JINMO情報!(2001年11月号)
皆様、お元気でいらっしゃいますか?
このぉ木、なんの木、気になる、気になるJINMOの新作情報、第3報です。10月18日から21日、池袋サンシャインでの楽器フェア、TAKAMINE、共和商会、ZOOM、MIDIAのブースで、新作のフライヤーが大量に配布されていましたでしょ。メタビジュアリスト(JINMO命名)、MARICO嬢によるすてきな写真を使って、学研のお姉様が夜なべして作ったモノです。手に取られた方は御存知でしょうが、アルバム・タイトルが正式に公表されましたの!ぱんぱかぱーん。新作のタイトルは・・・
“AVANTRONIX”
うわぁぁい!アヴァアヴァでトロトロがニックスって感じの“アヴァントロニクス”なのね。以下、ちーとムズいけど、プレス・シート用の公式な“タイトル説明文書”です。
<AVANTRONIX>、これはJINMOによる造語である。正確な定義はいまだ明らかにされていないが、これは言葉の定義を厳密にする事によって、それで言い表わされる対象が変態不可能な不自由さに置かれてしまうという、つまりJINMO自身が非常に嫌うところの“カテゴライズ”を避けるためと思われる。したがって、第三者は<AVANTRONIX>という言葉の響きと、アルファベットから、その指し示すものを類推する事となる。
まずは<前方へ>である。AVANTronix、これが連想させるのは、いうまでもなく20世紀のあらゆる芸術運動のキーワードとなった用語(仏語)としての<avantgarde>である。JINMOはこの語源となった軍術用語における<garde>、すなわち“守り(前衛の【衛】の意味)”を嫌い、ゆえに“アヴァンギャルド”及び“前衛”を意味する場合、あえて“garde”を抜いた“アヴァン”という言葉を日常的に用いている。
次に、語尾の<tronics>は、electronics、mechatronics、optronics、animatronics、cybertronicsなど尖端技術分野を表す。また、自然倍音を弦楽器で表現する手法であるharmONICSへの連想も含む。
加えて、TRON(avanTRONix)、ONIX(avantrONIX)などコンピュータ関連の用語を内在する。
avantroniX、不定形変数としての存在<X>が最後尾に在る。これは映画“American History X”ならびに社会学用語(後にパンク・バンドの名にもなった)“Generation X”の連想に繋がり、更にギター・マニアにおいては“Jimi Hendrix”の名を想起させるだろう。
最後にJINMOが敬愛する芸術家、岡本太郎、ジョルジュ・バタイユらによる「すべてに対してantiを唱えよ」「nonを唱えよ」にちなみ、<AvaNTronIx>、<avaNtrONix>のようにアヴァンギャルドの重要な二つのキーワードが、同時に隠し込まれている。
しかしながら何よりも、<AVANTRONIX>と名付けられたアルバムに収録された表現こそが、この造語の意味するところを、最も正確に指し示しているのは言うまでもない。
ねっ!アヴァアヴァでトロトロがニックスって感じでしょ。よーくわかんないやって感じなのよー。
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先月、御伝えしたようにアルバム・ジャケットなどの美術関連は、JINMO自身がもっとも共通のビジョンを見る事のできる作家と考えるMARICO嬢が制作。その快感昇天作品群は以下のURLで観れるのね。予習してください。
http://www.kugix.com/co3/
さて、アルバム・ブックレットに毎回ビッチリ書かれる解説文。今まで、東琢磨さん、松山晋也さん、佐々木敦さん、小沼純一さんなど日本を代表するようなトンガリ系解説者の皆さんに書いていただきました。そして、今回は! ぱんぱかぱーん。能勢伊勢雄(のせ・いせお)さんでーす! JINMO自身が一番、JINMOの音楽を理解していて、的確に解説できると考えている人です。MARICO嬢同様に、もっとも共通のイメージを持てる人だそうです。以下にプロフィールがあります。
http://www.nantaku.co.jp/sound/house/pepper/profile.htm
