The Celebration of Beauty (ver.1.0)

01. The Celebration of Beauty (60:00)



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『100年前、地に脚を着く時間よりも、遥かに永く宇宙を蹴って、ニジンスキーはこう叫んだ。「震えろ! もっと震えろ!」、…宇宙に共振する虹色の痙攣。そしてその時、その宇宙さえも俯瞰して観る視点を具備していたあの魔人の眼に…、虹色の痙攣はどれほど”けざやか”に反射していたことだろう。痙攣飛翔し、宇宙を艶(いろ)ふ者。1912年パリ・シャトレ座での”牧神の午後”の前奏曲初演時に、彼はオペラ座の舞台上で、本当に射精をしてみせたという。牧神はニンフの残したヴェールを抱き、狂おしく、激しく、愛に痙攣した。その痙攣を、この弦に触れる精液まみれの我が指に宿そう。美はもとより、愛もまた痙攣的なのだ。』(JINMO)


『知識や経験の集積から価値づけられる文化的・分化的なモノではなく、乳幼児でも、否、獣でも、瞬時に発火する“プリミティブ”な歓喜が、まごう事無き”美の祝祭"であると信じる。』(JINMO)


2007年”Mass”、2008年”Melchior”、”Balthazar”、”Casper”、2009年”amor et mors”、2010年”I’m praying”、2011年”Incarnatio”、2012年”Virgin”、2013年”The Doors of Perception”、2014年”Nativity”と、毎年リリースされてきたJINMOのクリスマス・アルバム。
今年は、非常に重厚なサイコ・アコースティック・アンビエントなオーケストレート作品になっています。

2015年10月10日から11月28日まで、銀座の若山美術館でおこなわれた特別展”JINMO抄:美の祝祭”。
会期後半から5階特別展示室で、音響作品として流されていた”交響曲:美の祝祭”。
たいへんな好評をいただき、4階エントランスでCDとして限定販売されておりましたが、完売。
買い逃された方々、遠隔地故に会場へお越しになれなかった方々のために、2015年度クリスマス・アルバム”The Celebration of Beauty”としてダウンロード・リリースが実現しました。

タイトルの”The Celebration of Beauty(美の祝祭)”とは現代美術評論家の小倉正史氏による命名で、JINMOの制作活動の特徴である美を生み出す時の”聖性”と、美を世に送り出す時の”儀式性”とを表しています。

『婚(くな)ぎ』をテーマにした“JINMO抄"に相応しく、"The Door of Perception"、"Extremus”、"Quasar APM 08279+5255”、"Jubilus Ultra"、"Ageha"といったJINMOのサイコ・アコースティック・アンビエントの代表的作品を婚(くな)いで、「太古と未来、極大と極小、体内と宇宙、生と死…」といった二極の無境同一性を、円相(禅画)のように表現した交響曲です。
若山美術館特別展"JINMO抄・美の祝祭”の開催を記念して、2015年11月に作曲されました。
心拍音、人の声のように聞こえる音も含め、ほとんどの音がギターによって演奏されています。

パンニングの効果、差音現象によるバイノーラル・ビーツをより楽しんでいただくためにも、是非、良質のヘッドホンでの御鑑賞をお薦めします。
よく御質問を受けるのですが、JINMOが制作において使用しているモニター・ヘッドホンは、Westone社の”W4”と、SONYの“MDR-CD900ST”です。

では、良いクリスマスを!!!

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現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にはもちろん、ギター愛好家の方々にもお薦めのアルバムです。


前作“Vaslav”から僅かに35日。
通算第198作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第179作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。

(Avant-attaque:HARI)