『鈴木大拙師は言った、“美は過去も未来もなく、唯、現在あるが故に、いつも生きているのだ”と。
そう、時空という概念の及ばぬ厳たる現実、ここ、今、…に“美”は在り、在り続ける。』(JINMO)
“Zen Ocean”、“禅の太洋”と名付けられた本作は、ジャケット写真の龍安寺石庭のイメージそのままの音世界です。
この極度に抽象化された枯山水は、水を用いずに太洋の表情総てを、そして更には宇宙の表情をも、そこに現しています。
「その枯山水には、流れる水、留まる水、たゆたい、ぶつかり、砕け、混ざる水…、
そして宇宙にあっては、超新星の生滅、パルサーの脈動、衝突する銀河など、
永劫不変のようでありながら激しい流転を続ける静激同存のドラマがあり、
有限の248平方メートルの方丈庭園はそうした無限への扉でもある。」とJINMOは言います。
是非、ジャケット写真を御覧になりながら、本作をお楽しみください。
もし叶うなら、実際の龍安寺においても…。
JINMOのnanoZenが眼前で動いているように見えると同様、枯山水の石庭も静かに激しく動き出すことでしょう。
本作は多数のギターの重ね取りと、コンピュータによって作られました。
複雑緻密なパンニングと周波数合成を含みますので、良質のヘッドホンでの御愛聴をお勧めします。
よく御質問を受けるのですが、JINMOが制作において使用しているモニター・ヘッドホンは、SONYの“MDR-CD900ST”です。
ジャケット写真は、石黒達也氏による龍安寺石庭の写真です。
ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作”QuQu”から僅かに44日。
通算第157作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第138作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。
(Avant-attaque:HARI)