット・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 30.00ドル
<無伴奏ギター独奏>
【収録曲目】
01. Plectics Tap 01 (03:18)
02. Plectics Tap 02 (03:24)
03. Plectics Tap 03 (03:24)
04. Plectics Tap 04 (03:25)
05. Plectics Tap 05 (03:27)
06. Plectics Tap 06 (03:28)
07. Plectics Tap 07 (03:29)
08. Plectics Tap 08 (03:29)
09. Plectics Tap 09 (03:29)
10. Plectics Tap 10 (03:30)
11. Plectics Tap 11 (03:32)
12. Plectics Tap 12 (03:34)
13. Plectics Tap 13 (03:35)
14. Plectics Tap 14 (03:35)
15. Plectics Tap 15 (03:36)
16. Plectics Tap 16 (03:37)
17. Plectics Tap 17 (03:40)
18. Plectics Tap 18 (03:41)
19. Plectics Tap 19 (03:42)
20. Plectics Tap 20 (03:43)
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ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
+++ JINMO通信 (2013年5月9日号) +++ |
皆様、お元気でいらっしゃいますか?
通算148作目の新作がリリースされました。
CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のダウンロード・アルバムです!
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第148作めのソロアルバム、その名も、“Zoku Yuuwaku”。
マニアの皆様、お待たせしました、2012年3月5日にリリースされたいへんな好評を博したアルバム“Yuuwaku”の続編です。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/129zokuyuuwaku.html
『芥川龍之介の1927年作品に魅了されて止まない。特に”誘惑”、そして”浅草公園”。André Bretonの"manifeste du surrealisme"と連動するかのように。同時代、尖端の意識の伝播は蒼い放電に跨がって疾走したかの様。』(JINMO)
『広い暗(やみ)の中に懸った幾つかの太陽。それ等の太陽のまわりには地球が又幾つもまわっている。』(“誘惑” 芥川龍之介)
影響を受けた芸術家は?との質問を受けた時、JINMOは二人の芸術家の名をあげ、このように答えます。
「ピカソからは表現者としての"肉体性(生命の使い方)"を、芥川龍之介からは"霊性(神経の使い方)"を学んだ。」(JINMO)
JINMOの言うところの彼の“芸術的霊性”の源泉、芥川龍之介については、2008年6月にリリースされた”Ryu’s Nerve”で、芥川の人生最後の一日の心象風景を音楽作品と示しています。
本作は、その死の直前に書かれ、JINMOが最も愛する芥川作品のひとつ、“誘惑”に対してのJINMO的音響反射と言えるでしょう。
JINMOは芥川作品“誘惑”を、その執筆(死)の3年前の1924年に発表された“シュルレアリスム宣言(アンドレ・ブルトン)”から始まったヨーロッパでの新たな表現に対し、日本に於いて最も初期に反射させたものだと捉えています。
また同時に「芥川龍之介、1927年作品の“誘惑”と“浅草公園”は、音楽的と言う以上に全く音楽であり、この時の彼の制作姿勢は、執筆というより作曲に近いものであったと、私には感じられてならない。」とも述べています。
その“誘惑”が音として“Yuuwaku”、”Zoku Yuuwaku”になりました。
“誘惑”同様、短い章が時空を超えて綴れ織られ、聴く者の霊性に働きかけるかのような、原始的でありながら知的な力を帯びた音であると、私は感じます。
本作、完成直後に、JINMOがこれをスピーカーから再生しながら、“誘惑”の朗読をおこなう状況を目の当たりにしました。
その時、“Yuuwaku”は朗読のBGMではなく、互いに絡み合い、ひとつの美しい交響を成していると、私は思いました。
ジャケット写真は、JINMO自身によるセルフポートレイトです。
デザインもJINMO自身によっておこなわれました。
現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にはもちろん、ギター愛好家の方々にもお薦めのアルバムです。
前作”SyouJyou”から僅かに6日。
通算第148作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第129作め)、リリースです。
もちろん、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。
