JINMO情報!(2002年5月号)
皆様、お元気でいらっしゃいますか?
私、岸本はり、髪を染めましたの。永年、茶髪でギャルこいてましたが、この度まっ黒けーのけっになりました。白髪染め?ってコラぁぁ!!そういうんじゃなくて、私が好きな映画なんかで、すてきな女優さん(ヨーロッパ系)が、それこそ『染めてますっ!』って感じの人工的真っ黒にしてまして、それがもう、カッコ良くて、理知的で、『“脱あほキャラ”って、これなのよーん』とばかりに挑んだのです。眼鏡もかけちゃおうかな。老眼鏡?ってコラぁぁ!!
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ホームページ“禁断の華園”が全面改装こきまくり。ででーんっとスタイルシート化(意味はよく知らないんですけど)なもんで、ぐぐいぃぃんとステキなページになりました!今まで隠しページだったところも、表紙から普通にスイスイ行けちゃうようになりました。表紙下部のバナーに注目のコトあるよ。
まず“散弾の華園”。3月5日以来、JINMOが毎日綴っているweb日記。あんな事、こんな事、毎日いろんな事やってます。古いデータも消さずにズーッと残してあるので、かなりの分量が閲覧できます。なんか、最近はコンピュータの話題が多くてタメ(?)になりますよん。でも昨日はスイカの話題・・・なぜ?
http://www2.diary.ne.jp/user/134448/
そして、“JINMO's Un-official Site”。ユニークかつ強力なアート系ポータルサイト“Creators' Channel”の中に作られたアンオフィシャルなサイト。動画コンテンツが物凄いの。どんどん増量中で、現在のところ総計42分30秒ものビデオが閲覧できます。いわゆるストリーミングっちゅうモンです。ブロードバンドっちゅうモンですね。IT革命っちゅうモンですね。ちょっとハズしましたかね。要QuickTimeなのよん。
http://www.c-channel.com/c00678/index.html
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3月27日、岡山市表町のステキな陽子さんがオーナーのステキなカフェ、“カフェ・イマージュ”で久々の長時間演奏。20時から始まったライブは終わったら日付けも変わった0時過ぎ、つまり4時間超。御客様のリクエストで、“ゴジラ”と“轟々竹山”を一晩に2回づつ演奏。うーん、ゴージャス(意味不明)。その詳細なライブレポートと、演奏後おこなわれたロング・インタビューが、“なんたく岡山”というサイトにアップされてます。画像満載、ボリューム満点の必見モノなのねー。うーん、ゴージャス(?)。膝にギターを置いてピアノのように演奏するレアな画像もあります。
http://www.nantaku.co.jp/sound/report/index.htm
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ひばりが丘学園での“にこにこ音楽会”、限定10名だけが体験という実験的聴覚特化体験“無眼球室”などの、貴重なライブレポートを詳しぃぃぃくweb上で読ませてくれるknd-1さん。先日、新たなレポートがアップされました。今や伝説となった最後の聴覚特化体験“無眼球室・封印”のレポート。身体がゲル状になり、脳が痺れ、亡くなった祖母が現れる!自然倍音律、超密集超音波群、EMDRなどを駆使した強烈なJINMOの秘技が、目隠し、手足拘束された参加者に革命的効果をもたらす。その一部始終を見よ!(“マネーの虎”風だよん)。
http://www.na.rim.or.jp/~knd-1/edgeofchaos/fuin.html
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まさに絶賛の発売中!!!! 最新作“AVANTRONIX”情報第9報。皆さーん、アヴァントロってますかぁ?能勢伊勢雄さんによる超マジ入魂の解説、またメディアでのインタビューなど、作品をより深く楽しむテキストで、ますますアヴァアヴァがトロトロの事でしょう。今月は超マジ重要テキストの公開なのよー。これは学習して科学しちゃうハナマル・キッズな学研が、メディア向けに配付したプレスシートに記載されていたテキスト。なんとアルバム制作直後に、JINMO自身によって語られた各曲紹介ですよー。興味シンシン、餃子はミンミン。
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1 - 慈しみは何処に(荒鷲の兵士達に告ぐ) /13:04
慣れ親しんだマンハッタンでの惨劇は大きな衝撃でした。しかし、私にはその後の世界の動きの方がショッキングに思えます。テロは悪で、報復戦争は正義だという流れ。数えきれないほどの大量の砲弾とミサイルを携え、遥か遠くの地で自らの正義を信じて破壊と殺人を続ける純良なる青年達に捧げる曲です。途中で讃美歌312番“慈しみ深き”がでてきます。これは20世紀にアメリカで作られた祈りの曲です。
弦を指で弾くのではなく、強力な電磁場を生成して弦に干渉する事で、強制的にこれを連続振動させて演奏しています。
2 - 聖ミカ/ 7:34
十年以上、ほぼ毎週おこなっている某知的障害者施設での、定期演奏会でできた曲です。強度行動障害(最重度重複障害)の少女が、ある時、この曲のひな形となったパターンで、歓喜の表情を浮かべたのがきっかけでした。その後、毎回、より喜ぶようにと改良をする内にこのような曲が出来上がったのです。ですから、この曲は私の作品というよりは、彼女が求めた帰結であるといえるかもしれません。