その筋(どの?)では、泣く子も叫んで音響ガバするクールなオジ様。私、岸本も何度か御会いしましたが、ピアスとユビワがとってもオサレーな方なの。解説、著述、FMのDJ、そしてあの岡山ペパーランドの店主。JINMOは“岡山名物・えびめし”を食べるため以上に、この能勢さんと御話したくて毎月、岡山へ通っているのです。今明かすJINMO秘話って感じですが、“モガリ・イヴ”や“コントル・アタック”というアルバム・タイトルは能勢さんとの会話がヒントになって生まれたものなのですよ。毎回ライブの後は、次の日の事なんかブッちぎって、朝7時、8時まで仲良く話しまくるそうで、まさにマブダチって感じって感じです。JINMOいわく『能勢さんは、パラマーケット・スペクタルのグルーにして予言者』だそうです。ゲロまじ激ヤバの解説が期待できまーす。うーん、すんげー楽しみ! 発売日は2002年2月21日。科学して学習しちゃう、はなまるキッズな“学研”発売。コロちゃんマークがかわゆい“日本コロンビア”販売。レーベルは美人揃いのプラッツ・ギャルズが名物“Gakken Platz”。以下のURLも御参照くださいね。
http://musik-platz.gakken.co.jp/
来月の第4報をお楽しみに。
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10月のウルトラ・スーパー・カスタム・デラックス・スペシャル・音フェチ・イヴェント、“無眼球室- The Room Without Eyes ”は怒濤の好評。参加者の御一人、knd-1さんによるレポートが以下のURLにあります。
http://www.na.rim.or.jp/~knd-1/edgeofchaos/mugankyusitu.html
参加者から高まる「忘れられない!ぜひもう一度」の声。BBSを見て「次の機会はないの?!今度こそは抽選に当って参加したい」という未体験者の声。そこで先日の“急告”で御知らせしたように、もう一度だけの最後の無眼球室、“無眼球室・封印”が11月24日に! 参加者抽選の御申し込み締め切りは11月19日23時59分でーす。既に何十通かの御申し込みをいただいておりますが、まだ何百通というワケではありませんので、諦めずに御申し込みください。
みんなぁ!再び、縛って転がしてあげるわよぉぉぉ、って感じの再びヤバヤバ岸本です。4649!
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全国展開中の“毎月連続爆発演奏計画(名前、長いぞ)”ですが、10月も各地でいろいろファンキーモンキーベイビーな事をやってるようです。京都RAGではライブの最中に女性客をステージへ引っぱり込み、曲間にツーショット撮影会。神戸BIG APPLEではPUFFYの“アジアの純心”を熱唱。姫路The Rock屋では女子高生の漫才コンビと共演。岡山ペパーランドでは再び詩人“カズさん”のポエトリー・リーディングとコラボレーション。広島OTIS! での轟音の中の静寂のライブは以下URLにレポートされてます。
http://homepage2.nifty.com/live-otis/jinmo-report3.html
福岡Cafe 楽屋では“轟々竹山”で3弦と4弦を同時に切断するも、爆発演奏鳴り止まず。なんと予定外の第3部までぶちかまし、阿鼻叫喚の約4時間。以下にレポートあり。
http://www6.ocn.ne.jp/~cafetime/soundnews/caferakuya/10/200110.html
などなどなどなど枚挙に暇なし、と書いてマイキョニイトマナシと読むのですねー。中でも圧巻と書いてアツマキと読んではいけないのだけど、佐賀県唐津の“りふれホール”。
半年前にできたばかりの大きくてきれいなホール。大盛り上がりのライブが終わった直後の事。ホールのロビーで売られていたJINMOのCDに群がる地元唐津の港町マダム達。そこにフラリとJINMO。サインをしに現れたのですが、マダム達の熱い眼差しに萌え萌えになったのか、突然ロビーにアンプを運ばせ、おいおいマジかよーのロビー・ライブ。マダムひとりひとりに近付き、その距離10センチでのノリノリ“轟々竹山”!! マダム達をヒィーヒィーいわせたそうです。九州応援隊長の“さかもっちゃん”による目撃報告が近日中に、ホームページにアップされるので、お楽しみにー。
