+++ JINMO通信 (2013年10月 30日号) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
通算156作目の新作がリリースされました。
CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のダウンロード・アルバムです!
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第156作めのソロアルバム、その名も、“QuQu”。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/137ququ.html
タイトルの“QuQu”ですが、これはJINMOの造語だそうです。
本作のドラム・トラックが完成し、初めてプレイバックをした時に思わず口から出た言葉で、発音は“QuQu(クークー)”ですが、意味は“Coolcool(善哉善哉)”とのこと。
JINMOはTwitter上などで、或る事象にたいへんな満足を得た喜びを、しばしば「善哉善哉」と記していますが、それを英語にすると、こうなるのですね。
有機的な、まるで生物の声にも似た非楽音ギターの多重録音に、”プレクティクス・パルス”系の細密複雑なドラムが絡んでいます。
本作におけるギターは、通常のピック以外のもので弦を振動させたり、また弦自体に異物を装着して、通常と異なる弦の振動を得たりしているそうで、エフェクターによる加工は極めて少ないそうです。
“クォークの父”と呼ばれ、ノーベル物理学賞を受賞したマレー・ゲルマン博士は、複雑系研究で有名なサンタフェ研究所のひとりでもありますが、彼が自身の研究テーマの概念を表した言葉が”プレクティクス(Plectics)”です。
これは”単純さ”と”複雑さ”を意味する二つのラテン語を合成した造語です。
JINMOの言うところの”プレクティクス・パルス”とは、ゲルマン博士の概念を受け、”単純さ”と”複雑さ”が相反するものではなく、音楽的な時間認識に於いて未分化に存在するのだという律動表現であると考えられ、それは周期的反復を前提とした人造的な”リズム”ではなく、より奔放な”パルス”であるという考えも同時に示しています。
JINMOの極微細の絵画表現“nanoZen”と、ギター演奏においての細密複雑表現との関連は、よく論じられるところですが、本作を聴けば、その関連はドラムにおいても顕著であり、すなわち”プレクティクス・パルス”の概念がJINMOの表現全般に通奏していることが解ります。
ジャケット写真は、石黒達也氏による演奏会“Life”におけるライブ写真です。
たいへん珍しい純白の衣裳を身にまとっています。
JINMO自身もたいへんに気に入っている写真で、自らジャケット・デザインもおこなっています。
ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作”ZENith Water”から僅かに41日。
通算第156作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第137作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。
(Avant-attaque:HARI)
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【QuQu】 ダウンロード版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/137ququ.html
2013年10月30日リリース
全5曲 (total 49:43)
フォーマット:Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ:360.8MB
ジャケット写真:Tatsuya Ishiguro ( http://ishiguro.hatenablog.com )
ジャケット・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 23.86ドル
<ギター、コンピュータ>
【収録曲目】
01. QuQu 01 (09:05)
02. QuQu 02 (06:52)
03. QuQu 03 (07:16)
04. QuQu 04 (08:09)
05. QuQu 05 (18:21)
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ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html
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Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
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【44.1kHz 16bit でのダウンロード・リリースを始める (JINMO : 2013年3月23日記)】
『 ネットを使えば、特に何かの媒体に広告を出さなくても、世界中に門を開く事ができる。小さなアパートの一室から世界規模で情報を発信して、振込で入金してもらう、というシステムが今なら可能ですよね。 例えば作品があまり一般的でない性格のものであっても良いし、また世界規模で売る事を考えれば、個々の国では僅かな枚数しか売れないかも知れないけれど、全部を合計したらまあまあの大きさになります。そうした中で作品を発表して、その売り上げを次の作品の制作費に充てる、そんな風にして、わがままな音楽家が本当に個人的な音楽を演りつつも、音楽だけで生計を立てていくということが、通信ネットワークの発達の御陰で可能になったんですよ。だからこれからは、インターネットなどを通じて、ひとりひとりの表現者が個々にレーベルを持つようになってくると思うんですよね。』
まだWindows95すら発売されていなかった今から18年前、“月刊ギターマガジン誌1995年5月号”に掲載された私のインタビュー記事からの引用だ。
1994年頃、RADIUSの登場により地方でのアクセスポイントの開設が急速になっていった頃、私は前述の予感に興奮し、周囲の者に、そう、ギターマガジン誌のインタビュアーにまで語ったが、その興奮を共有してくれる者はほとんど絶無であった。
無理も無い。
NTTによる常時接続(今日の1,000倍くらいの遅さ)が月額38,000円という価格でスタートしたのでさえ、1997年の事なのだ。
この予感は、愛好家が音楽を入手するのに“小売店”を必要としない、つまり“卸屋”を必要としない、“運送屋”を必要としない、そして“レコード会社”を必要としないで、作家が直接に愛好家と連結する状態を、意味する。
そう、音楽が“商品”としての枠組みから解放されて、音楽産業確立以前の、音楽が純粋に“音楽”として価値を放っていた時代への復権を意味するのだ。
そして2006年3月、『表現者と愛好家の直結』を実現する回路として、独自レーベル“Avant-attaque”を立ち上げ、介在者皆無のダウンロード・リリースを始動した。
