+++ JINMO通信 (2019年5月19日号 ) +++
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皆様、お元気でいらっしゃいますか?
特報です!
銀座五丁目のビルのペントハウスに開設された”JINMO Gallery”。
JINMO展(2018年11月11日〜18日)、山岸厚夫とJINMO展(11月23日〜12月8日)、Mac NakataとJINMO展(2019年1月6日〜14日)、川上遥かとJINMO展(3月21日〜27日)、HelcanenとJINMO展(4月8日〜14日)に続く第6弾のお知らせです。
是非、お見逃しなく!
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【漆象作家・山岸厚夫とJINMO展】
会期:2019年5月26日(日)〜6月2日(日)
会場:JINMO Gallery 東京都中央区銀座5丁目
特別イベント:山岸作品で美味しいものをいただこう会
JINMOによるミニコンサートもあります。
入場無料。
5月26日(日)18:00〜
当館は予約制で公開されます。ご予約の方はEメール、SNSメッセージにてご連絡ください。
info@jinmo.com
山岸厚夫在廊日:5月26日、27日、6月1日、2日
JINMOは会期中は全日在廊します。
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「初代・山岸金三郎(天保5年生)から数えて5代目となる漆器舗“錦壽”当主。
1951年福井県鯖江市に生まれ、十代の若さで塗師となる。
90年からはタカシマヤ、三越など有名デパートの他、全国のギャラリーで毎月2回ペースでの個展開催を始め、98年には自己の“ギャラリー・う”を開設。
2005年にはニューヨーク4ヶ所で個展と講演を開催。
非常なる独自の感覚でもって、伝統工芸に先端的美意識を混塗する。
繊細でありながら過激な発色と意匠はもちろんのこと、塗跡に確かに記録された刷毛・ヘラの移動速度と加圧変化、そして塗跡そのもの非常識な体積が放つ重厚な反射光…、それら彼の表現総てに生体絵具“漆”が、本来発揮すべきであった可能性を、嬉々として踊らせているのである。
そして2014年、私の眼前で、もはや伝統工芸などと呼ばれることを、彼の漆は自らが拒絶していた。
『“漆象”である。』
私はこの世に新たに生まれた輝きに、新たな名をこう与えた。
2015年2月、突然の脳梗塞で生死を彷徨うが、奇跡の復活。
利き腕を失う右半身付随となるも、左手による新たな技法をもって、作家としても奇跡の新生を遂げる。
同じく死からの奇跡的復活を遂げた私と共に、生死無境の根源美を招来させ、世界をより美しくしようとする狂熱の漆の魔人。」(JINMO)
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【JINMO Gallery 開設に際して】
明日のパン代にさえ苦しむ困窮の時期を過ごした事があります。
そうした時、「これは貸すんじゃないからね。返さなくて良いからね。」と言って、経済的支援をしてくださった方々が何人もいらっしゃいました。
その様な方々のお陰で、私は今日まで為すべき天的嗣業に専念させていただけました。
ようやく経済的な悩みから解放される様になった現在、私はあの頃、私の命と私の作品を救ってくださった「返さなくても良い」恩義を、天の仕組みの中に還転させていただきたいと考えました。
銀座5丁目、歌舞伎座の向かいの商業ビルのペントハウスに、ギャラリーをオープンいたします。
この日本一高い地代の地域では、作家が個展を開催するには非常に高額な経費を必要とします。
既に地位名声の確立された作家でない場合、一日数万円、一週間で数十万円の場所代、作品一つあたり50パーセント程のマージン、加えて案内状印刷や広告費、諸経費等々が必要となることも珍しくありません。
かつての私の様に、作品を商品として営業活動的展示をするのを是としない純情な作家には、日本最高の商業地とは言え、個展開催はこの様に極めて苦しい条件での作品発表となるのです。
現在の私には、幸いにも何人も応援させていただいている作家がいます。
彼等の個展の度に、僅かではありますが、毎回いくつかの新作を購入させて頂くことで、多少でも彼等の制作支援の一助となれればと望んでおります。
ですが、私一人の支援は僅かなものなのです。
彼等が経済的負担ゼロで、何のコマーシャリズム的拘束も義務も負わず、完全に自由な魂を生かしたまま、銀座の一等地で個展を開催できる様にと、私は望み、このギャラリーを開設させていただきます。
会期は作家の自由で、1日でも、1週間でも、1ヶ月でも開催可能で、私は場所代は一切いただきません。
作品は作家の血肉であり、商品とは考えておりませんので、たとえ幾らでお買い上げされたとしても、私は1円もいただきません。
展覧会の案内状の作成・印刷の経費は一切を私が負担します。
作家が個展開催で苦しむという残酷な現実から解放されればと、真剣に望んでいるのです。
私は、私の愛し尊敬する作家が、明日のパン代に悩むことなく、明日の傑作を生み出してくださることこそ、望むのです。
そして作家達がかつての私の様に「返さなくても良い」恩義を、天の仕組みの中に還転させていってくれればと、望むのです。
「銀座の一等地で場所代は取らない、マージンも受け取らない、その上案内状まで作ってあげる…。では、JINMOさんはどうやって儲けるのだ?」との疑問の声を多く聞きます。
私は儲けません。
ただこうしたギャラリーがこの銀座にあることを大切に思ってくださり、このギャラリーが活動継続していく事が、良い事であると御賛同いただける方々からの活動支援金がもし頂けたなら、私もそれを月々の家賃と維持費の足しにさせて頂く所存です。
私がこんなギャラリーの開設計画を友人達に話した時、何人かが、「あっ、JINMO Galleryですね。」と言いました。
開設準備中に仮称としてこれを使っておりましたが、御縁を感じますので、これをこのまま正式名称とさせていただきます。
JINMO Galleryをオープンさせます。
どうか皆様に御理解いただき、このギャラリーが明日の傑作誕生の一助となれるよう御支援賜りたいと存じます。
JINMO
2018年11月吉日
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---Avant-attaque(アヴァン・アタック)---