+++ JINMO通信 (2015年9月22日号) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
ついに実現!
美術館でのJINMOの展覧会、開催のおしらせです!!!
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“若山美術館特別展 JINMO抄 美の祝祭"
JINMO SHOW "The Celebration of Beauty"
2015年10月10日(土)~11月28日(土)
若山美術館
東京都中央区銀座2-11-19 国光ビル4階
Tel: 03-3542-3279
http://www.wakayama-museum.com
開館時間 :13:00~17:00(金曜日は19:00)
休館日: 日、月、祝日の翌日
観覧料: 500円 / 中学生以下無料
”JINMO SHOW”開催にあたって:武田 文 (若山美術館館長)
この度、若山美術館では2015年10月に、国内外で活躍している音楽家であり、書家であり、画家である一人の表現者”JINMO”の展覧会 ”JINMO SHOW(抄)―美の祝祭―”を開催いたします。
JINMOは、自分をぎりぎりまで追い込むことで作品を表出する。 立ち現われた姿は様々であるが、どれも異常なまでの限界に到達し、 現代美術の領域を脅かしている。これは態度が作品になる瞬間であり、 まさに我々の日常との境界線にある芸術である。 “ユニーク”という言葉が適当かはわからないが、他には類例のない、 ただ唯一の表現者であることは確かだ。
自分たちの生きているこの時代に一緒に立ち表現する “JINMO”が何であるか、 この”SHOW”を体感して確かめてみては如何か。
武田 文 (若山美術館館長)
JINMO Contre-attaque:小倉正史(美術評論家)
現代美術という芸術の分野は、今日では、作品として存在するありかたがあまりにも多様になりすぎて、飽和状態にあるように思えます。イメージを作りだす方法も、社会や人との関係を持つ方法も、さまざまに試みられてはいますが、それほど新鮮には感じられなくなっているのではないでしょうか。あらためて、これまでの美術の歴史を検証しなおすことがおこなわれるようになったことも、こうした現状から脱けだすための、手がかりを求める必要に迫られているからでしょう。しかし、現代美術は、近代以降の美術の歴史を引きずりながらも、文化圏の違いを乗りこえて地球上の各地に拡散したことと同時に、美術以外の芸術や文化的所産と習合あるいは交錯しながら展開できるという、可能性を示したことで重要でしょうし、そこからは、見たこともないようなかたちや視覚表現や、深い内容を感じさせるものを導きだすための探求が、なされていないはずはありません。そのように期待できるものもあるのではないですか。
ここで紹介するJINMOは、書家であり、音楽家・ギタリストであり、画家でもあります。彼は、複数の領域にまたがりながら、そのいずれにおいても脳とそれにつながる筋力をぎりぎりまで駆使しようとしています。書家としての彼は、筆あるいは筆に代わるものならばなんでも用いて、墨汁と墨汁が跡を残すものとが接触する境面での、運動の速度を最大にしようとします。ギタリストとしての彼は、彼自身の考案になる特別なギターから、いわゆる超絶技巧の語があてはまる指の動きによって、可聴範囲の上下にはみだす音と音量をほとばしり出させます。画家としての彼は、ボールペンを使い、ここでは、視覚による認知できる微細な点を連ねて、点描によるイメージを現出させます(展示にあたっては、どれほど微細な点であるかを検証するための顕微鏡が用意されています)。画面は小さくても、1点の制作には数個月を要するということです。ひとつの領域から他の領域に移行しながら身体の運動と知覚の限界に挑む、こうした彼自身のダイナミックな運動は、もうひとつ彼が試みるデータ・ペインティングでも発揮されています。そこでは、デジタルな電子技術は極限まで細密化されているのです。それらの表現は、想像界の自由空間に向かう疾走のようです。