しかし当時の一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮すると、CD品質である“44.1kHz 16bit”でのリリースは非現実的であり、やむを得ず”MP3 160kbps”という圧縮フォーマットでのリリースとなった。
その後、2007年3月には”AAC 192kbps”、2008年4月には“AAC 256kbps”、2009年5月には“AAC 320kbps”と、常に一般的な通信速度と、再生装置のスペックを考慮しながら、逐次、高音質化をめざしたアップデートを継続してきた。
その度重なるアップデートの中、徐々に実現されていく高音質化に、確かに私は喜びは感じるものの、その一方で、高音質とはいえオリジナルよりは明らかに劣化する圧縮フォーマットであるAACへ、リリース直前で不本意ながら変換する作業中、自らの純情に対して忸怩たる思いを抱き続けてきたのも真実だった。
さて、契機は二つあった。
まず、2012年9月にリリースされたApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズが、1.91GBであった事。
約2GBという大きなファイルが一般的であるとは到底考えはしないが、Apple社がおこなうという事実から「2GBとはいえ、もはや非常識な大きさではない」という時代が到来したのだという認識が、私を大きく勇気づけた。
二つめに、2011年10月、たいへん良質な可逆圧縮方式である“Apple ロスレス”の、それまで非公開であったソースコードが公開されたという事。
Apple ロスレス”が、今後、かつてのMP3、AAC同様、Apple製品以外の機器やソフトウェアにおいても長く使われる規格となるだろう事が、この1年の業界の動向から強く実感できた。
そして…、
本日2013年3月23日以降、”Avant-attaque”からダウンロード・リリースされるアルバムは、“Apple ロスレス”フォーマットとなる。
これにあたり綿密な波形比較をおこなったが、 “Apple ロスレス”の波形は、まったくCDのそれと同一だった。
これはCDとまったく同様の音質であることを意味する。
また、サイズは60%から50%程度の圧縮を実現している。
加えて、曲名、アルバム名、ジャケットなどのデータを添付するID3タグにも対応している。
まず、 初めての“Apple ロスレス”フォーマット・アルバムとして、“Extremus”をリリースする。
これは超音波帯域も含む可聴域全域をフルに満たすパートでオーケストレートされた作品で、高音質を謳う “Apple ロスレス”での初リリース作品として相応しいものだと自負している。
加えて、アルバム “Extremus”は、全1曲で、途切れの無い「3時間19分18秒間」という音響体験になる。
この長さは約70分が収録限界であったCDでは、リリース不可能な作品だ。
ダウンロード・サイズは1.73GBとなる。
これはApple社の”OS X Lion 統合アップデート 10.7.5”のサイズ、1.91GBより10%小さい。
Avant-attaqueから既にリリースした125作品についても、今後順次、 “Apple ロスレス 44.1kHz 16bit”へとアップデートしていく。
既に旧バージョンを購入されている愛好家の皆様には、心からの感謝を込めて、無料アップデートの対応をさせていただく。
また価格については、全作品の統一価格という音楽業界の非合理な慣例は葬り、従量制とする。
具体的には「1秒あたり、0.008ドル」という計算でおこなう。
つまり50分(3,000秒)のアルバムなら、24ドル、25分のアルバムなら、12ドルとなる。
また72分30秒(3,750秒)以上の長さの作品は、如何に長くなろうともこれを総て30ドルを価格上限に定める。
これにより、最も長い作品である新作”Extremus”は、30ドルとなる。
既発作品に関しては、 “Apple ロスレス”へのアップデート時に同時に、価格改変していく。
ウェブ上でのサンプル音源についても、作品のアップデートと同時に“Apple ロスレス”によるサンプルへと入れ替えていく。
愛好家にとっては、より幸せな時代を享受していただけることだろう。
私もそうなのだ。
2006年3月のAvant-attaque始動以来、私が感じ続けていた「自らの純情に対しての忸怩たる思い」に、晴れ晴れと笑顔で、今、「あばよ!」と告げる事ができるのだから。
今までの厚いご支援に深く感謝し、今後の更なる歓喜の共犯をお約束しよう。
では、44.1kHz 16bitの“前撃”、Avant-attaqueをお楽しみください。
JINMO
2013年3月23日
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---Avant-attaque(アヴァン・アタック)---
+++ JINMO通信 (2013年10月12日号) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
これは特報です。
京都でのJINMOの個展のお報せです。
http://www.jinmo.com/00/jp/opticart/exhibition.html
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ついに実現したJINMO爆展"id 2013 : Kyoto"。
関係者一同の予想を上回る大好評となり、大幅な会期延長が決定しました。
本来、会期は2013年10月5日(土)から11日(金)まででしたが、なんと11月20日(水)までの46日間の長期間公開です。
会場は京都桃山の白亜の芸術館"ラ・ネージュ"です。
(但し10月12日以降は要予約、ラ・ネージュ迄。)
またJINMOのnanoZen作品を代表する作品のひとつ“元素龍四部作(気龍、水龍、火流、地龍)”がラ・ネージュの収蔵作品となり、11月20日以降も鑑賞可能な常設展示となる事も決定しました!
この機会に是非、nanoZenの極微細宇宙を肉眼でお楽しみください。
【JINMO爆展"id 2013" Kyoto】
(JINMO Explobition "id 2013" Kyoto)
会期/2013年10月5日(土) 〜11月20日(水)
(但し10月12日以降は要予約、ラ・ネージュ迄。)
会場/ラ・ネージュ
京都市伏見区桃山町立売58
TEL:075-622-5770
http://www.yuki-laneige.com
参照・nanoZen作品:
http://www.jinmo.com/00/jp/opticart/nanozen.html
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---Avant-attaque(アヴァン・アタック)---
+++ JINMO通信 (2013年10月1日号) +++
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