2013 2014 2015 2016

2015年の演奏会記録

 





“若山美術館特別展 JINMO抄 美の祝祭"
JINMO SHOW "The Celebration of Beauty"
2015年10月10日(土)~11月28日(土)

若山美術館
東京都中央区銀座2-11-19 国光ビル4階
Tel: 03-3542-3279
http://www.wakayama-museum.com

開館時間 :13:00~17:00(金曜日は19:00)
休館日: 日、月、祝日の翌日
観覧料: 500円 / 中学生以下無料


”JINMO SHOW”開催にあたって:武田 文 (若山美術館館長)

この度、若山美術館では2015年10月に、国内外で活躍している音楽家であり、書家であり、画家である一人の表現者”JINMO”の展覧会 ”JINMO SHOW(抄)―美の祝祭―”を開催いたします。

JINMOは、自分をぎりぎりまで追い込むことで作品を表出する。 立ち現われた姿は様々であるが、どれも異常なまでの限界に到達し、 現代美術の領域を脅かしている。これは態度が作品になる瞬間であり、 まさに我々の日常との境界線にある芸術である。 “ユニーク”という言葉が適当かはわからないが、他には類例のない、 ただ唯一の表現者であることは確かだ。

自分たちの生きているこの時代に一緒に立ち表現する “JINMO”が何であるか、 この”SHOW”を体感して確かめてみては如何か。

武田 文 (若山美術館館長)



JINMO Contre-attaque:小倉正史(美術評論家)

現代美術という芸術の分野は、今日では、作品として存在するありかたがあまりにも多様になりすぎて、飽和状態にあるように思えます。イメージを作りだす方法も、社会や人との関係を持つ方法も、さまざまに試みられてはいますが、それほど新鮮には感じられなくなっているのではないでしょうか。あらためて、これまでの美術の歴史を検証しなおすことがおこなわれるようになったことも、こうした現状から脱けだすための、手がかりを求める必要に迫られているからでしょう。しかし、現代美術は、近代以降の美術の歴史を引きずりながらも、文化圏の違いを乗りこえて地球上の各地に拡散したことと同時に、美術以外の芸術や文化的所産と習合あるいは交錯しながら展開できるという、可能性を示したことで重要でしょうし、そこからは、見たこともないようなかたちや視覚表現や、深い内容を感じさせるものを導きだすための探求が、なされていないはずはありません。そのように期待できるものもあるのではないですか。

ここで紹介するJINMOは、書家であり、音楽家・ギタリストであり、画家でもあります。彼は、複数の領域にまたがりながら、そのいずれにおいても脳とそれにつながる筋力をぎりぎりまで駆使しようとしています。書家としての彼は、筆あるいは筆に代わるものならばなんでも用いて、墨汁と墨汁が跡を残すものとが接触する境面での、運動の速度を最大にしようとします。ギタリストとしての彼は、彼自身の考案になる特別なギターから、いわゆる超絶技巧の語があてはまる指の動きによって、可聴範囲の上下にはみだす音と音量をほとばしり出させます。画家としての彼は、ボールペンを使い、ここでは、視覚による認知できる微細な点を連ねて、点描によるイメージを現出させます(展示にあたっては、どれほど微細な点であるかを検証するための顕微鏡が用意されています)。画面は小さくても、1点の制作には数個月を要するということです。ひとつの領域から他の領域に移行しながら身体の運動と知覚の限界に挑む、こうした彼自身のダイナミックな運動は、もうひとつ彼が試みるデータ・ペインティングでも発揮されています。そこでは、デジタルな電子技術は極限まで細密化されているのです。それらの表現は、想像界の自由空間に向かう疾走のようです。

彼が異常な能力の持ち主であることは確かです。その活動は、ひとつの領域に閉じ込められず、他の領域との相互浸透を呼び寄せる結果をもたらしています。そのゆえに彼は、普通にアーティスト/芸術家と言われるよりも、はみだした存在であるようにも思えます。このような人がいるかぎり、現代美術という芸術の分野も揺るがされ、それが停滞した状態にあるなら、動き出すことになるかもしれません。そしてまた、このような人がほかにもいるのではないかという、期待も生まれるのです。

小倉正史(美術評論家)



JINMO SHOW 特別イベント "婚ぎの復活" 3部作

第1部
"生と死、婚ぎの刻・序"

2015年10月12日(月・祝) 15:00~17:00
前半:対談 武田 文、JINMO
後半:"神代杉との婚ぎ"

神代杉とは、数千年から数万年前、列島が造山活動激しかりし頃、天変地異により倒木し、火山灰に埋没することで腐らず、はたまた化石化もせずに、そのままの状態で発掘された稀少な銘木。 この日は、2メートル超という奇跡的な超弩級銘木神代杉と対峙し、一説には縄文期から漢字伝来まで使用されたという神代文字(ヲシテ文字)による書を、演奏を同時におこないながら公開制作し、神代と現代を婚ぎます。


