+++ JINMO通信 (2017年8月31日号 ) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
前作からわずか6日で、通算237作目の新作がリリースされました。
CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。
また、既にリリースされていた全作品も、高音質ウェブ・ストリーミング・アルバムとして、アップデートされております。
JINMO.COM内のアルバム・ページにある各曲の((PLAY))ボタンを押してください。
それだけで、すぐCD品質の楽曲がお楽しみいただけます。
専用の機器やソフトウェアも、また楽曲のダウンロードの必要すらもありません。
iPhoneでもiPadでもコンピュータでも、いつでもどこでもどなたでも、全作品の全楽曲がすぐその場で♪
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『最初に海外で演奏したのは、今から四半世紀前のニューヨーク、フリージャズの聖域とされたKnitting Factoryだった。そこでは夜毎、奔放な独奏やジャムが繰り広げられていた。ジャムをやるならどちらが縦糸で、どちらが横糸かもわからぬ、いわば障壁なき相互浸透の結果のような”織物(Knitting)を織り上げたかった。グロッソラリア系のギター演奏に絡むなら、やはり同じ地平に向かうグロッソラリア系のドラムが必要で、それを実現するには私自身がドラマーとなり、ギター奏者JINMOに絡む必要があった。プレクティクスの地平線の彼方、その消失点を凝視する時、“複雑”と“単純”は事象を二分する対概念ではなく、不可分な同一体であることを我々は識(し)る。』(JINMO)
第237作めのソロアルバム、その名も、“Jam in Hazuki (ver.1.0)”。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/2017/218jaminhazuki.html
タイトルの”Jam”とは、主にジャズ・ミュージシャンたちの間で使われる言葉で、複数人の演奏家たちが即興的に合奏することで、一般的に演奏家たち自身の喜びのためになされることが多いです。
“Hazuki”とは、日本語の”葉月”です。
ですから、”八月のジャム・セッション”という意味になります。
先月リリースされた”Jam in Fuzuki”の続編、シリーズ第8作となります。
緊張感ある合奏でありながらも、のびのびと楽しそうな演奏風景が目に浮かびます。
音価の短い高速演奏のギターは、時として明確な音程感の保持から解放されて打楽器的でもあり、ギターと絡み合うドラムとまさに障壁なき相互浸透を展開していきます。
グロッソラリア系とJINMOが呼ぶ高速即興に絡むドラムもまた、JINMO自身がコンピュータで演奏しています。
マシンドラムでありながらも、たいへん生々しく、まるでスタジオで二人のJINMOが楽しく元気よく演奏しているジャム・セッションの録音記録といった感じが、私にはしました。
JINMOによると、やはりこの制作はとても楽しく、タイトルからお判りのように、今後も毎月リリースしていきたいとの意向だそうです。
次作の”Jam in Nagatsuki”がワクワク楽しみになります。
JINMOのギター独奏時の特徴的スタイルのひとつに、高速複雑で極微細な即興があります。
これをJINMOはグロッソラリア系と呼称しています。
グロッソラリアとは“異言”と訳されるキリスト教用語で、祈りの熱情が極限的になった時、本人の意識から切り離されたように舌が高速で動きだし、未知の言語的発生を猛烈におこなってしまう状態を指します。
本作も典型的なグロッソラリア系表現と言え、ここでは総ての音がたった1本のギターで奏でられています。
手指が、奏者とは別に、それぞれに独立した意思を持って、能弁に語り始めたような複雑な音です。
音楽的な時間認識に於いては、律動についても、単位時間内での周波数の変化や合成の仕方についても、そこに“単純さ”と“複雑さ”が相反するものではなく、未分化に併存しているとJINMOは考えています。
乱暴に言ってしまうなら、非常に単純に聴こえる表現でもミクロにおいては、非常に複雑なものの絡み合うような複合体であったり、逆に非常に複雑に聴こえる表現でも俯瞰するなら、非常に大きく単純なものの一部であったりという事です。
JINMOはこれをよく、大河の流れや、星雲の様子、海岸線の状態などで例えて説明しています。
この考えが、複雑系研究で有名なサンタフェ研究所のひとりマレー・ゲルマン博士の概念“プレクティクス”に近似しているため、JINMOは好んでこの単語を使います。
因みに、プレクティクスとは“複雑”と“単純”の意味を持つラテン語を合成したゲルマン博士による造語です。
またグロッソラリアは人為的意識的な表現から距離を置くものであり、1920年代にアンドレ・ブルトンらシュールリアリスト達が、新たな芸術運動のひとつとして実践していた“オートマティスム”の、純化された本来的姿であるともJINMOは捉えています。
『“美は痙攣的なものだろう、それ以外にはないだろう”と、アンドレ・ブルトンは1928年の著書“ナジャ”で明言した。この痙攣とは、原文では不随意な肉体の動きを表す医学用語としての、“CONVULSIVE(痙攣)”が用いられている。ここに、私はブルトンが用いていた“オートマティズム”との関連を明確に感じるし、私に於いての“グロッソラリア”との相似を感じざるを得ない。』(JINMO)