(Avant-attaque:HARI)
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【Zoku Yuuwaku】 ダウンロード版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/129zokuyuuwaku.html
2013年5月9日リリース
全24曲 (total 36:00)
フォーマット:Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ:225.1MB
ジャケット写真:JINMO
ジャケット・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 17.28ドル
<ギター、コンピュータ>
・・
【収録曲目】
01. Yuuwaku 25 (01:30)
02. Yuuwaku 26 (01:30)
03. Yuuwaku 27 (01:30)
04. Yuuwaku 28 (01:30)
05. Yuuwaku 29 (01:30)
06. Yuuwaku 30 (01:30)
07. Yuuwaku 31 (01:30)
08. Yuuwaku 32 (01:30)
09. Yuuwaku 33 (01:30)
10. Yuuwaku 34 (01:30)
11. Yuuwaku 35 (01:30)
12. Yuuwaku 36 (01:30)
13. Yuuwaku 37 (01:30)
14. Yuuwaku 38 (01:30)
15. Yuuwaku 39 (01:30)
16. Yuuwaku 40 (01:30)
17. Yuuwaku 41 (01:30)
18. Yuuwaku 42 (01:30)
19. Yuuwaku 43 (01:30)
20. Yuuwaku 44 (01:30)
21. Yuuwaku 45 (01:30)
22. Yuuwaku 46 (01:30)
23. Yuuwaku 47 (01:30)
24. Yuuwaku 48 (01:30)
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ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html
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Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
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【44.1kHz 16bit でのダウンロード・リリースを始める (JINMO : 2013年3月23日記)】
『 ネットを使えば、特に何かの媒体に広告を出さなくても、世界中に門を開く事ができる。小さなアパートの一室から世界規模で情報を発信して、振込で入金してもらう、というシステムが今なら可能ですよね。 例えば作品があまり一般的でない性格のものであっても良いし、また世界規模で売る事を考えれば、個々の国では僅かな枚数しか売れないかも知れないけれど、全部を合計したらまあまあの大きさになります。そうした中で作品を発表して、その売り上げを次の作品の制作費に充てる、そんな風にして、わがままな音楽家が本当に個人的な音楽を演りつつも、音楽だけで生計を立てていくということが、通信ネットワークの発達の御陰で可能になったんですよ。だからこれからは、インターネットなどを通じて、ひとりひとりの表現者が個々にレーベルを持つようになってくると思うんですよね。』
まだWindows95すら発売されていなかった今から18年前、“月刊ギターマガジン誌1995年5月号”に掲載された私のインタビュー記事からの引用だ。
1994年頃、RADIUSの登場により地方でのアクセスポイントの開設が急速になっていった頃、私は前述の予感に興奮し、周囲の者に、そう、ギターマガジン誌のインタビュアーにまで語ったが、その興奮を共有してくれる者はほとんど絶無であった。
無理も無い。
NTTによる常時接続(今日の1,000倍くらいの遅さ)が月額38,000円という価格でスタートしたのでさえ、1997年の事なのだ。
この予感は、愛好家が音楽を入手するのに“小売店”を必要としない、つまり“卸屋”を必要としない、“運送屋”を必要としない、そして“レコード会社”を必要としないで、作家が直接に愛好家と連結する状態を、意味する。
そう、音楽が“商品”としての枠組みから解放されて、音楽産業確立以前の、音楽が純粋に“音楽”として価値を放っていた時代への復権を意味するのだ。
そして2006年3月、『表現者と愛好家の直結』を実現する回路として、独自レーベル“Avant-attaque”を立ち上げ、介在者皆無のダウンロード・リリースを始動した。
しかし当時の一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮すると、CD品質である“44.1kHz 16bit”でのリリースは非現実的であり、やむを得ず”MP3 160kbps”という圧縮フォーマットでのリリースとなった。
