『私と共に半歩先を予感し、同じビジョンで、同じところへ歩を進めるコントラバス演奏が欲しかった。それは当然、他者との共演では叶わない。とは言うものの、私自身がマルチトラックで、後から重ねて録音するにしても、後から録音する楽器については、先に録音したものの足跡を常に追従していかねばならぬという、およそ自由な即興とはかけ離れた作業を強いられる。故に私自身がギターとコントラバスを、同時にコントロールする必要がある。しかし、これは私の責任ではないが、私の腕は2本しかない。従ってJinmoid1本の演奏に於いて、2種類の楽器表現を同時に進行させている。これは楽しい演奏となったので、ピッキングによるものと、タッピングによるものの2つのアルバムをスタジオ・ライブ・レコーディングした。のびのびとした溌剌さが記録されたので、大いに満足している。』(JINMO) 「非常に息の合うベーシストとの即興共演」としか聴こえない本作ですが、これはタイトルの通り、 http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/CD_els/LACI.html 本作”Guitar Solo Tapping”は、同時期に制作された“Guitar Solo Picking”同様、たいへん溌剌として元気良く、グルーヴの良い演奏が記録されており、かつてJINMOが頻繁に出演していたニューヨークのクラブ“Knitting Factory”の最盛期に聴かれたAvant-Jazzのような楽しさに満ちています。 同時に2つのアルバムが録音されました。 http://www.jinmo.com/00/jp/sonicart/discography/AADL/132guitarsolopicking.html ジャケット写真は、石黒達也氏によるライブ写真です。 ギター愛好家の方々にはもちろん、Avant-Jazz、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。 前作”Metropolis Sonictrax”から僅かに9日。 (Avant-attaque:HARI) |