このJINMOの言葉は、そのブルトンが“美”を語るにおいて、不随意な肉体の動き、“痙攣”を持ち出したのを受け、自己の表現との関連から述べたものです。
聴き進む内に、非常に複雑に思える音のひとつひとつは、言わば波の雫のひとつひとつであり、俯瞰してそこに渺茫たる太洋が静かに在るのにやがて気づくでしょう。
ジャケット写真は、JINMOのライブ写真を数多く撮影されている石黒達也氏によるものです。
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ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作“Hydrodynamix (ver.1)”から、わずかに6日。
通算第237作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第218作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。
(Avant-attaque:HARI)
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【Jam in Hazuki (ver.1)】ウェブ・ストリーミング版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/2017/218jaminhazuki.html
2017年8月31日リリース
全4曲(total 23:26)
フォーマット:Apple ロスレス(44.1kHz 16bit)によるウェブ・ストリーミング
ジャケット写真:石黒達也
ジャケット・デザイン:JINMO
Created by JINMO
Published by Avant-attaque
【収録曲目】
01. Jam in Hazuki 01 (06:00 - 45.3MB)
02. Jam in Hazuki 02 (05:53 - 43.1MB)
03. Jam in Hazuki 03 (05:45 - 39.2MB)
04. Jam in Hazuki 04 (05:48 - 42.2MB)
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2016年12月以降、JINMOの意向により、Avant-attaqueからリリースされる全作品から値札を外すこととなりました。
アルバム詳細ページのサポートボタンから、100円でも100万円でも、どうか貴方のお好きな金額をご入金ください。
(もちろんご入金いただかなくても、全作品は何度でもお聴きいただけます。)
貴方のご厚情が次回作の制作、今後の活動のサポートとなります。
よろしくお願いいたします。
作品をお聴きになるには、各曲の((PLAY))ボタンを押してください。
iPhoneでもiPadでもコンピュータでも、CDクオリティの高音質で、すぐにストリーミング再生されます。
たったそれだけです。
専用の再生装置やソフトウェアは一切必要ありません。
またコンピュータでは、楽曲ファイルをダウンロードすることもできます。
いつでもどこでも、どうか貴方のお好きなようにお楽しみください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography.html
また以下のURLに、JINMOから貴方へのメッセージがあります。
是非、ご一読ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/description.html
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Avant-attaqueからリリースされた作品(ウェブ・ストリーミング版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
Avant-attaque(アヴァン・アタック)
+++ JINMO通信 (2017年8月25日号 ) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
前作からわずか8日で、通算236作目の新作がリリースされました。
CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。
また、既にリリースされていた全作品も、高音質ウェブ・ストリーミング・アルバムとして、アップデートされております。
JINMO.COM内のアルバム・ページにある各曲の((PLAY))ボタンを押してください。
それだけで、すぐCD品質の楽曲がお楽しみいただけます。
専用の機器やソフトウェアも、また楽曲のダウンロードの必要すらもありません。
iPhoneでもiPadでもコンピュータでも、いつでもどこでもどなたでも、全作品の全楽曲がすぐその場で♪
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『絵画と音楽の違いとして、我々は前者が視覚、後者が聴覚という感覚器官の差異で以って区別している。果たしてそうした区分の仕方以外、我々はこれらの認識ができないのだろうか、と常々私は考える。