その後、2007年3月には”AAC 192kbps”、2008年4月には“AAC 256kbps”、2009年5月には“AAC 320kbps”と、常に一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮しながら、逐次、高音質化をめざしたアップデートを継続してきた。
その度重なるアップデートの中、徐々に実現されていく高音質化に、確かに私は喜びは感じるものの、その一方で、高音質とはいえオリジナルよりは明らかに劣化する圧縮フォーマットであるAACへ、リリース直前で不本意ながら変換する作業中、自らの純情に対して忸怩たる思いを抱き続けてきたのも真実だった。
さて、契機は二つあった。
まず、2012年9月にリリースされたApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズが、1.91GBであった事。
約2GBという大きなファイルが一般的であるとは到底考えはしないが、Apple社がおこなうという事実から「2GBとはいえ、もはや非常識な大きさではない」という時代が到来したのだという認識が、私を大きく勇気づけた。
二つめに、2011年10月、たいへん良質な可逆圧縮方式である“Apple ロスレス”の、それまで非公開であったソースコードが公開されたという事。
Apple ロスレス”が、今後、かつてのMP3、AAC同様、Apple製品以外の機器やソフトウェアにおいても長く使われる規格となるだろう事が、この1年の業界の動向から強く実感できた。
そして…、
本日2013年3月23日以降、”Avant-attaque”からダウンロード・リリースされるアルバムは、“Apple ロスレス”フォーマットとなる。
これにあたり綿密な波形比較をおこなったが、 “Apple ロスレス”の波形は、まったくCDのそれと同一だった。
これはCDとまったく同様の音質であることを意味する。
また、サイズは60%から50%程度の圧縮を実現している。
加えて、曲名、アルバム名、ジャケットなどのデータを添付するID3タグにも対応している。
まず、 初めての“Apple ロスレス”フォーマット・アルバムとして、“Extremus”をリリースする。
これは超音波帯域も含む可聴域全域をフルに満たすパートでオーケストレートされた作品で、高音質を謳う “Apple ロスレス”での初リリース作品として相応しいものだと自負している。
加えて、アルバム “Extremus”は、全1曲で、途切れの無い「3時間19分18秒間」という音響体験になる。
この長さは約70分が収録限界であったCDでは、リリース不可能な作品だ。
ダウンロード・サイズは1.73GBとなる。
これはApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズ、1.91GBより10%小さい。
Avant-attaqueから既にリリースした125作品についても、今後順次、 “Apple ロスレス 44.1kHz 16bit”へとアップデートしていく。
既に旧バージョンを購入されている愛好家の皆様には、心からの感謝を込めて、無料アップデートの対応をさせていただく。
また価格については、全作品の統一価格という音楽業界の非合理な慣例は葬り、従量制とする。
具体的には「1秒あたり、0.008ドル」という計算でおこなう。
つまり50分(3,000秒)のアルバムなら、24ドル、25分のアルバムなら、12ドルとなる。
また72分30秒(3,750秒)以上の長さの作品は、如何に長くなろうともこれを総て30ドルを価格上限に定める。
これにより、最も長い作品である新作”Extremus”は、30ドルとなる。
既発作品に関しては、 “Apple ロスレス”へのアップデート時に同時に、価格改変していく。
ウェブ上でのサンプル音源についても、作品のアップデートと同時に“Apple ロスレス”によるサンプルへと入れ替えていく。
愛好家にとっては、より幸せな時代を享受していただけることだろう。
私もそうなのだ。
2006年3月のAvant-attaque始動以来、私が感じ続けていた「自らの純情に対しての忸怩たる思い」に、晴れ晴れと笑顔で、今、「あばよ!」と告げる事ができるのだから。
今までの厚いご支援に深く感謝し、今後の更なる歓喜の共犯をお約束しよう。
では、44.1kHz 16bitの“前撃”、Avant-attaqueをお楽しみください。
JINMO
2013年3月23日
+++ JINMO通信 (2013年5月7日号) +++ |
通算142作目のソロアルバム“Quasar APM 08279+5255”が、ver.2にバージョン・アップされました。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/123quasar.html
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ver.2になっての改変箇所は、
- CDと同等の、44.1kHz 16bitの高音質になりました。
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旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。
Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
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『殆ど“無限”と言っても良いほどの膨大なものの実在が、想像力に働きかける力は凄まじく、私は初めて“Quasar APM 08279+5255”の水を知った時、全く打ちのめされた思いだった。想像力を超えるものを想像しようとしてこそ、想像力の限界が拡張されることも実感した。“無限”においては、3次元での6つの両端である上端、下端、右端、左端、前端、後端に加え、時間の両端と言うべき“創始”と“終焉”の概念も喪失される。聴覚表現のあらゆる有限性から解放されたもの…、そう、“Quasar APM 08279+5255”の無限の水音を、私は聴いてみたかった。』(JINMO)
第142作めのソロアルバム、その名も、“Quasar APM 08279+5255”。
Wikipediaによれば“クエーサー”とは、『非常に離れた距離において極めて明るく輝いているために、光学望遠鏡では内部構造が見えず、恒星のような点光源に見える天体(準恒星状電波源)のこと。』だそうです。
2011年のクエーサー “APM 08279+5255”における水の発見は、JINMOに大きな衝撃を与えたそうです。
この天体は地球から120億光年の彼方(つまり観測されている姿は120億年前の姿。ちなみに宇宙が産まれたのは136億年前とされています。)にあり、通常のクエーサーの5倍、太陽の130兆倍のエネルギーを放出しているそうです。
そこに水が発見されたのですが、その量が『殆ど“無限”と言っても良いほどの膨大』なのです。
地球の総ての水の140兆倍の量、重さにして太陽10万個分の水だそうです…。
まさしく想像力の限界を超えます。
液体の水、固体の水、気体の水、そしてプラズマの水。
4つの態が混在し、猛烈な速度で変転しているカオス、時空間のあらゆる両端を無意味にする“無限のカオス”の水音。
それをJINMOは想像したそうです。
JINMOの水に対する関心は、20年前にリリースされたアルバム“ライブ・アット・ザ・ニッティング・ファクトリー”収録の楽曲“水の宴”から見られ、そこでは水の4つの態が変転する様が音で描かれていました。
本作では、猛烈なエネルギーを持って無限時空間の中、その4つの態が混在しているという、地球においては異常な状態が描かれており、“21世紀版・水の宴”と言えるかもしれません。
そして私には、このような宇宙規模的なイメージと同時に、胎内からこの世へ出る時と、死の瞬間の臨死体験の時というヒトにおける“態の変化”が混在したイメージも涌き起こるのです…。
(因みに、本作に通奏される低音での心臓の拍動のような音。これはJinmoidで演奏されたものですが、本作を制作中に計測されたJINMO自身の心拍数、1分間に74回に即した速度になっているそうです。)
たいへんデリケートで複雑なパンニングと、可聴域すべてを満たし、それ以上の超音波帯域も含んだオーケストレーションが成されていますので、良質のヘッドホンでの御鑑賞をお薦めします。
ジャケットは、NASAによる“Quasar APM 08279+5255”の姿です。
現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にはもちろん、ギター愛好家の方々にもお薦めのアルバムです。
通算第142作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第123作め)、無料アップデートです。
まだ未入手の方は、この機会に是非!
ダウンロード・アルバムでありながらCDと同等の、“Apple ロスレス(44.1kHz 16bit)”の高音質をお楽しみください。
(Avant-attaque:HARI)
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【Quasar APM 08279+5255】 ダウンロード版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/123quasar.html
2013年1月28日リリース
2013年5月7日 ver.2アップデート
全1曲 (total 01:00:00)
フォーマット : Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ:493.9MB
ジャケット画:NASA
ジャケット・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 28.80ドル
<ギター、コンピュータ>
【収録曲目】
01. Quasar APM 08279+5255 (1:00:00)
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ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
+++ JINMO通信 (2013年5月4日号) +++ |
たいへん久々に一般公開での無伴奏ギター独奏会がおこなわれます!
