Shredding Fetish (ver.1.0)

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『フロイト以降、今日の日本ではフェティシズムというと狭義の性的フェティシズムを指すことが多いが、ド・ブロスが18世紀にこの言葉を用いた際には、原初的な呪術的宗教における“呪物(物神)崇拝”の意味を与えられていた。私は古代に様々な民族が、何故か共通して持っていたプレクティクス系のパルス音楽に強い愛着を持っている。映画“地獄の黙示録”の最後に出てくる水牛を捧げる美しい儀式、ニジンスキーとストラヴィンスキーが100年前に甦らせようとした春の祭典、そうした原初の”燔祭”に響く音を、聴きたい、弾き出したいと思って、本作を制作した。』
(JINMO)

ギターの高速演奏の複雑なオーケストレーション作品で、一聴してギター・アルバム、
しばらく聴き進んで先鋭的テクノの印象を持つ音ですが、聴き終わる頃には、これが古代の儀式的音楽のように思えてきました。
ケチャ、ガムランなどのような、複雑なパルス音楽。
パンニングのデザインが強烈なので、まるで自分が燔祭の生け贄になり、周囲をトランス状態になってJinmoidを弾き狂う、
数十人のJINMOの群れに取り囲まれているような、そんな物凄いイメージに支配されました。
聴き終わったあとも、その余韻が、恐ろしいというよりは心地良く、また繰り返し、取り囲まれたくなります。

タイトルの“Fetish”については、前述のJINMOの言葉の通りですが、“Shredding”については、俗語で「ギターの高速演奏」の意味があります。
でも、本来は「ズタズタに切り裂く、切り刻む」という意味で、燔祭の生け贄のイメージと相俟って、凄まじい様子を連想させます。

ジャケットはJinmoid Owners Clubから提供いただいたJinmoidを構えるラバー・スーツ女性の美しい写真です。
本作のイメージにぴったりだと思います。

ギター愛好家はもちろんのこと、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもとてもお薦めのアルバムです。

前作”Ultra Dream”から僅かに26日。
通算第167作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第148作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。

(Avant-attaque:HARI)