かつてフェノロサは薬師寺東塔を評して、”凍れる音楽”と言った。その言葉の原点は”建築術は凝固した音楽である”というゲーテが秘書エッカーマンに対して発した言葉だろうが、フェノロサにしろゲーテにしろ、絵画同様に視覚芸術の一つである塑像の一形態である建築を、聴覚芸術の音楽の変態形であると評したのには、感覚器官の差異による区分以外のアプローチをおこなっているからだろう。
つまりは絵画と音楽は、凝固態芸術と流動態芸術という区分に在るというアプローチである。そしてその両者は或る条件下で態を変転し得るという前提があるからこそ、”凍れる音楽”、”凝固した音楽”といった表現がなされたのだろう。近年の量子力学を持ち出すならば、もし我々が素粒子的規模の感覚期間を有していたならば、世界の全ての態に区分は無く、我々は絵画を聴き、音楽を観るのかも知れぬ。
凍れるものが溶けて流れる、流れるものが凝固して凍る…。この世の全ての物質が条件によって態を変転し続けているように、芸術もまた一般的な五感を超越した感覚器官の介在によっては、見事に態を変転するのでは、と私もまたゲーテのように思うのである。
その思いに励まされ、突き動かされるが故に、私は絵画にも音楽にも全身全霊の全力で以って対峙していくのかもしれぬ。』(JINMO)
第236作めのソロアルバム、その名も、“Hydrodynamix (ver.1.0)”。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/2017/217hydrodynamix.html
このタイトルは“Hydrodynamics”に由来しますが、日本語では”流体力学”となります。
また音楽においてダイナミクスというと、音量や速度などの表現の幅の広さを表します。
前述のJINMOの言葉をご理解いただければ、このタイトルがダブルミーニングになっていることに気づかれると思います。
そのダイナミクスは音楽の領域を越境しようという意思すら持っているようです。
ちなみに、JINMOが度々タイトルの末尾の”-cs”を”x”へと転じるのは、ダグラス・クープランドによる”ジェネレーションX”の影響だそうです。
本作は大量のギターを重ねたオーケストレーション作品ですが、”凍れるものが溶けて流れる、流れるものが凝固して凍る…。”という言葉のように、まるで凝固態から流動態へ、流動態から凝固態へと態を変転していくような作品になっています。
様々な態の変え方を見せる38曲からなる2時間を超える大作で、またそのギターの音も各曲毎に全て異なる38種類のギターアンプのシミュレーションをおこなっているそうです。
この音質の違いを味わうのも、きっとギター音楽愛好家には楽しいことだと思います。
スピーカーから大音量で浴びるように体感するのも良いですし、非常に小さな音量でアンビエントとして楽しむのも良いです。また良質のヘッドホンで各曲の音質の違い、パンニングやオーケストレーションの細部を味わうのも良いでしょう。
よく御質問を受けるのですが、JINMOが制作において使用しているモニター・ヘッドホンは、Westone社の”W4”と、SONYの“MDR-CD900ST”です。
聴いているうちに、なんだか時間の流れ方が変わっていくような、そんな不思議な感じのするアルバムです。
アルバム・ジャケットは、JINMOが撮影した2本のJinmoidの写真です。
本作の音同様に、なんだか不思議なこの世のものではないような写真になっています。
この世とは違う時間の流れの中、本作から何か不思議な光景が見えてくるかもしれませんね。
では、じっくりとお楽しみください。
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ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作“Ximpromptu 141114 (ver.1)”から、わずかに8日。
通算第236作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第217作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。
(Avant-attaque:HARI)
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【Hydrodynamix (ver.1)】ウェブ・ストリーミング版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/2017/217hydrodynamix.html
2017年8月25日リリース
全38曲(total 02:05:30)
フォーマット:Apple ロスレス (44.1kHz 16bit) によるウェブ・ストリーミング
ジャケット写真:JINMO
ジャケット・デザイン:JINMO
Created by JINMO
Published by Avant-attaque
【収録曲目】
01. Hydrodynamix 01 (03:45 - 28.9MB)
02. Hydrodynamix 02 (03:18 - 24.5MB)
03. Hydrodynamix 03 (03:18 - 24.0MB)
04. Hydrodynamix 04 (03:45 - 26.3MB)
05. Hydrodynamix 05 (03:45 - 26.4MB)
06. Hydrodynamix 06 (02:43 - 21.4MB)
07. Hydrodynamix 07 (03:45 - 25.4MB)