彼が異常な能力の持ち主であることは確かです。その活動は、ひとつの領域に閉じ込められず、他の領域との相互浸透を呼び寄せる結果をもたらしています。そのゆえに彼は、普通にアーティスト/芸術家と言われるよりも、はみだした存在であるようにも思えます。このような人がいるかぎり、現代美術という芸術の分野も揺るがされ、それが停滞した状態にあるなら、動き出すことになるかもしれません。そしてまた、このような人がほかにもいるのではないかという、期待も生まれるのです。
小倉正史(美術評論家)
JINMO SHOW 特別イベント "婚ぎの復活" 3部作
第1部
"生と死、婚ぎの刻・序"
2015年10月12日(月・祝) 15:00~17:00
前半:対談 武田 文、JINMO
後半:"神代杉との婚ぎ"
神代杉とは、数千年から数万年前、列島が造山活動激しかりし頃、天変地異により倒木し、火山灰に埋没することで腐らず、はたまた化石化もせずに、そのままの状態で発掘された稀少な銘木。 この日は、2メートル超という奇跡的な超弩級銘木神代杉と対峙し、一説には縄文期から漢字伝来まで使用されたという神代文字(ヲシテ文字)による書を、演奏を同時におこないながら公開制作し、神代と現代を婚ぎます。
第2部
"生と死、婚ぎの刻・破"
2015年11月3日(火・祝) 15:00~17:00
前半:対談 小倉正史、JINMO
後半:"ルイス・ブニュエルとの婚ぎ"
ブニュエルとダリによるシュルレアリスム映像の原初にして極北、1928年作品"アンダルシアの犬(16分)"。映画がまだトーキーではなかったが故に、公開当時は楽師によるライブ演奏が伴われていました。その当時のオリジナル・スコアにJINMOは激しい反発を感じ続けておりました。この日は映像にリアルタイムで、同じ世界観を共有した演奏をJINMO自身が加え、観客を目撃者として引きずり込み、言わば”アンダルシアの犬”世界を現出させ、視覚表現と聴覚表現の完全同一の婚ぎの実現に挑みます。
第3部
"生と死、婚ぎの刻・急"
2015年11月23日(月・祝) 15:00~17:00
前半:対談 ジョニー・ウォーカー、JINMO
後半:"芥川龍之介との婚ぎ"
芥川龍之介の死(1927年)の直前、彼はシュルレアリスム作品”誘惑”を残しています。JINMOは芥川が最後に残したこのテキストに、五感の各感覚に於いての超絶的な刺激を実感すると言います。この日は、JINMO自身が”誘惑”を朗読し、その声をトリッガーとして様々なプログラムでの音響加工をおこない、更に同時に楽器演奏も加え、テキストという記号化表現と、音響という抽象(非記号化)表現との婚ぎをおこないます。
参加費(観覧料500円込)
1回参加 3,000円
2回参加 5,000円
3回参加 7,000円
お問い合せ、ご予約は若山美術館までお願いいたします。
Tel: 03-3542-3279
info@wakayama-museum.com
主催:若山美術館
協力:小倉正史(美術評論家)
ジョニー・ウォーカー(ザ・ドックハウス・ディレクター)
スカラ株式会社
ギャラリー寺子屋
Avant-attaque(アヴァン・アタック)
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---Avant-attaque(アヴァン・アタック)
+++ JINMO通信 (2015年9月18日号) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
通算195作目の新作がリリースされました。
CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のダウンロード・アルバムです!
