『2004年教皇ヨハネ・パウロ2世によって列福された200年前の修道女アンナ・カタリナ・エンメリック。彼女は様々な幻視をし、それらは“キリストのご受難を幻に見て”、“聖家族を幻に見て”(邦訳はいずれも光明社から刊行)という書籍として残されている。中でもイエスの受難の幻視は、映像的とでもいうべきリアリティで、生々しく、私は大きな驚きと共に感動を得た。この幻視はメル・ギブソン監督により“パッション”として映画化されたのだが、これはエンメリックの幻視に忠実に、イエス処刑までの12時間を描いている。そして、この映画は“ゲッセマネの祈り”の場面から始まる。絶対的絶望と対峙するこの祈りに、天的嗣業の美しさを私は激しく感じた。』(JINMO) タイトルは“ゲッセマネ”、あるいは“ゲツセマネ”と読まれます。 近作としては珍しく比較的明確な調性感をもった本作は、4つの楽章からなるという、オーソドックスなスタイルになっています。 ジャケットはJan Gossaertによる1510年の絵画で、ゲッセマネの祈りを描いたものです。 ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。 前作“Impromptu 140327”から僅かに23日。 (Avant-attaque:HARI) |