Yuuwaku (ver.2.0)

1. Yuuwaku 01 (01:30)
2. Yuuwaku 02 (01:30)
3. Yuuwaku 03 (01:30)
4. Yuuwaku 04 (01:30)
5. Yuuwaku 05 (01:30)
6. Yuuwaku 06 (01:30)
7. Yuuwaku 07 (01:30)
8. Yuuwaku 08 (01:30)
9. Yuuwaku 09 (01:30)
10. Yuuwaku 10 (01:30)
11. Yuuwaku 11 (01:30)
12. Yuuwaku 12 (01:30)
13. Yuuwaku 13 (01:30)
14. Yuuwaku 14 (01:30)
15. Yuuwaku 15 (01:30)
16. Yuuwaku 16 (01:30)
17. Yuuwaku 17 (01:30)
18. Yuuwaku 18 (01:30)
19. Yuuwaku 19 (01:30)
20. Yuuwaku 20 (01:30)
21. Yuuwaku 21 (01:30)
22. Yuuwaku 22 (01:30)
23. Yuuwaku 23 (01:30)
24. Yuuwaku 24 (01:30)



サンプル音源を視聴する為には、QuickTime(無料)が必要です。





第111作めのソロアルバム、その名も、"Yuuwaku"。



『芥川龍之介の1927年作品に魅了されて止まない。特に"誘惑"、そして"浅草公園"。Andre Bretonの"manifeste du surrealisme"と連動するかのように。同時代、尖端の意識の伝播は蒼い放電に跨がって疾走したかの様。』(JINMO)


『広い暗(やみ)の中に懸った幾つかの太陽。それ等の太陽のまわりには地球が又幾つもまわっている。』("誘惑" 芥川龍之介)



影響を受けた芸術家は?との質問を受けた時、JINMOは二人の芸術家の名をあげ、このように答えます。
「ピカソからは表現者としての"肉体性(生命の使い方)"を、芥川龍之介からは"霊性(神経の使い方)"を学んだ。」(JINMO)

JINMOの言うところの彼の"芸術的霊性"の源泉、芥川龍之介については、2008年6月にリリースされた"Ryu's Nerve"で、芥川の人生最後の一日の心象風景を音楽作品と示しています。
本作は、その死の直前に書かれ、JINMOが最も愛する芥川作品のひとつ、"誘惑"に対してのJINMO的音響反射と言えるでしょう。

JINMOは芥川作品"誘惑"を、その執筆(死)の3年前の1924年に発表された"シュルレアリスム宣言(アンドレ・ブルトン)"から始まったヨーロッパでの新たな表現に対し、日本に於いて最も初期に反射させたものだと捉えています。
また同時に「芥川龍之介、1927年作品の"誘惑"と"浅草公園"は、音楽的と言う以上に全く音楽であり、この時の彼の制作姿勢は、執筆というより作曲に近いものであったと、私には感じられてならない。」とも述べています。

その"誘惑"が音として"Yuuwaku"になりました。
"誘惑"同様、短い章が時空を超えて綴れ織られ、聴く者の霊性に働きかけるかのような、原始的でありながら知的な力を帯びた音であると、私は感じます。

本作、完成直後に、JINMOがこれをスピーカーから再生しながら、"誘惑"の朗読をおこなう状況を目の当たりにしました。
その時、"Yuuwaku"は朗読のBGMではなく、互いに絡み合い、ひとつの美しい交響を成していると、私は思いました。
本作をご購入された方にも是非、お試し戴きたいと思い、本作には音源以外に"誘惑"の全文テキストも付録いたしました。

ジャケット写真は、JINMO自身によるセルフポートレイトです。
デザインもJINMO自身によっておこなわれました。

現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にはもちろん、ギター愛好家の方々にもお薦めのアルバムです。

もちろん、CDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。

HARI Avant-attaque