完売いたしました。
私は命懸けで創りました。
あなたが聴くなら、あなたにそれ相応の覚悟を要求したいです。
(JINMO 2008年3月21日)
JINMOの全作品中、今後も永劫、必ずや語り継がれるであろう渾身の作品。
自然倍音完全音階による交響曲、或は超絶的音響体験、"Ascension Spectacle"。
2001年末の制作開始から、7年の製作期間の末に、遂にリリース。
作曲・演奏:JINMO
プロデュース:能勢伊勢雄
解説執筆者:藤枝守(http://www.fujiedamamoru.com/)
能勢伊勢雄(http://www.pepperland.net/)
森章吾(http://www.sam.hi-ho.ne.jp/shogo_mori/)
JINMO(http://www.jinmo.com/)
初版:2008年3月24日
(RAPID-EYE MUSICK RECORDS R-EMCD-003)
編集:能勢伊勢雄
進行:後藤耕太(電通西日本)
デザイン:(有)シマダデザイン、シマダタモツ、佐内靖規、石田尚史
印刷・製本:アサヒ精版印刷株式会社/日本包装システム株式会社(カバー)
発行:Live House PEPPERLAND
表紙用紙:エスプリコートV
本文用紙:ライトスタッフ
カバー素材:PVC
サイズ:215mm x 150mm x 11mm、105ページ
CD:全1曲(1時間3分26秒)
定価:3,800円(税込)
<CD Book>
専用メールアドレス"avantattaque@jinmo.com"宛に、件名を"Ascension Spectacle"、そして本文に以下のテキストをコピー・ペーストし、必要項目を明記の上、送信してください。
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発送は郵便局の代金引き換え配達でおこなわれます。
お受け取りの際に、ご希望数"1"の場合は、商品代金3,800円、送料300円、代引き手数料260円の合計4,360円を、配達郵便局員にお支払ください。
ご希望数"2"以上の場合は、送料が変わる場合がありますので、折り返しメールにて代金詳細をお報せします。
この"Ascension Spectacle"は、郵便局の代金引き換え配達が可能な日本国内への発送のみ受注させていただきます。
"Ascension Spectacle"は表・裏表紙をアルミ・ステッカーにて封緘されています。
「この封緘をナイフ等で解き、初めてページを開くという行為自体から、既に体験が始まる」とJINMOは考えておりますので、当方で封緘を解いて、JINMOがサインをお入れする事は、今回に限りできません。
「サイン希望」というリクエストにはお応えできない事を、あらかじめご了承ください。
- "Ascension Spectacle"について -
2001年末、アルバム"AVANTRONIX"の制作を終えたJINMOは、"龍が叫ぶ時(超音波EMDRミックス)"のコンセプトを更に拡大深化させた大作の制作に取りかかりました。
本人と関係者の間では、この曲は"交響曲"と呼ばれていました。
可聴域を超えた超音波帯域まで含む全周波数帯域で、正確に整数倍の比率を持つ202種の音から構成される"自然倍音完全音階"という独自の音階で制作される、数千トラックからなる1時間以上の大作です。
非常に膨大で複雑な作業を経て完成し、岡山ペパーランドの主宰で、AVANTRONIXの8,150文字の解説も書いてくださったJINMOの最高の理解者、能勢伊勢雄氏をプロデューサーに、氏自らのレーベルからリリースするのが決定したのが、 2003年8月。
能勢さんの命名により、"Ascension Spectacle(アセンション・スペクタクル)"と決定し、2004年4月27日、今や伝説となった初演がおこなわれました。
http://www.jinmo.com/main_news/news0404.html
http://www.jinmo.com/main_news/news0405.html
これで、完成、リリースか、と思われたのですが、その後もJINMOは改編を続け、本人が「もう1音も触り様が無い」と完成宣言と共に、すべての作業を終えたのは、なんと2006年12月6日の事です。
完成直後の12月9日、能勢氏に直接マスター音源を手渡したのですが、能勢氏が手にするマスターはこれで6種類めになるそうです。
(JINMOはこの5年間に、10数回の作り直しをしているそうです。)
1991年から始まった最重度重複知的障害者施設での"にこにこ音楽会"、また、参加者を目隠し、手足拘束して、床に寝転ばせておこなう"無眼球室"、各人が蝋燭を手にその炎を凝視しながらおこなわれる"Ascension Spectacle初演"などなどの数々の実践、そしてギターマガジン誌のコラムで長期連載された"聴覚特化体験"及び"非記号化音楽"など... 、それらJINMOが「生体に実効力を発揮する物理現象としての"非記号化音楽"」と呼ぶものの、集大成がこの"Ascension Spectacle(アセンション・スペクタクル)"です。