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【美学校ハック】
美学校ハック再来!
2013年3月2日に約1年4ヶ月ぶり一般公開され大好評を奏したJINMOの無伴奏ギター独奏会「美学校ハック」。
美学校からのリクエストにより、この度「美学校ハック」の再演が決定いたしました。
JINMOの無伴奏ギター独奏の形態での演奏会は、2011年11月7日を最後の一般公開とし、以降3月2日の「美学校ハック」まで、招待客のみを対象とした閉鎖的なものとしておこなわれてきました。
今回の「美学校ハック」は3月2日に引き続き、その爆奏を一般に御体験いただく貴重な機会となります。
現在、JINMOは突然銀座を離れて関西の某所にて、山籠もりに入り、既に40日間を超えて修験の実践中。
来る2013年5月18日は山を降り、神田神保町の“美学校”に、JINMOがJinmoidを携えて現れます。
最大音圧120dBの爆奏と、強力なストロボ・ライト(高輝度LEDが288発!)の高速明滅が、あなたの五感と美学校をハックします。
この機会を失すると、次回はいつになるのか関係者にも判りません。
どうぞ、万難を排して御駆けつけくださりますようお願い申しあげます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/showschedule.html
2013年5月18日(土)
会場/美学校
住所/東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
03-3262-2529(13:00〜18:00)
http://www.bigakko.jp
開場/19:30、開演/20:00
予約/2,500円、当日/3,000円
御予約は以下URLの予約フォームから
http://www.bigakko.jp/event_info/2013/009.html
アクセス/都営三田線、新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅A3出口より徒歩5分。
東京メトロ東西線「九段下」駅より徒歩5分。JR水道橋駅東口より徒歩8分。
【重要な御注意】
安全確保のため、立ち見はご遠慮いただきますので、椅子がいっぱいになる入場者数に達した時点で、入場制限をおこないます。
確実な御入場を望まれる方は、 お早めの御入場をお薦めします。
また、癲癇、心臓疾患等の既往症や体調不良の方、妊娠中の方等はこのイベントへの参加はお見合わせください。
公演内容を把握され、万が一の不測の事態が肉体的・精神的に発生した場合においては参加者各々の自己責任として応じて頂ける方のみ、御参加ください。
+++ JINMO通信 (2013年5月3日号) +++ |
皆様、お元気でいらっしゃいますか?
通算147作目の新作がリリースされました。
CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のダウンロード・アルバムです!
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第147作めのソロアルバム、その名も、“SyouJyou”。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/128syoujyou.html
猛烈に激しく、美しい無伴奏ギター独奏アルバムです。
アルバム・タイトルの“SyouJyou”とは、日本語で“霄壌”を意味します。
これは独創的な高品質アナログ・エフェクターを制作する“Ideyha”とJINMOとの共同開発によるエフェクターの名前でもあります。
JINMOは1990年のファースト・アルバムにおけるギター“MEW”に既に見られるように、自らのイメージの具現化のために、様々な独創的な奏法のみならず、独創的な楽器や機器のメーカーとの共同開発もおこない続けてきました。
「自らのイメージの具現化」に対する貪欲で真摯な姿勢の証左であると言えるでしょう。
アルバム・ジャケットはJINMO自身による写真ですが、これは本作“SyouJyou”のレコーディング時に撮影されています。
ここに撮影されているように、ギターはJinmoid、ピックはV-picksによるJinmo model、ケーブルはGeorge L’s、そしてエフェクターにIdeyhaの霄壌…、これらが本作のレコーディングに使用された機器の総てです。
これらの機器のみで、本作はスタジオ・ライブ・レコーディングされました。
他の楽器や機材は使用されていないのはもちろん、編集もオーバーダビングもおこなわれていません。
つまり本作で聴かれる総てのエフェクトは、ジャケット写真中央に見られる霄壌一台で創出されたものなのです。
エフェクター霄壌は数多くのプロトタイプ制作を経て、2008年4月17日に完成しました。
以来7年間、JINMOのギター表現においては欠かす事のできない機器の一つとして、愛用され続けています。
その名を冠した本作は、まるで楽器の様に霄壌を扱うJINMOの姿が記録された、途切れることの無い40分以上に及ぶドキュメンタリー作品と言えます。
この独創的な機器と、様々な独創的な奏法によって具現化された、JINMOの猛烈に激しく美しいイメージをお楽しみください。
本作に寄せるJINMOの言葉です。
・・・
“霄”は“天”を表し、
“壌”は“地”を表す。
Ideyha “霄壌”は、Jinmoidを「狼の声を持つハードコア・テクノ・マシン」へと変態させるパンドラ・ボックスだ。
“霄”と“壌”の両極が、ここに混ざり合う。
カオスは新しい音の命の“子宮”となる。
(JINMO)
・・・
総てのJINMOマニア必聴、是非是非、過激な程の大爆音で、繰り返し繰り返しお楽しみください!
