+++ Strings for Xenakis (ver.1.0) +++


Strings for Xenakis (ver.1.0)

2017/4/10 リリース(avantattaque-0202)
全13曲 (total. 0:26:00)
フォーマット:Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ウェブ・ストリーミング版
ジャケット画:"Musizierende Engel (1530-1540)”
ジャケット・デザイン : JINMO
Created by : JINMO
Published by : Avant-attaque

01. Strings for Xenakis 01 (02:00 - 14.2MB)

02. Strings for Xenakis 02 (02:00 - 10.8MB)

03. Strings for Xenakis 03 (02:00 - 12.6MB)

04. Strings for Xenakis 04 (02:00 - 13.9MB)

05. Strings for Xenakis 05 (02:00 - 14.9MB)

06. Strings for Xenakis 06 (02:00 - 13.3MB)

07. Strings for Xenakis 07 (02:00 - 13.1MB)

08. Strings for Xenakis 08 (02:00 - 12.7MB)

09. Strings for Xenakis 09 (02:00 - 13.7MB)

10. Strings for Xenakis 10 (02:00 - 14.2MB)

11. Strings for Xenakis 11 (02:00 - 13.2MB)

12. Strings for Xenakis 12 (02:00 - 13.1MB)

13. Strings for Xenakis 13 (02:00 - 12.8MB)

 




2016年12月以降、JINMOの意向により、Avant-attaqueからリリースされる全作品から値札を外すこととなりました。
以下のリンクボタンから、100円でも100万円でも、どうか貴方のお好きな金額をご入金ください。
(もちろんご入金いただかなくても、全作品は何度でもお聴きいただけます。)
貴方のご厚情が次回作の制作、今後の活動のサポートとなります。
よろしくお願いいたします。



作品をお聴きになるには、各曲の((PLAY))ボタンを押してください。
iPhoneでもiPadでもコンピュータでも、CDクオリティの高音質で、すぐにストリーミング再生されます。
専用の再生装置やソフトウェアは一切必要ありません。
またコンピュータでは、楽曲ファイルをダウンロードすることもできます。
いつでもどこでも、どうか貴方のお好きなようにお楽しみください。




『楽曲において、見事に整えられ予定調和的・類型的な形式に落ち着きかねないという表現の限界は、作曲者の感性の限界に由来する以前に、記譜方法を含めた作曲方法からくる”イマジネーションのエンコードの限界”に由来するのかもしれぬと、そう私に考えさせ始めた原初にクセナキスとの出会いがある。私に数学、物理学、分子生物学、天文学などを積極的に作曲時インプットとして選択させ、また図系譜、数値譜、墨書譜、立体譜などを使用せしめた原初が彼だったと、思う。』
(JINMO)

 

2015年10月10日から11月28日まで、銀座若山美術館で開催された展覧会“JINMO抄 美の祝祭”では、nanoZendataPainting作品などのOpticArt(視覚芸術)作品に混ざって、大量の図系譜、数値譜、墨書譜など、OpticArt(視覚芸術)とSonicArt(聴覚芸術)の両領域を婚(くな)ぐ作品が出展されていました。
それらは様々な図形や数値が、色彩豊かに、また時に繊細に、時に力強い筆致の墨書で描かれ、来場者の眼を釘付けにしていました。
これらの出展により、JINMOの作曲作業が、実は単純に音響的な分類に属しているのではなく、聴覚・視覚が未分化の状態で脳内で制作され、最終的に脳外へアウトプットされる段階で、OpticArt(視覚芸術)かSonicArt(聴覚芸術)かの具体化に行き着くだけであるということが、具体的に示されました。
こうした作曲方法や記譜方法に、ルーマニア生まれのギリシャ系フランス人の作曲家、ヤニス・クセナキスの影響があることが、前述のJINMOの言葉に明らかにされています。
本作は、タイトル”Strings for Xenakis”の通り、作曲家クセナキスに捧ぐ弦楽曲集です。

その楽曲と楽音は、人の手では不可能な複雑さ・精密さと、実際の物理現象では考え難い音域や音価を持ちながら、同時にコンピュータ・シーケンスにおいての数値入力・五線譜入力・キーボード入力では表現が非常に困難な、現実感を伴った人間らしさを湛えた演奏が展開されています。
また録音の音質も、実在のホールで複数のマイクを設置して、それらを適切にミックスしたような、現実感あるものになっています。
JINMOの実際の作業は、すべてMacBook Proのキーボード操作のみであり、複雑な弦振動も、空間の反響効果も、偏執狂的な集中力によりシミュレートされたものとのことです。
同様の手法をピアノ独奏に生かした”Piano Pieces”(2017年1月30日リリース)、ディストーション・ギターと人声に生かした”Noritogoto”(2010年3月18日リリース)などをご参照ください。
いずれも現実音は一切使われず、データのみで奏でられた言わば”dataPlaying”の作品です。

コンサート会場のように大音量で体感していただくのももちろん良いですし、良質のヘッドホンの使用で、シミュレートされた空間での、反響・残響から感じられる楽器から壁までの距離感、また繊細な弦の振動など、細部をより楽しんでいただくのも良いと思います。
ちなみにJINMOが制作において使用しているモニター・ヘッドホンは、Westone社の”W4”と、SONYの“MDR-CD900ST”です。

アルバム・ジャケットは、ルネッサンス期のイタリアの画家、ガウデンツィオ・フェッラーリによる"Musizierende Engel (1530-1540)” に、オシロスコープの波形を合成したものです。
クラシカルなものと未来的なもの、現実的なものと空想的なもの、聖なるものと俗なるもの、そして生と死…、本作の音にも込められたJINMOの重要なテーゼ”生死無境”が、このジャケットからも感じられると思います。

------------------------------------------------------------

ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。

前作“Quantum Zen 03 (ver.1)”から、わずかに6日。
通算第221作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第202作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。

(Avant-attaque:HARI)