JINMOです。
永年にわたり心血を注ぎ、制作をしておりました"Ascension Spectacle"が完成しました。
音像の各部は、精密な計測をおこなって初めて認識されるような、微細限界値の領域までの調整を、細心におこないました。
現在の一般的なヒトの知覚能力限界を越える細密さではありますが、「本作制作においての限りを尽くす事が、私の天命であるかのような観念」に突き動かされての故であります。
プロデューサー・能勢伊勢雄氏は、私がそのような事をご説明するまでもなく、本作の総てを的確に知覚され、これを世に残す事においてまた、私同様、否、それ以上の情熱をもって限りを尽くしてくださいました。
技術上の具体的な数値などを挙げるのは、専門的に過ぎるので、おおまかに判り易いエピソードをひとつ御紹介します。
CD制作には複製量産に入るための、元の型が制作されます。
それをスタンパーと呼び、この制作費が全工程で最もコストのかかる部分です。
故に一般的には、スタンパー制作をする工場と長くつき合い、コストダウンを図るよう交渉をしたりするものです。
ところが能勢氏は、最も高い技術を有する評判の良い工場2社に、それぞれ非常に細かな注文をつけてのスタンパー制作を発注されました。
そして、完成した2つのスタンパーを、外部の精密計測専門の会社に渡し、私の制作した元データとの比較をさせたのです。
結果は、両者ともにビットレートの相違が、小数点以下第4位の値での相違、つまり1万分の1の値での精度でありました。
各スタンパーによりテスト・プレスされたCD ... 、氏の聴覚はその誤差を許しませんでした。
氏は、より正確な値を打ち出した方の工場に対して、更に細かな注文を付け、限界に挑戦するよう促し、3つめのスタンパーを制作させたのです。
それが完成し、もちろん精密計測の結果も良好であり、テスト・プレスされたCDを試聴された氏は、たいへん興奮された声で私に電話をくださり、その喜びを述べられました。
「もうぜんぜん響きが違うのです!」と。
一般のCDでいうところのブックレットは、大量の文字によって拡大し、もはや書籍というべきものになりました。
使用された各フォント、インク、紙質、特色の発色の具合等々、それらにおいても前述の"スタンパーの逸話"同様の、細心さによる調整が施されています。
商業音楽におけるプロデューサーの仕事とは、「経費を抑え、如何に大量に流通させて、利益を挙げるか」についての具体的行動となります。
しかし、しかし、氏の情熱は、「如何に良いものをこの世に残すか」の一点にあり、商業音楽の領域からは完全に逸脱されています。
私は本作原稿に、「100年、1,000年後に本作を手にする人々」へのメッセージを書いておりました。
氏の情熱もまた、同時代人にのみ向けられたものではなく、我々の死後の未来に向けてのものであります。
先日、氏とお話ししました。
『私はこれを店先に重ねて積んで、「買ってくれ」と連呼して売るような、そういうモノではないと思うのです。』と氏は明言されました。
更に ... 。
『はっきりいうなら、解らない人には売りたくないのです。』と。
私も同じ気持ちなのです。
本作に興味を持たれる方は多いと思います。
しかし、興味本位で入手され、それをMP3等に変換し、とても良質とは言えない再生プレーヤーとヘッドホンで聴かれるような、そういう状況に、私と能勢氏の純情は血に染まります。
どうか、真実、音楽を愛される、つまり、それなりの情熱と金銭的投資を音響装置におこない、"ながら"ではなく熟聴する時間を惜しまず、加えて、本作の3,806秒間に生じる諸々の、表層ではなく深奥を理解しようとする努力に対しても歓喜されるような、そういう人の手に渡りますように、と願うのであります。
故に、"Ascension Spectacle"は各メディア上での告知・広告展開は一切おこないません。
縁有る人は、必ずや、出会い、入手されるはずですから。
最後に ... 。
私は命懸けで創りました。
あなたが聴くなら、あなたにそれ相応の覚悟を要求したいです。
(JINMO 2008年3月21日)
- "Ascension Spectacle"、そのスペクトル分布解析 -
(JINMOによる本作解説文より抜粋)
本作のスペクトル分布を視認して頂きたい。
これらの図は楽曲のスペクトル分布をグラフ化したものである。
中央のしきりから左の領域がLチャンネル、右がRチャンネルを表し、各々左から右へ周波数が高くなっている。
各周波数の強弱は、グラフ上では明暗として表示される。
明るく表示されている部分ほど、大きな音量で鳴っている。