08. Hydrodynamix 08 (02:52 - 22.8MB)
09. Hydrodynamix 09 (02:43 - 23.4MB)
10. Hydrodynamix 10 (03:45 - 29.0MB)
11. Hydrodynamix 11 (03:45 - 24.8MB)
12. Hydrodynamix 12 (02:43 - 22.4MB)
13. Hydrodynamix 13 (03:18 - 22.2MB)
14. Hydrodynamix 14 (03:45 - 31.2MB)
15. Hydrodynamix 15 (03:18 - 23.2MB)
16. Hydrodynamix 16 (02:57 - 22.4MB)
17. Hydrodynamix 17 (02:57 - 21.0MB)
18. Hydrodynamix 18 (02:43 - 22.2MB)
19. Hydrodynamix 19 (03:45 - 29.3MB)
20. Hydrodynamix 20 (03:45 - 24.3MB)
21. Hydrodynamix 21 (03:18 - 21.4MB)
22. Hydrodynamix 22 (02:43 - 21.8MB)
23. Hydrodynamix 23 (03:18 - 26.2MB)
24. Hydrodynamix 24 (03:45 - 27.0MB)
25. Hydrodynamix 25 (02:57 - 22.3MB)
26. Hydrodynamix 26 (03:45 - 22.3MB)
27. Hydrodynamix 27 (02:52 - 23.0MB)
28. Hydrodynamix 28 (02:38 - 22.6MB)
29. Hydrodynamix 29 (03:45 - 25.4MB)
30. Hydrodynamix 30 (02:43 - 18.8MB)
31. Hydrodynamix 31 (03:18 - 23.9MB)
32. Hydrodynamix 32 (03:45 - 28.5MB)
33. Hydrodynamix 33 (03:18 - 25.6MB)
34. Hydrodynamix 34 (03:45 - 25.0MB)
35. Hydrodynamix 35 (02:57 - 20.8MB)
36. Hydrodynamix 36 (02:38 - 20.8MB)
37. Hydrodynamix 37 (03:45 - 29.6MB)
38. Hydrodynamix 38 (03:45 - 26.0MB)
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2016年12月以降、JINMOの意向により、Avant-attaqueからリリースされる全作品から値札を外すこととなりました。
アルバム詳細ページのサポートボタンから、100円でも100万円でも、どうか貴方のお好きな金額をご入金ください。
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貴方のご厚情が次回作の制作、今後の活動のサポートとなります。
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また以下のURLに、JINMOから貴方へのメッセージがあります。
是非、ご一読ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/description.html
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Avant-attaqueからリリースされた作品(ウェブ・ストリーミング版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
Avant-attaque(アヴァン・アタック)
+++ JINMO通信 (2017年8月17日号 ) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
前作からわずか4日で、通算235作目の新作がリリースされました。
CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。
また、既にリリースされていた全作品も、高音質ウェブ・ストリーミング・アルバムとして、アップデートされております。
JINMO.COM内のアルバム・ページにある各曲の((PLAY))ボタンを押してください。
それだけで、すぐCD品質の楽曲がお楽しみいただけます。
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『完全即興による”瞑奏”を目指した“Impromptu”シリーズは、2014年1月から2016年7月まで、13作をリリースしてきたが、14作目からは大きく様相を異なるものとなった。それまではコンプレッサー、或いはファズといったエフェクターを一つだけ加えた極めてシンプルな音質だった。だが14作以降は、複雑なエフェクト・プログラムを使用し、より”瞑奏”を体現するような音質になっている。演奏、及び録音に際しての私の姿勢に変わるところはないものの、聴く人には大きく聴感上の印象が異なるため、タイトルを”Ximpromptu”と改めた。これは”シンプロンプツ”と発音する。』(JINMO)