第2部
"生と死、婚ぎの刻・破"

2015年11月3日(火・祝) 15:00~17:00
前半:対談 小倉正史、JINMO
後半:"ルイス・ブニュエルとの婚ぎ"

ブニュエルとダリによるシュルレアリスム映像の原初にして極北、1928年作品"アンダルシアの犬(16分)"。映画がまだトーキーではなかったが故に、公開当時は楽師によるライブ演奏が伴われていました。その当時のオリジナル・スコアにJINMOは激しい反発を感じ続けておりました。この日は映像にリアルタイムで、同じ世界観を共有した演奏をJINMO自身が加え、観客を目撃者として引きずり込み、言わば”アンダルシアの犬”世界を現出させ、視覚表現と聴覚表現の完全同一の婚ぎの実現に挑みます。


第3部
"生と死、婚ぎの刻・急"

2015年11月23日(月・祝) 15:00~17:00
前半:対談 dai、JINMO
後半:"芥川龍之介との婚ぎ"

芥川龍之介の死(1927年)の直前、彼はシュルレアリスム作品”誘惑”を残しています。JINMOは芥川が最後に残したこのテキストに、五感の各感覚に於いての超絶的な刺激を実感すると言います。この日は、JINMO自身が”誘惑”を朗読し、その声をトリッガーとして様々なプログラムでの音響加工をおこない、更に同時に楽器演奏も加え、テキストという記号化表現と、音響という抽象(非記号化)表現との婚ぎをおこないます。


参加費(観覧料500円込)
1回参加 3,000円
2回参加 5,000円
3回参加 7,000円

お問い合せ、ご予約は若山美術館までお願いいたします。
Tel: 03-3542-3279
info@wakayama-museum.com

主催:若山美術館 
協力:小倉正史(美術評論家)
ジョニー・ウォーカー(ザ・ドックハウス・ディレクター)
スカラ株式会社
ギャラリー寺子屋
Avant-attaque(アヴァン・アタック)



+++ “Kou-Sou(講奏)150919" +++



演奏中、JINMOは蓮華坐(吉祥坐)という結跏趺坐(けっかふざ)の坐禅を組み続け、同時にtDCS(経頭蓋直流刺激)もおこない、自らの大脳の前頭葉前部に2.0mAの直流刺激を与え続け、潜在能力の拡張拡大をおこなうそうです。

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『最も具体性の高い記号化の成された”言語表現”、一方、抽象度が高く非記号化された”音響表現”、この両者に優劣は無く、またいづれを選び、いづれを捨てるといった選択が許されるものでもなく、互いに照射し合い共存すべきものであると、私は考える。”Kou-Sou(講奏) “において、これら二極表現が不可分に抱擁し合い、而してそこに表現の二河白道が現出できればと望む。東岸からは「逝け」の声、西岸からは「来れ」の声、そして私は「応」の表現を響かせる。』
(JINMO)

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古くからのマニアは御存知でしょうが、以前のJINMOはステージで、演奏と同じ情熱でもって、MC(語り)をやっていました。
マニアには好評で、「MC集のアルバムをリリースして欲しい」という声も多数頂いたくらいでした。
ところがここ数年、JINMOはパッタリとステージ上で語ることを止めました。

さてこのライブ、“講奏”の文字が示す通り、JINMOの言語による表現“講”と音響による表現“奏”が、二部構成で両方おこなわれるライブです。
第一部は演奏無しの言葉のみ1時間、第二部は言葉無しの演奏のみ1時間。

演奏はもちろんJinmoidで。
2009年春フランクフルト・ミュージック・メッセで発表(国内は同年秋の楽器フェア)された、まさに画期的な新素材、画期的な新構造によるJINMOの愛器。

このJinmoidを200ワットのギター・アンプをステレオにして2台で鳴らします。
ただ、これは単に爆音演奏の持続を意味するのではなく、JINMOによれば、音量の選択幅をより自由に、無音から120デシベルの超大音量まで可能にしたという事だそうです。
ちなみにデシベルとは音圧を表し、3デシベル上がる毎に、聴感上は音量が倍に感じられるそうです。
至近距離での自動車のクラクションが110デシベルですから、120デシベルとはその3倍以上の音量に感じられ、それは航空機のジェットエンジンに等しいそうです。

また演奏中はtDCS(経頭蓋直流刺激)がおこなわれ、自らの前頭葉前部に2.0mAの直流刺激を与え続けてのものになるそうです。

前述のJINMOの言葉の通り、新しい演奏会“Kou-Sou(講奏)”は、具体と抽象の二極の表現が一夜にお楽しみいただける企画です。






本城能楽堂
無伴奏ギター独奏会

2015年5月30日(土)
開場:18:00

会場:本城能楽堂
兵庫県姫路市元塩町141

お席代:ご予約料金 3,000円/当日料金 3,500円

お問い合わせ:ラミネートカンパニー
フリーダイヤル 0120-118571


伝説となったあの能楽堂ライブが、ついに甦ります!!!
…そして、“交響曲・序破急”のお披露目ともなります!!!!!

