『古今東西、あらゆる文化圏において、ヒトはタナトスとエロスの境界に、永劫繰り返されるような鐘の音のループを設置した。人の生死に関わる儀式に留まらず、日本で大晦日と元旦の境界に鳴り響く除夜の鐘もまた、古きものを葬り、新しきものを迎えるという生死のメタファーのように思える。死の瞬間に向けて、人の余命はマイナス方向へカウントダウンしていき、その瞬間を通過した後は死後何年とプラス方向へどこまでも加算されていく。死はゼロであるが、同時に無限の始まりでもある。その瞬間は全身脱去の鐘の音が、無窮時間に向かって響き続けている。』(JINMO) 第135作めのソロアルバム、その名も、“Edwarda In The Dungeon”。 2012年11月2〜4日と10〜11日、JINMOを被写体とした四人の写真家による群展“We Shot JINMO”がおこなわれました。 その群展“We Shot JINMO”開催にあたっての声明文は、以下の通りです。 ------------------------------------------------------------ 【声明文】 我ら魔弾の四射手は、レンズを通して入ってくる光景を受け止める受動者ではなく、レンズから発する視線眼光弾で以て、 その各作品は各瞬間の狼JINMOを撃ち狩った静止時間内の、 会期前半“タナトス”(11/2〜11/4)では、入廊者は捜索者となり、頭部にLEDサーチライトを装着した状態で、 会期後半“エロス”(11/10〜11/11)では、地下空間は一転して光満ち溢れる彼岸空間となり、2012年4月14日の演奏中に死と新生を実現した狼JINMOのハデス・インパクトを共有する。 入場に際しては、我らの作品群スライドショーに狼JINMOのサウンドトラックを加えて制作されたオリジナル動画DVDが、 また会期中には2度の儀式的ショー・イベントも催される。 さぁ、我らと共に能動者たり得る者よ、集結し、共犯せよ。 < 写真家 "Shooter" > ------------------------------------------------------------ 前半“タナトス”での来廊者の多くが時間感覚の喪失を訴え、長時間の観覧をし、会場から出てきても、またその快感を得たくて再度、闇の中へ入って行くという繰り返しをおこないました。 そう、あの無窮時間に向かって響き続ける永遠脱去の鐘の音。 “Edwarda”とは言うまでもないバタイユの“マダム・エドワルダ”であり、JINMOにとってはミューズとでも言うべき“美の支配者”のシンボルです。 ジャケットは私HARIのセルフポートレイトで、JINMOによる“Edwarda”のイメージを視覚化したものです。 総てのJINMOマニア必聴、是非是非、過激な程の大爆音で、繰り返し繰り返しの無限ループでお楽しみください。 (Avant-attaque:HARI) |