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毎月、関東、関西、中国、九州へとんで、ライブやりまくりーの、その間に新作のレコーディングもしまくりーの、その上、週に一度は横浜でギター講議をキチンとやりーの、とっても働き者なJINMOですが、原稿執筆活動も休んでおりません。既に13年以上も毎月毎月書き続けているリットーミュージックの“ギターマガジン”誌。人気コラム“禁断の華園”もツアー中に書かれます。コーヒーのお代わりができる場所というのが重要で、各地のハードロック・カフェ、ミスター・ドーナツ、ロイヤル・ホストなどで、毎月一回、数時間座り込んで執筆しています。軽く十数杯、つまり約3リットルのコーヒーを飲みまくって、書き上げています。11月13日発売のものは、神戸ハードロック・カフェで書かれました。“第62回/人と出会うということ”というタイトルです。10月は、それ以外に地方のタウン誌(2誌)からの以来で、長崎のロイヤル・ホストでも執筆したようです。これは“なんたく岡山”と“Sheets Of Music”という情報誌で、いずれも12月発売だそうです。まったく働き者だと思いまーす。
JINMOが執筆したのではありませんが、10月10日発行の朝日新聞、姫路・高砂・加古川地方の情報誌“あいあいAI”の一面にデカデカとJINMOのインタビューをまとめた記事がでています。なぜか野外で微笑むJINMOの写真が、妙にさわやかなヤバ味を出しています。
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超歌唱家で、ヒカシューのリーダーで、日本トゥバホーメイ協会代表で、ベツニ・ナンモ・クレズマー専属歌手で、日本口琴協会会員で、J-scat(日本作詞作曲家協会)理事で、日本音楽著作権協会評議員で、人体構造力学「操体法」インストラクターで、中国武術花架拳を燕飛霞老師に学んでいるという、あの巻上公一 さんのところから突然の御誘い。年末12月30日(日)、渋谷ラ・ママでの“John Zorns Cobra2001/巻上公一部隊”に参加することになりました。メンバーは以下のとおり。
秋元 カヲル ギター、太田恵資 ヴァイオリン、梅津和時 サックス、佐藤正治 ドラムス&パーカッション、JINMO ギター、田中悠美子 義太夫&太棹三味線、津山篤 ヴォーカル、松前公高 シンセサイザー&サンプラー、水谷浩章 ベース、村中靖愛 ペダルスチール、江崎将史 トラムペット、などなどの予定。
花架拳バリバリの巻上さんのHPでーす。
http://www.makigami.com/
JINMOさーん、年末は飛鳥へ行くんじゃなかったのかぁ?行かないのぁ?ええっ、行くのぉ?まーじぃ?
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さて、先々々々々々月から突如始まった新コーナー!
【JINMOの真顔の言葉】
『セルギエフポサド(旧ザゴルスク)は、モスクワの北北東70キロに位置し、中部ロシア平原の丘に建つ人口12万の歴史ある宗教都市。1430 年代に St. SERGIUS OF RADONEZH (1321-1391)が創建した Trinity-St. Sergius 修道院から発達し、16世紀に建てられた城壁に囲まれている。この修道院は, モンゴル人支配時代を通じてロシアの道徳的・国家的再生運動の中心であり、現在は巡礼地として崇拝の対象となっている。
この中央の大聖堂で、“強烈な純正律の祈り”を聴いたことが、今の私に大きな影響を及ぼしている。大音量の自然倍音の共鳴というクールな物理現象。あのドーム状構造物は巨大な頭蓋骨デザインだった。内部におけるその共鳴と残響は、まるで脳内のそれのようだ。脳が直接に痺れるような現実の体験だった。集まった人々は涙を流し、そして祭壇に上る。蓋の空いた棺桶。そして、くちづけ。そう、そこには1391年以来、現在もなお現実の“聖セルギエフ”が横になっているのだ。真に力を持つのは、思い込みやハッタリやオカルティズムの対極にある、“現実”だ。』
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