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『劇場、ホールの音響が電化される以前の、言わば“ナチュラル・アコースティックPA”としての進化の極限が、能楽堂という姿だと私は思う。
この本城能楽堂の舞台に立って演奏する時、いつも「本城能楽堂全空間が、アコースティックな一つの楽器となっているのだ。」と感慨する。
音響という物理的側面のみならず、幽玄の超自然を表現する“能”の為の、まさに超自然的とも思える”場の力”に満ちていることも、私がこの能楽堂に魅了され続けている所以である。

この夜の、本城能楽堂と、そこに集う風狂の人々の為に、私は新しい音を響かせよう。
無伴奏ギター独奏による “交響曲・序破急”を演奏する。
あなたと幽玄の超自然に遊ぶ夜を、私自身、心待ちにしているのだ。
彼岸にて、あなたを待つ。』
(JINMO)

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兵庫県姫路市、国宝姫路城のすぐ近く、伝統ある本城能楽堂。
姫路市は第二次大戦中に空襲で焼け野原になりましたが、本城能楽堂は事前に分解され、疎開避難し、戦禍を免れて、戦後に再び元の通りに復元された稀有な建築物であります。
舞台床下には、音響効果を上げる為の焼き物の甕も設置されています。

その歴史ある由緒正しい能楽堂で、JINMOの無伴奏ギター独奏の轟きが、ついに甦ります。
1997年9月11日
1998年5月16日
1998年12月12日
2001年6月14日
2006年11月2日
2013年6月8日
2014年4月5日
、…そして2015年5月30日。8度め、約1年ぶりの能舞台上での爆奏。

“Asension Spectacle”並に、マニア必見必聴必体験のイベントです。
決して、決して、お見逃し、お聴き逃しの無いように!




+++美学校ハック+++


美学校ハック再襲!

2013年に一般公開され大好評だったJINMOの無伴奏ギター独奏会"美学校ハック"。
美学校からのリクエストにより、この度"美学校ハック"の再襲が、2年ぶりに決定いたしました。

日本国内におけるJINMOの無伴奏ギター独奏の形態での演奏会は、近年、限られた招待客のみを対象とした閉鎖的なものとしておこなわれてきました。

今回の"美学校ハック"は、その爆奏を一般に御体験いただく貴重な機会となります。

来る2015年3月27日、神田神保町の美学校に、JINMOがJinmoidを携えて現れます。
最大音圧120dBの爆奏と、強力なストロボ・ライト(高輝度LEDが288発!)の高速明滅が、あなたの五感と美学校をハックします。

この機会を失すると、次回はいつになるのか関係者にも判りません。 ちなみに先日、全米ツアーを大成功の内に帰国したJINMOの、これがツアー後、初の国内演奏会になります。
音響処理機材も完全に一新され、どのような音で、どのような演奏になるのかも予想がつきません。
どうぞ、万難を排して、わくわくしながら御駆けつけくださりますようお願い申しあげます。




2015年3月27日(金)
会場/美学校
住所/東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
03-3262-2529(13:00〜18:00)
http://www.bigakko.jp

開場/19:30、開演/20:00
予約/2,000円、当日/2,500円、美学校生/1,500円
御予約は以下URLの予約フォームから
http://bigakko.jp/event/2015/bigakko_hack

アクセス/都営三田線、新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅A3出口より徒歩5分。
東京メトロ東西線「九段下」駅より徒歩5分。JR水道橋駅東口より徒歩8分。

【重要な御注意】
安全確保のため、立ち見はご遠慮いただきますので、椅子がいっぱいになる入場者数に達した時点で、入場制限をおこないます。
確実な御入場を望まれる方は、 お早めの御入場をお薦めします。
また、癲癇、心臓疾患等の既往症や体調不良の方、妊娠中の方等はこのイベントへの参加はお見合わせください。
公演内容を把握され、万が一の不測の事態が肉体的・精神的に発生した場合においては参加者各々の自己責任として応じて頂ける方のみ、御参加ください。

(Avant-attaque:HARI)



+++“Cerebral Ascension” USA Tour+++

The NAMM Show 2015 (22 Jan~25 Jan)
Anaheim Convention Center - Anaheim, CA
Kalium Strings Booth 1110