また縦軸は時間の経過を表す。
上から下へと時間が経過しており、任意の1分間を表示している。
以下に通俗名盤の代表的な3曲をグラフ化したものを提示し、一般的なスペクトル分布を理解して頂いた後に、"Ascension Spectacle"のものを御覧いただく。
【図-1】
図-1はグレン・グールドによるモーツァルトの"ピアノソナタ第8番 K.310"第1楽章の、1分26秒部分からの1分間のスペクトル分布とその時間的変化である。
【図-2】
カール・リヒターによる1958年版の"マタイ受難曲"から、第69曲"Rezitativ (Alt) Ach, Golgatha"の、0分38秒〜1分38秒部分。
【図-3】
ビートルズによる"Hey Jude"の、5分30秒〜6分30秒部分。
図-1から図-3までで確認できるように、いずれも中・低周波の基音の上にうっすらと倍音が乗っている。
また超音波帯域まで発音しているものは無い。
では、"Acsension Spectacle"のスペクトル分布(図-4)を見て頂こう。
【図-4】
前述までの例と全く同一の設定で計測したものであり、後から濃淡の操作など一切加えていない。
まったく異質の構造である事が、一目瞭然であろう。
この幾何学的美は分子配列や、結晶構造などを連想させる。
より理解して頂く為に、図-1で示したグレン・グールドによるモーツァルトの"ピアノソナタ第8番 K.310"第1楽章と、"Ascension Spectacle"のグラフの部分拡大図を添付する。
【図-5】
図-1(グレン・グールドによるモーツァルトの"ピアノソナタ第8番 K.310"第1楽章)の部分拡大図。
【図-6】
図-4("Ascension Spectacle")の部分拡大図。
- "Ascension Spectacle"完成に至るまでの年譜 -
【1980年代後半】
ピュタゴラス学派の研究から、"非記号化音楽"の研究を開始。
幾何学図形譜、数値譜などによる習作を多数制作。
同時に分子生物学に傾倒。
【1989年】
"DNA音楽研究所"創設。
『"DNA音楽研究所"主宰として音(音楽)に対する生体の原初的反応を研究する傍ら、知的障害者施設や特別老人養護施設などでの演奏会にも特に力を注いでいる。(当時のプロフィール文章から抜粋)』
【1990年代前半】
日本分子生物学会の設立者で初代会長、分子生物学の世界的指導者である渡辺格博士(1916 - 2007)との交流が始まる。
制作活動に多大な影響を受ける。
【1991年】
最重度重複障害の強度行動障害者を対象に、週1回ペースでの継続的演奏会"にこにこ音楽会"を開始。
2005年まで、15年間に渡って実施される。
【1996年7月】
渡辺格博士主催の"100億人時代を考える会"にて、スピーチと演奏。
【1997年4月】
ロシアの宗教都市セルギエフポサドの大聖堂で、純正調による祈りの大合唱に接し、超絶的体験をする。
帰国後、後の"龍が叫ぶ時(超音波EMDRミックス)"に至る習作を多数制作。
【1998年3月】
渡辺格博士の研究室にて、長時間の対談。
"ヒトの知覚能力の無限性"について、強い示唆を受ける。
【1998年11月】
渡辺格博士主催の"100億人時代を考える会"にて、再度スピーチと演奏。
【2001年10月、11月】
参加者全員が目隠しをされ、手足を拘束されて、床に寝た状態でおこなわれる聴覚特化体験"無眼球室"を、数回に渡り実施。
"Ascension Spectacle"プロトタイプが演奏される。
ほとんどの参加者が、異様な変容意識体験をする。
【2001年12月】
"Ascension Spectacle"を本格的に制作開始。
【2002年2月】
本作の予告編とでもいうべき、"龍が叫ぶ時(超音波EMDRミックス)"を収録したアルバム"AVANTRONIX"のリリース。
【2003年8月】
能勢伊勢雄氏プロデュースでのリリースが決定。
【2004年4月】
ギターマガジン誌のコラム"JINMOの禁断の華園"にて、"非記号化音楽"を連載開始。
【2004年4月】
いったんは完成したが、気になる所があって破棄し、新たにゼロから創り直した原盤ヴァージョン2による"Ascension Spectacle 初演"がおこなわれる。
その時は、年内にリリースとアナウンスされていた。
【2005年6月】
自らの感覚能力自体の拡大を決意する。
水分と最小限のサプリメントの摂取以外は、完全に摂食を放棄。
飢餓状態を持続させる。
【2005年後半】
完成原盤の抜本的作り直しを繰り返す。
【2005年12月】
遂に体重は40キロ代まで減少し、体脂肪率も測定不能値になり、餓死直前の絶命危機に陥る。
その後、プロテイン摂取量を増加させ、危機的状態は脱しているが、飢餓状態の持続は維持。
【2006年初頭】
とうとう原盤ヴァージョン10を超える。