第235作めのソロアルバム、その名も、“Ximpromptu 141114 (ver.1.0)”。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/2017/216ximpromptu141114.html
JINMOの演奏中の途切れる事、淀む事、滲む事の無い意志と集中力の長時間継続。
今迄も驚き続けたのですが、”Impromptu”シリーズから続くこの新しい”Ximpromptu”シリーズでも『一切の演出の排除されたエネルギー体の実存』の記録、という印象で、驚きと共に、思わず「天晴れ」と言いたくなる様な、あきれるような清々しささえも感じる私です。
本作は”Ximpromptu 141015 (2017年4月17日リリース)”に続く、新しいシリーズの6作めとなります。
本作は、2014年11月14日(金)、JINMOのアトリエにて1時間20分36秒に渡って演奏されたものの記録です。
ギターはもちろんBass Lab社製のJinmoid、そしてメインになるエフェクターは2000年以来愛用し続けているALBIT社製のコンプレッサー、Cranetortoise GC-1、それに様々な複雑なエフェクターを加えて、ライン録音されています。
JINMOのギター独奏時の特徴的スタイルのひとつに、高速複雑で極微細な即興があります。
これをJINMOはグロッソラリア系と呼称しています。
グロッソラリアとは“異言”と訳されるキリスト教用語で、祈りの熱情が極限的になった時、本人の意識から切り離されたように舌が高速で動きだし、未知の言語的発生を猛烈におこなってしまう状態を指します。
本作も典型的なグロッソラリア系表現と言え、ここでは総ての音がたった1本のギターで奏でられています。
手指が、奏者とは別に、それぞれに独立した意思を持って、能弁に語り始めたような複雑な音です。
音楽的な時間認識に於いては、律動についても、単位時間内での周波数の変化や合成の仕方についても、そこに“単純さ”と“複雑さ”が相反するものではなく、未分化に併存しているとJINMOは考えています。
乱暴に言ってしまうなら、非常に単純に聴こえる表現でもミクロにおいては、非常に複雑なものの絡み合うような複合体であったり、逆に非常に複雑に聴こえる表現でも俯瞰するなら、非常に大きく単純なものの一部であったりという事です。
JINMOはこれをよく、大河の流れや、星雲の様子、海岸線の状態などで例えて説明しています。
この考えが、複雑系研究で有名なサンタフェ研究所のひとりマレー・ゲルマン博士の概念“プレクティクス”に近似しているため、JINMOは好んでこの単語を使います。
因みに、プレクティクスとは“複雑”と“単純”の意味を持つラテン語を合成したゲルマン博士による造語です。
またグロッソラリアは人為的意識的な表現から距離を置くものであり、1920年代にアンドレ・ブルトンらシュールリアリスト達が、新たな芸術運動のひとつとして実践していた“オートマティスム”の、純化された本来的姿であるともJINMOは捉えています。
『“美は痙攣的なものだろう、それ以外にはないだろう”と、アンドレ・ブルトンは1928年の著書“ナジャ”で明言した。この痙攣とは、原文では不随意な肉体の動きを表す医学用語としての、“CONVULSIVE(痙攣)”が用いられている。ここに、私はブルトンが用いていた“オートマティズム”との関連を明確に感じるし、私に於いての“グロッソラリア”との相似を感じざるを得ない。』(JINMO)
このJINMOの言葉は、そのブルトンが“美”を語るにおいて、不随意な肉体の動き、“痙攣”を持ち出したのを受け、自己の表現との関連から述べたものです。
聴き進む内に、非常に複雑に思える音のひとつひとつは、言わば波の雫のひとつひとつであり、俯瞰してそこに渺茫たる太洋が静かに在るのにやがて気づくでしょう。
JINMOの言葉にあるように、これまでにリリースされた”Impromptu”シリーズ全13作では、コンプレッサーかファズが一つだけ使用された極めてシンプルな音質でしたが、”Ximpromptu”シリーズではたいへん複雑なエフェクト処理が施されています。
そのため、別の楽器との合奏、或いはシーケンサー併用によるものではないかと誤解しそうですが、これは完全な無伴奏ギター独奏です。
前シリーズの13作と異なり、寄せては返す大きな波というか、巨大な天地の呼吸というか…、全く”瞑奏”という概念が理解しやすい音になっています。
左右へのパンニングが重要な要素となっていますので、ヘッドホンでのご愛聴をお勧めします。
また小さな音量で、生活環境の中に漂うように流すアンビエント・ミュージック系としての楽しみ方も、同時にお勧めです。
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ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作“Izanagi (ver.1)”から、わずかに4日。
通算第235作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第216作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。
(Avant-attaque:HARI)