ピアノ演奏のように両手を使う、両手タッピングという奏法によるミニマル・トランス系の曲です。
3 - ピッキングによる異言 /1:02
礼拝中にトランス状態になり、大量に、高速に解釈不能な祈りの言葉(異言/グロソラリア)が噴出する状態に似ているので、このようなタイトルになりました。猛烈なる情動と直接的に連結する演奏表現の具体化です。
演奏に必要な各筋肉と各関節の動かし方の徹底的な合理化、加えて痙攣などの不随意運動の積極的利用などにより、この超高速演奏が可能になりました。ナノ・ピッキングと呼称しています。
4 - 黙示録のドリー/ 10:40
十数年前から趣味で分子生物学を勉強しています。ドリーとは世界初のクローン生命体である羊の名前です。ドリーの出現は予想されていたとはいえ、やはり大きなショックでした。これで黙示録の時代が到来したと実感しました。クローン技術を通じて、封印されていたゴンディシャプール衝動の三回めの復活が起きた事について、すべての表現者は無関心、無反応であってはならないと考えます。
DSP処理をしたプリペアード・ギターを両手タッピングする事で、このような音響ガバ・テクノ系の音色表現、演奏表現が可能になりました。
5 - カゲヲシタヒテ /9:34
自分の為に自殺した女性に寄せる作者 ・古賀政男氏の想いは、人間の声では表現しきれない狂気だと思います。この曲を作った20代前半から亡くなるまでの50数年間は、長時間のゆるやかな自殺だったように、私には思えてなりません。
6 - タッピングによる異言 /1:00
ナノ・シリーズのひとつ、両手によるナノ・タッピングで演奏したものです。ピアノ同様、十本の指が使えるので、より大量で高速な表現ができました。
7 - 龍が叫ぶ時[ギター独奏]/ 6:38
ある女性が、私の音を『龍の叫びのようだ』と形容されました。龍が大音声で叫ぶ時、必ず天地の総べてが共鳴し、洪水のような自然倍音が沸き起こるはずです。その強く、直線的な力で、私達の身体も共鳴し始めるのです。
ギターの6本の弦の内、A弦1本のみを使って演奏した曲です。通奏低音に対し、ハーモニクス(フラジョレット)の自然倍音によるメロディーを加えた、純正律曲です。
8- 破壊せよ、そして垂直に昇天せよ/ 7:29
モーツァルトはこの曲を“トルコ行進曲”と名付けたわけではありません(後世の人によるネーミングです)。しかし、この俗称により、この曲は軽快なマーチで、しかもトルコ風に、演奏されねばならないと、無批判に信じられてきました。タイトルが聞き手のみならず、演奏者のイメージすら限定してしまった不幸がこの曲にあります。作者本人のイメージ、そして自身の演奏表現は、我々の想像を絶するほどに自由で奔放で、破壊的で、さらに天に昇るようなものであった思うのです。
本アルバム中、唯一、単旋律アレンジの曲です。緩急、強弱、音程の微分表現を目指しました。
9 - ハーモニクスによる異言/ 1:00
ナノ・ピッキングによるハーモニクス(フラジョレット)の演奏です。ピッキングでありながら、両手タッピングのような急速音程跳躍が得られます。音色も独特で愉快です。
10 - 龍が叫ぶ時[超音波EMDR ギター・オーケストレーション]/ 11:18
この曲のみ、ライブ・レコーディングではありません。二百数十層のギター群と、ギターをコンピューターで加工した音を重ねたオーケストレーション曲です。スタジオ録音にかけたほとんどの時間は、この曲のために費やされました。その総ての音は純正律で演奏されています。純正律以外では、これだけの音を重ねる事は不可能です。音は可聴域を越えて、1ヘルツから、22000ヘルツまで演奏されています。特に超音波域である16000ヘルツから22000ヘルツにおいては、強烈に密集した純正律ハーモニーの形で、曲の全編に鳴り響いています。これは可聴域外ですが、感覚は可能です。そして、この純正律超音波群は、左右を1分間に120往復します。それ以外にも、BPM120を基に大変多くの声部が、様々な音価でパンニングしています。ヘッドホンで聴けば、より効果がはっきりと感じられるでしょう。これは聴覚におけるEMDR効果を目指したものです。曲のエンディング、数十秒は純正律超音波群のみとなります。最後まで注意深く御聞き下さい。
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さてこの“AVANTRONIX”、購入したいのに御近くの店頭に無くって、今だにベソかいてる人、店員さんにレコード番号いえば全国どこでも数日で入荷されますよん。番号は“PLCP-114”、発売元は学研、販売元は日本コロムビアですよん。また、問い合わせ多数、お待たせしましたーっのホームページ“禁断の華園”での“AVANTRONIX”の通販が、始まりました。サインを御入れすることも可能なのねー。
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さて、先々々々々々々々々々々々月から突如始まった新コーナー!
【JINMOの真顔の言葉】
『 作り笑いをする大人は嫌いだ。納得していないのに、ウンウンとうなづいて話を合わせる大人は嫌いだ。そういう行為に“気配り”という美名を与えて、もっともらしく振る舞う大人は大嫌いだ。笑うときは爆笑し、疑問には“なぜ?”を納得するまで繰り返す、無愛想な人が好きだ。』
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