DATE : Jan 22
SHOW : 14:00

DATE : Jan 23
SHOW : 11:00, 15:00

DATE : Jan 24
SHOW : 11:00, 14:00

DATE : Jan 25
SHOW : 12:00

http://www.namm.org/thenammshow/2015


DATE : Jan 24
PLACE : Viento y Agua Coffee House
LOCATION : 4007 E 4th St, Long Beach 90814 CA
SHOW : 18:00

An evening of alternative sounds and music from Kalium Strings Artists.
Jinmo Avant-attaque
Steuart Liebig
Kalium "C3" Chris
Tim Eoghan Waddell
Aaron Gibson
(and more to come!)
http://www.facebook.com/events/711423135600292


DATE : Jan 28
PLACE : Strange Grounds
LOCATION : LOCATION : 1417 South Broadway, Denver CO 80210
SHOW : 21:00
http://www.strangegrounds.com

DATE : Jan 29
Online Webcast, Worldwide
the Kalium TV channel
http://www.ustream.tv/channel/kalium-tv-live

DATE : Feb 02
"Metal Monday"
PLACE : Club Metronome
LOCATION : 188 Main Street Burlington, VT 05401
http://www.clubmetronome.com

DATE : Feb 03
PLACE : Art Cafe
LOCATION : Underhill Ave (Prospect Heights) Brooklyn, NY 11238
http://www.bentyree.net/2-15residency/

DATE : Feb 04
PLACE : Lilypad
LOCATION : 1353 Cambridge St. Cambridge, MA 02139
SHOW : 19:00
https://www.facebook.com/events/1591502477749314
http://lilypadinman.com



http://www.abstractjapan.com
http://www.kaliumstrings.com.com

+++ “Kou-Sou(講奏)150117" +++

JINMOによる新しい形のライブのお知らせです。

2015年初のKou-Sou(講奏)です。
直後の1月21日からは、比較的長期の全米ツアーに出てしまいますので、しばらく日本国内での演奏会の機会はありません。
是非ともお聴き逃し、お見逃しのないように!

演奏中、JINMOは蓮華坐(吉祥坐)という結跏趺坐(けっかふざ)の坐禅を組み続け、同時にtDCS(経頭蓋直流刺激)もおこない、自らの大脳の前頭葉前部に2.0mAの直流刺激を与え続け、潜在能力の拡張拡大をおこなうそうです。

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『最も具体性の高い記号化の成された”言語表現”、一方、抽象度が高く非記号化された”音響表現”、この両者に優劣は無く、またいづれを選び、いづれを捨てるといった選択が許されるものでもなく、互いに照射し合い共存すべきものであると、私は考える。”Kou-Sou(講奏) “において、これら二極表現が不可分に抱擁し合い、而してそこに表現の二河白道が現出できればと望む。東岸からは「逝け」の声、西岸からは「来れ」の声、そして私は「応」の表現を響かせる。』
(JINMO)

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古くからのマニアは御存知でしょうが、以前のJINMOはステージで、演奏と同じ情熱でもって、MC(語り)をやっていました。
マニアには好評で、「MC集のアルバムをリリースして欲しい」という声も多数頂いたくらいでした。
ところがここ数年、JINMOはパッタリとステージ上で語ることを止めました。

さてこのライブ、“講奏”の文字が示す通り、JINMOの言語による表現“講”と音響による表現“奏”が、二部構成で両方おこなわれるライブです。
第一部は演奏無しの言葉のみ1時間、第二部は言葉無しの演奏のみ1時間。

演奏はもちろんJinmoidで。
2009年春フランクフルト・ミュージック・メッセで発表(国内は同年秋の楽器フェア)された、まさに画期的な新素材、画期的な新構造によるJINMOの愛器。

このJinmoidを200ワットのギター・アンプをステレオにして2台で鳴らします。
ただ、これは単に爆音演奏の持続を意味するのではなく、JINMOによれば、音量の選択幅をより自由に、無音から120デシベルの超大音量まで可能にしたという事だそうです。
ちなみにデシベルとは音圧を表し、3デシベル上がる毎に、聴感上は音量が倍に感じられるそうです。
至近距離での自動車のクラクションが110デシベルですから、120デシベルとはその3倍以上の音量に感じられ、それは航空機のジェットエンジンに等しいそうです。

また演奏中はtDCS(経頭蓋直流刺激)がおこなわれ、自らの前頭葉前部に2.0mAの直流刺激を与え続けてのものになるそうです。

前述のJINMOの言葉の通り、新しい演奏会“Kou-Sou(講奏)”は、具体と抽象の二極の表現が一夜にお楽しみいただける企画です。