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【Ximpromptu 141114 (ver.1)】ウェブ・ストリーミング版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/2017/216ximpromptu141114.html
2017年8月17日リリース
全1曲(total 01:20:36)
フォーマット:Apple ロスレス (44.1kHz 16bit) によるウェブ・ストリーミング
ジャケット写真:HARI
ジャケット・デザイン:JINMO
Created by JINMO
Published by Avant-attaque
【収録曲目】
01. Ximpromptu 141114 (01:20:36 - 412.3MB)
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2016年12月以降、JINMOの意向により、Avant-attaqueからリリースされる全作品から値札を外すこととなりました。
アルバム詳細ページのサポートボタンから、100円でも100万円でも、どうか貴方のお好きな金額をご入金ください。
(もちろんご入金いただかなくても、全作品は何度でもお聴きいただけます。)
貴方のご厚情が次回作の制作、今後の活動のサポートとなります。
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またコンピュータでは、楽曲ファイルをダウンロードすることもできます。
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http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography.html
また以下のURLに、JINMOから貴方へのメッセージがあります。
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Avant-attaqueからリリースされた作品(ウェブ・ストリーミング版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
Avant-attaque(アヴァン・アタック)
+++ JINMO通信 (2017年8月13日号 ) +++
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前作からわずか15日で、通算234作目の新作がリリースされました。
CDと同等の44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。
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『古事記冒頭における創世神話に魅了されてきた。1999年に学研からリリースしたCD三部作”コントル・アタック”シリーズに収録した”ミ・ガド”では、そのまま冒頭部の朗読をレコーディングしたこともある。
”次に國稚(わか)く、浮(う)かべる脂(あぶら)の如くして水母(くらげ)なす漂(ただよ)へる時に”とあるように、原初、世界は混沌であった。
”この漂へる國を修理(をさ)め固め成せ”との命を天津神たちから受けた伊奘諾・伊奘冉の両神が、天空の天の浮橋に立ち、天の沼矛を混沌に突き立て攪拌することで、混沌に初めて具象世界が創造される。
もし古代人が己が立脚する確たる岩盤大地を起点として創世を語るなら、神話誕生当時の知覚の限界を当時のイマジネーションの限界として、アニミズムの素朴さを上段から見下ろすように愛でることもできそうなものの、ここで古事記が世界の原初を”混沌”であったと語る事実に、我々は古代人の知覚限界を再考せねばならぬように、私は思う。
また、”修理(をさ)め固め成せ”という意思が物理現象に影響を与えていくプロセスにも、近年の量子力学が明らかにしつつある、宇宙の全汎空間に充満する何らかの意識体実在の可能性にも触れられているように、私は思う。
“無知蒙昧で迷信を以って世界を語ろうとしていた古代人”などという像は、それこそ彼らに対する現代人の迷信ではなかろうか。
全ては史実であったかもしれぬ、そういう想いに立って古事記創世神話に改めて触れるとき、書かれた多くの神々の名前が何を意味するのか、書かれた物の名前が何を意味するのか、書かれた土地の名前が何を意味するのか…、読み、解釈するたびに、心踊る思いに駆られる私でもある。そして中でも、”その沼矛(ぬぼこ)を指(さ)し下(おろ)して畫きたまひ、鹽こをろこをろに畫き鳴(な)して、引き上げたまひし時に、その矛の末(さき)より滴(したた)る鹽の積りて成れる島は、淤能碁呂(おのごろ)島なり。その島に天降(あも)りまして、天(あめ)の御柱(みはしら)を見立て八尋殿(やひろどの)を見立てたまひき。”のくだりに語られた”鹽(しお)”が一体何を意味しているのか。その”鹽”によって出現した世界最初の固体”淤能碁呂(おのごろ)島”とは…。
今から百年前の1916年、出口王仁三郎により最高聖地とされた播磨灘に浮かび、淡路島の北西に位置する”神島”こそに、伊奘諾・伊奘冉の両神が立てた”天(あめ)の御柱(みはしら)”、及び八尋殿(やひろどの)”が在ったのでは…、などと考えると、更に胸の高鳴りは激しくなる。』(JINMO)
第234作めのソロアルバム、その名も、“Izanagi (ver.1.0)”。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/2017/215izanagi.html