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『Bass Lab社のJinmoid、Kalium Strings社のオリジナル弦、超高分子量ポリエチレンで作られたオリジナルピックの神爪、Z.Vex社のFuzz Factory 7、Albit社のGC-1、そしてZT Amp社のLunchbox。レコーディングや演奏会と違い、日常で使用しているのは、これら最小限の機材。いずれも”Zazz”(”たいへん素晴らしい”という意味の隠語)なものであり、それらが組み合わされて実現される弾き心地と出音は、Zazzを超えて”Xazz”なるもの。そしてこれは、日常の音。』(JINMO)
第195作めのソロアルバム、その名も、“Xazz”。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/176xazz.html
“Xazz”なるアルバム・タイトルの由来は前述のJINMOの言葉通りですが、この4つのアルファベットが感じさせる聴覚的なイメージと、視覚的なイメージは、ここに収録されている音を表すのに非常に的確だと、私は思います。
本作に使用された機材中、エフェクターはファズとコンプレッサーのわずかに2つ。
特にファズのFuzz Factory 7は、最近のJINMOの表現に重要な影響を与えていると思われます。
1998年6月に、ニューヨークの楽器店でJINMOは、当時まだ日本では殆ど知られていなかった新進気鋭のエフェクター・メーカーのZ.Vex社によるFuzz Factoryを入手しています。
以来、長年にわたり愛用し続けていましたが、今年2015年初頭の全米ツアー時に、同社の代表で製作者のZachary Vex氏と出会い、意気投合し、本人からFuzz Factoryのアップグレード機種であるFuzz Factory 7を入手しました。
以来、日常的にギターを演奏する際は、常にこのFuzz Factory 7を愛用しています。
本作はこれを用いて録音されたJINMOのアルバムとしては、初めてのものとなります。
https://en.wikipedia.org/wiki/Z.Vex_Effects
加えて、ZT Amp社のLunchboxというアンプの存在も重要でしょう。
本作のアルバム・ジャケットに写っているように、小型のギター・アンプですが、1台でなんと200ワットの出力をもち、自動車のクラクション音はおろか、ジェットエンジンのタービン音に近いほどの音圧を実現します。
これは米国のオーディオ・マニアには非常に有名なスピーカー・エンジニアである、同社代表のKen Kantor氏が制作したものです。
JINMOはKantor氏とも親交厚く、日常的に新たなギター・アンプについての革新的アイデアの交換をメールでおこなっていたりします。
近年のJINMOの演奏会では必ず使用される機材ですが、日常においてもやはりこれが愛用され続けています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Kenneth_Kantor
本作に収められた9曲の演奏は、すべてJINMOのアトリエでおこなわれている講義の最中、予告なしに、受講生達の眼前で、突発的におこなわれたものです。
その録音日は、2015年4月26日、6月21日、8月9日の三日間です。
Impromptuシリーズ同様、”プレクティクス・グロッソラリア”系の即興です。
各曲とも実に多種多様な演奏技術が導入され、至近距離で目撃している受講生達にさえ、それらは解析不可能な複雑さだったそうです。
我々はその結果としてのこの録音に触れるのみですが、私としては音には緊張感はありながらも、とても自由奔放に、ノビノビと楽しそうに演奏しているように、感じられました。
観客ではなく、受講生達と向かいあっての、いつものJINMOの日常の音です。
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ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作“Impromptu 140530”から僅かに30日。
通算第195作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第176作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。
(Avant-attaque:HARI)
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【Xazz】ダウンロード版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/176xazz.html
全9曲(total 43:41)
フォーマット:Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ダウンロード・サイズ:239.4MB
ジャケット写真・デザイン:JINMO
発売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
販売元 : Avant-attaque(アヴァン・アタック)
定価 : 20.97ドル
<無伴奏ギター独奏、ライブ録音>
【収録曲目】
01. Xazz 150426-01 (02:06)
02. Xazz 150426-02 (05:13)
03. Xazz 150426-03 (01:53)
04. Xazz 150426-04 (04:21)
05. Xazz 150426-05 (03:01)
06. Xazz 150426-06 (03:08)
07. Xazz 150426-07 (08:29)
08. Xazz 150621 (07:47)
09. Xazz 150809 (07:43)
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ご購入の詳細については、以下のURLをご参照ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/howtobuyDL.html
ダウンロード後の解凍、アンロック・コードの入力には、無料ソフト”StuffIt Expander”をご使用ください。以下から入手可能です。
【Mac用】
http://my.smithmicro.com/stuffit-expander-mac.html
【Windows用】
http://my.smithmicro.com/stuffit-expander-windows.html
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Avant-attaqueからリリースされた作品(ダウンロード版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
旧バージョンをご購入いただいた御客様は、無料でダウンロード可能です。
ご購入時にKagi社から送信されたメールに記載されているダウンロードURLと、Unlock Codeでご入手ください。
ご不明な点は、info@jinmo.comまで、お気軽にお問い合わせください。
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
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---Avant-attaque(アヴァン・アタック)