「これで、完成決定版です」と能勢氏に手渡した原盤は、6種あるという。
【2006年3月】
"DNA音楽研究所"を再編し、"Avant-attaque"と改称。
【2006年7月】
ギターマガジン誌のコラム"JINMOの禁断の華園"での、2年以上に渡る"非記号化音楽"が連載完結。
【2006年12月】
完全に不満要素のない最終版が完成。
【2007年6月】
ブックレットの最終入稿締め切り。
しかし、原稿の手直しはこの後も続き、文字量は増え、書籍のボリュームにまで拡大していった。
【2008年2月】
JINMO、遂に完全原稿を入稿。
【2008年3月24日】
"Ascension Spectacle"リリース。
【2008年7月26日】
"Ascension Spectacle:インストール"がおこなわれる。
【2008年7月27日】
"Ascension Spectacle:解体"がおこなわれる。
【2010年9月20日】
"Ascension Spectacle Concert 3"がおこなわれる。
※ "Ascension Spectacle"に関する記述のリンクはこちら
『私はヒトの知覚能力の有限性を信じない。』
(JINMOによる本作解説文より抜粋)
"Ascension Spectacle"には、聴感上、音として認識されない超音波帯域に、非常に大きなエネルギーを持つ信号が記録されています。
特に曲の最終部、可聴域の音群がフェイドアウトし、無音と認識される1分間があり、ここは超音波帯域でのクラスター音群が、CDに収録できる最も大きな音量で演奏されています。
非常に稀なケースですが、再生時の注意点があります。
主としてコンピュータ用に販売されている最近のDSP内蔵型パワード・モニターで、コンプ・リミッター回路により再生音量を自動調節するものがあります。
このようなモニターの一部機種に、データの音量を可聴域のみで測定してしまうものがあり、その場合、曲の最終部の再生音量が非常に大きくされてしまい、結果、過大出力された超音波クラスター音群が可聴域での歪音を生じさせてしまいます。
本作の制作意図を著しく損なうばかりか、場合によってはスピーカーの破損にも繋がりかねないので、歪音が発生した場合は、ただちにコンプ・リミッター回路を切るか、マスターボリュームを下げてください。
作者のJINMOとしましては、幅広い再生音域を持つ機器で、パワーアンプのレベル・メーターで過大出力に注意し、左右のスピーカーの中央に座っての体験をお勧めしております。
また優良なヘッドホンの使用も、パンニング効果の点においてたいへん良好です。
ただイヤホン型の小さな振動板を持つインイヤー・タイプのものの場合、前述と同様な歪音を発する場合があります。
MP3やAACなどへのフォーマット変換は、本作の構造を著しく破壊し、まったく無意味なものにしてしまうので、絶対に避けてください。
ボリュームの上げ過ぎによるオーディオ再生装置の破損、また聴覚異常などの発生につきましては、当方では一切、責任は負えませんので、ご了承頂ける方のみ、ご注文ください。
- サンプル音源について -
ウェブ・サイトでのサンプル公開用に、MP3、或はAACに変換する事は、本作の構造を著しく破壊し、まったく無意味なものにしてしまいます。
また"全3,806秒の体験"にこそ意味を持つ本作の性格から、ある一部分を抜き出して公開するサンプル音源は、本作に限り公開できません。
ご了承頂ける方のみ、ご注文ください。
専用メールアドレス"avantattaque@jinmo.com"宛に、件名を"Ascension Spectacle"、そして本文に以下のテキストをコピー・ペーストし、必要項目を明記の上、送信してください。
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お受け取りの際に、ご希望数"1"の場合は、商品代金3,800円、送料300円、代引き手数料260円の合計4,360円を、配達郵便局員にお支払ください。
ご希望数"2"以上の場合は、送料が変わる場合がありますので、折り返しメールにて代金詳細をお報せします。
この"Ascension Spectacle"は、郵便局の代金引き換え配達が可能な日本国内への発送のみ受注させていただきます。
"Ascension Spectacle"は表・裏表紙をアルミ・ステッカーにて封緘されています。
「この封緘をナイフ等で解き、初めてページを開くという行為自体から、既に体験が始まる」とJINMOは考えておりますので、当方で封緘を解いて、JINMOがサインをお入れする事は、今回に限りできません。
「サイン希望」というリクエストにはお応えできない事を、あらかじめご了承ください。
私は命懸けで創りました。
あなたが聴くなら、あなたにそれ相応の覚悟を要求したいです。
(JINMO 2008年3月21日)