タイトルの”Izanagi”とは、冒頭のJINMOの言葉で解るように、古事記・日本書紀の創世神話に登場する神様の名前です。
伊奘諾・伊奘冉の両神は、それぞれイザナギ・イザナミと読みます。
この二人の神様が、まず”淤能碁呂(おのごろ)島”に降り立ち、そこから次々に島を創り出して行きます。
その”淤能碁呂(おのごろ)島”が一体どこの島を表しているのか、またそもそも実在するのか、大昔から様々に論じられてきましたが、JINMOはどうやらそれが播磨灘の神島ではなかろうかと考えているようです。
本作はこのロマンチックな創世神話をインプットに、JINMOが音響的なアウトプットとして作ったものです。
ほとんどの音がギターを起源にして奏でられ、様々な音響機器で調整・変質させられたものです。
有機的なようでもあり、無機的なようでもあり、秩序だっているようでもあり、無秩序のようでもあり、インプットとなった創世神話のように、混沌と諧調が入り乱れているようにも感じられます。
また本作は単発のアルバムではなく、御察しの通り、国産みの両神を表した”伊奘諾・伊奘冉”の二部作となるそうです。
次作の”Izanami”がワクワク楽しみになります。
ジャケット画は、狩野派の絵師・小林永濯によって1880年代半ばに描かれた、”天之瓊矛を以て滄海を探るの図”です。
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ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作“Jam in Fuzuki (ver.1)”から、わずかに15日。
通算第234作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第215作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。
(Avant-attaque:HARI)
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【Izanagi (ver.1)】ウェブ・ストリーミング版
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/2017/215izanagi.html
2017年8月13日リリース
全7曲(total 56:00)
フォーマット:Apple ロスレス(44.1kHz 16bit)によるウェブ・ストリーミング
ジャケット画:"天之瓊矛を以て滄海を探るの図” 小林永濯 1880年代半ば
ジャケット・デザイン:JINMO
Created by JINMO
Published by Avant-attaque
【収録曲目】
01. Izanagi 01 (08:00 - 68.3MB)
02. Izanagi 02 (08:00 - 31.8MB)
03. Izanagi 03 (08:00 - 51.9MB)
04. Izanagi 04 (08:00 - 57.9MB)
05. Izanagi 05 (08:00 - 66.4MB)
06. Izanagi 06 (08:00 - 42.8MB)
07. Izanagi 07 (08:00 - 57.0MB)
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2016年12月以降、JINMOの意向により、Avant-attaqueからリリースされる全作品から値札を外すこととなりました。
アルバム詳細ページのサポートボタンから、100円でも100万円でも、どうか貴方のお好きな金額をご入金ください。
(もちろんご入金いただかなくても、全作品は何度でもお聴きいただけます。)
貴方のご厚情が次回作の制作、今後の活動のサポートとなります。
よろしくお願いいたします。
作品をお聴きになるには、各曲の((PLAY))ボタンを押してください。
iPhoneでもiPadでもコンピュータでも、CDクオリティの高音質で、すぐにストリーミング再生されます。
たったそれだけです。
専用の再生装置やソフトウェアは一切必要ありません。
またコンピュータでは、楽曲ファイルをダウンロードすることもできます。
いつでもどこでも、どうか貴方のお好きなようにお楽しみください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography.html
また以下のURLに、JINMOから貴方へのメッセージがあります。
是非、ご一読ください。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/description.html
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Avant-attaqueからリリースされた作品(ウェブ・ストリーミング版)は、JINMOの意向によりバージョン・アップされることがあります。
最新バージョンは、このURLで確認できます。
http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/versionuplog.html
今後とも増々爆発的に創作するJINMOを、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。
Avant-attaque