『サイバネティックスに対する古代からの憧憬、義肢装具についてのフェティシズムなど、有機無機等の異種のNexus(連結、連鎖、関連)が、強いセクシーさを発揮するのは、それがエロスとタナトスの”生死無境”に在るからかもしれぬと思っている。』(JINMO) タイトルになった“Nexus”とは、絆、繋がり、結びつき、関係、関連などを表すのですが、生物学においては、隣り合う細胞を繋ぐ細胞内結合膜の意味があるそうです。 そう思って改めて見ると、JINMOによる本作のジャケット画はまさしくそのイメージと言えるでしょう。 お聴きのように、音もまさしくそのイメージです。 全20曲からなる小曲集ですが、ここに展開される多種多様なファズの音色もまた、音響マニアにはたまらない楽しみになるアルバムだと思います。 たいへんデリケートで複雑なパンニングと、スペクトル分布を特徴とするアルバムです。 現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にはもちろん、ギター愛好家の方々にもお薦めのアルバムです。 前作“Wolfbeats 7”から僅かに24日。 (Avant-attaque:HARI) |