前作”ZENith Fire”から僅かに21日。
通算第147作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第128作め)、リリースです。
もちろん、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。
(Avant-attaque:HARI)
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【SyouJyou】 ダウンロード版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/128syoujyou.html
2013年5月3日リリース
全1曲 (total 40:22)
フォーマット : Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ : 141.3MB
ジャケット写真:JINMO
ジャケット・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 19.38ドル
<無伴奏ギター独奏>
・・
【収録曲目】
01. SyouJyou (40:22)
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ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html
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Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
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【44.1kHz 16bit でのダウンロード・リリースを始める (JINMO : 2013年3月23日記)】
『 ネットを使えば、特に何かの媒体に広告を出さなくても、世界中に門を開く事ができる。小さなアパートの一室から世界規模で情報を発信して、振込で入金してもらう、というシステムが今なら可能ですよね。 例えば作品があまり一般的でない性格のものであっても良いし、また世界規模で売る事を考えれば、個々の国では僅かな枚数しか売れないかも知れないけれど、全部を合計したらまあまあの大きさになります。そうした中で作品を発表して、その売り上げを次の作品の制作費に充てる、そんな風にして、わがままな音楽家が本当に個人的な音楽を演りつつも、音楽だけで生計を立てていくということが、通信ネットワークの発達の御陰で可能になったんですよ。だからこれからは、インターネットなどを通じて、ひとりひとりの表現者が個々にレーベルを持つようになってくると思うんですよね。』
まだWindows95すら発売されていなかった今から18年前、“月刊ギターマガジン誌1995年5月号”に掲載された私のインタビュー記事からの引用だ。
1994年頃、RADIUSの登場により地方でのアクセスポイントの開設が急速になっていった頃、私は前述の予感に興奮し、周囲の者に、そう、ギターマガジン誌のインタビュアーにまで語ったが、その興奮を共有してくれる者はほとんど絶無であった。
無理も無い。
NTTによる常時接続(今日の1,000倍くらいの遅さ)が月額38,000円という価格でスタートしたのでさえ、1997年の事なのだ。
この予感は、愛好家が音楽を入手するのに“小売店”を必要としない、つまり“卸屋”を必要としない、“運送屋”を必要としない、そして“レコード会社”を必要としないで、作家が直接に愛好家と連結する状態を、意味する。
そう、音楽が“商品”としての枠組みから解放されて、音楽産業確立以前の、音楽が純粋に“音楽”として価値を放っていた時代への復権を意味するのだ。
そして2006年3月、『表現者と愛好家の直結』を実現する回路として、独自レーベル“Avant-attaque”を立ち上げ、介在者皆無のダウンロード・リリースを始動した。
しかし当時の一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮すると、CD品質である“44.1kHz 16bit”でのリリースは非現実的であり、やむを得ず”MP3 160kbps”という圧縮フォーマットでのリリースとなった。
