Life 120825 (ver.2.0)

1. Life 120825-1 (06:02)
2. Life 120825-2 (04:16)



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『“生”…。 生(せい、しょう、いのち):生きること。 生(なま):未加工であること。 生(うぶ):初々しく産まれた時の状態。 生(き):元になるもの。 我々は未だ“生”の定義を確立し得ぬまま、日々、瞬間瞬間に“生”と直面し続けている。“生”は記号化の及ばぬ現実である。そして命の原生態である。』(JINMO)

第126作めのソロアルバム、その名も、“Life 120825”。

大好評のライブ・アルバム、否、ライフ・アルバム”Life”シリーズ最新作、演奏会の実況録音作品です。

そう、“Life 120825”。
これは、2012年8月25日(土)におこなわれた演奏会の実況録音です。

この夜のJINMOは演奏直前に突然、取り憑かれたように、数十分に及ぶ高橋竹山の話をしました。
http://www.jinmo.com/00/jp/other/words/words11.html


そして始まった1時間に及ぶ曲“轟々竹山”。
死者達を呼び寄せるような、イタコの祈りのような、命がけの演奏と、会場に満ちる肉体無き者達の確かな気配に直面し、多くの観客は終演後も戦慄的感動を覚えていました。
そこにはJINMOの言うところの“生死無境”が現出していたのです。

録音は完全にステレオ・マイクによる収録のみでおこなわれ、ライン信号は一切使用されていません。
その夜、演奏されたままの音で、編集時の加工は音質補正のみです。
もちろんオーバーダビングもありません。
すべての音はたった1本のギターとJINMOの10本の指のみで、発せられたものです。

この演奏会、”Life 120825”をおこなうにあたっての、案内状に於けるJINMOの言葉です。

・・・


『音楽家としての大きな2つの活動、“作品制作”と“演奏会”。
この内、作品制作についてはAvant-attaqueによるダウンロード・リリースにより、作者の意に即応した自由なリリース・タイミング、内容の完全自由化、作品サイズの自由化などが実現し、ほぼ私の理想が実現できるようになった。
そして、もう一方の演奏会についても、今まで永らく、私の理想に近づけようと、様々な形を試み続けてきた。
演奏会は“新たなものが生まれ出づる場”であって欲しい。
強く、強くそう願う。
そこでは、予定調和や試行錯誤、観客の需要に合わせた供給としての表現等の一切が取り払われ、音楽家自身さえもが予想だにしなかった“新たなもの”と出会う歓喜に、私は照らされたい。
そこに介在する者は、単なる観客ではなく、事件や或る現象の目撃者であり、私と共にその招来を望み、霊的協力をし、そして“新たなもの”と出会う歓喜に共に照らされる者であって欲しい、同時にそう願う。
私はその “新たなもの”が生まれ出づる歓喜の時に、“Life”と名をつけた。
Lifeは、生命、人生、日常である。
音楽産業の一翼を担う既存の商業スペースではない場所が、その “新たなものが生まれ出づる場”に相応しい。
その会場もようやく整った。
歓喜に共に照らされる者は、私がこの人なら喜んでくれるだろうと思い、選ぶ人に限る事にした。
その場に並ぶ者は、私を除いて12人。
あなたに、その内の一人になっていただきたい、最後にそう強く願う。』 (JINMO)

・・・

この“Life”という演奏会は、JINMOによって“新たなものが生まれ出づる場”と成る事を目論んで挙行され、そしてその目論みは見事に実現されました。
その記録が、このアルバムです。

ジャケット・デザイン、及びジャケット写真は、毎回、フォトグラファー丹野徹氏によって制作されています。
“新たなものが生まれ出づる場”に、これ以上相応しいものは無いというべきものだと思います。

総てのJINMOマニア必聴、是非是非、過激な程の大爆音でお楽しみください!

前作”ZENith Air”から僅かに9日。
通算第126作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第107作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質です。

(HARI Avant-attaque)