"モノリスの子宮"。
JINMOによるコンピュータ・グラフィックスのジャケット画のままの音。
その羊水は、Jubilus Meditator、Jubilus Activator、Jubilus Pulsar、Hetero-Glossolalia、そして解析不能な未知の新素材。
羊水に浮かぶ無数のモノリス群、その胎動と絶え間無い歓喜の超音波産声。
"モノリス"とは、アーサー・C・クラーク原作で、スタンリー・キュブリックによって映画化された"2001年宇宙の旅"に出てくる謎の物体で、ヒトザルをヒトに、そしてヒトをスター・チャイルドへと進化させる機能を持っています。
"RGB:光の三部作"とマニアに呼称され、リリース以来、愛聴されている"Jubilus シリーズ"は、やはりマニアの間で「これらはまるで"モノリス"のようだ。」とも言われています。
本作はその集大成的な位置に置かれるべきアルバムとなるでしょう。
聴く内に、世界に対して感じていたいろんな事が、全て静かにフラットになっていき、胎内の平安の記憶に辿り着く。
聴き終わった後もなお、鳴り続け、私はまだ包まれているような感じ。
『Don't listen, Feel the amniotic fluid of Jubilus. Evolve yourself. This is dedicated to all Moon-Watcher.
(聴くな、感じろ、歓喜の羊水を。自らを進化させよ。本作は全ての"月を見る者"に捧ぐ。)』
と、JINMOはこのように言っています。
アーサー・C・クラークの原作中、モノリスの影響で最初にヒトに進化するヒトザルは"月を見る者"と名付けられています。
歓喜の羊水の中で、まさしく自らが"月を見る者"であるような、そんな実感がわいてくる思いです。
前作"Jubilus Pulsar"から僅かに62日。
通算第97作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第78作め)、リリースです。
もちろん、AAC(320kbps)の高音質です。
May the "Jubilus" be with you. "歓喜の叫び"と共にあらんことを。
(HARI Avant-attaque、Ageha Avant-attaque)
【御注意】本作品は必ずヘッドホンで御聴きください。