その後、2007年3月には”AAC 192kbps”、2008年4月には“AAC 256kbps”、2009年5月には“AAC 320kbps”と、常に一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮しながら、逐次、高音質化をめざしたアップデートを継続してきた。
その度重なるアップデートの中、徐々に実現されていく高音質化に、確かに私は喜びは感じるものの、その一方で、高音質とはいえオリジナルよりは明らかに劣化する圧縮フォーマットであるAACへ、リリース直前で不本意ながら変換する作業中、自らの純情に対して忸怩たる思いを抱き続けてきたのも真実だった。
さて、契機は二つあった。
まず、2012年9月にリリースされたApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズが、1.91GBであった事。
約2GBという大きなファイルが一般的であるとは到底考えはしないが、Apple社がおこなうという事実から「2GBとはいえ、もはや非常識な大きさではない」という時代が到来したのだという認識が、私を大きく勇気づけた。
二つめに、2011年10月、たいへん良質な可逆圧縮方式である“Apple ロスレス”の、それまで非公開であったソースコードが公開されたという事。
Apple ロスレス”が、今後、かつてのMP3、AAC同様、Apple製品以外の機器やソフトウェアにおいても長く使われる規格となるだろう事が、この1年の業界の動向から強く実感できた。
そして…、
本日2013年3月23日以降、”Avant-attaque”からダウンロード・リリースされるアルバムは、“Apple ロスレス”フォーマットとなる。
これにあたり綿密な波形比較をおこなったが、 “Apple ロスレス”の波形は、まったくCDのそれと同一だった。
これはCDとまったく同様の音質であることを意味する。
また、サイズは60%から50%程度の圧縮を実現している。
加えて、曲名、アルバム名、ジャケットなどのデータを添付するID3タグにも対応している。
まず、 初めての“Apple ロスレス”フォーマット・アルバムとして、“Extremus”をリリースする。
これは超音波帯域も含む可聴域全域をフルに満たすパートでオーケストレートされた作品で、高音質を謳う “Apple ロスレス”での初リリース作品として相応しいものだと自負している。
加えて、アルバム “Extremus”は、全1曲で、途切れの無い「3時間19分18秒間」という音響体験になる。
この長さは約70分が収録限界であったCDでは、リリース不可能な作品だ。
ダウンロード・サイズは1.73GBとなる。
これはApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズ、1.91GBより10%小さい。
Avant-attaqueから既にリリースした125作品についても、今後順次、 “Apple ロスレス 44.1kHz 16bit”へとアップデートしていく。
既に旧バージョンを購入されている愛好家の皆様には、心からの感謝を込めて、無料アップデートの対応をさせていただく。
また価格については、全作品の統一価格という音楽業界の非合理な慣例は葬り、従量制とする。
具体的には「1秒あたり、0.008ドル」という計算でおこなう。
つまり50分(3,000秒)のアルバムなら、24ドル、25分のアルバムなら、12ドルとなる。
また72分30秒(3,750秒)以上の長さの作品は、如何に長くなろうともこれを総て30ドルを価格上限に定める。
これにより、最も長い作品である新作”Extremus”は、30ドルとなる。
既発作品に関しては、 “Apple ロスレス”へのアップデート時に同時に、価格改変していく。
ウェブ上でのサンプル音源についても、作品のアップデートと同時に“Apple ロスレス”によるサンプルへと入れ替えていく。
愛好家にとっては、より幸せな時代を享受していただけることだろう。
私もそうなのだ。
2006年3月のAvant-attaque始動以来、私が感じ続けていた「自らの純情に対しての忸怩たる思い」に、晴れ晴れと笑顔で、今、「あばよ!」と告げる事ができるのだから。
今までの厚いご支援に深く感謝し、今後の更なる歓喜の共犯をお約束しよう。
では、44.1kHz 16bitの“前撃”、Avant-attaqueをお楽しみください。
JINMO
2013年3月23日