第114作めのソロアルバム、その名も、“Lovedist”。 前作"Lovecomp"と同時期に制作された対になるような、シンプルでセクシーな無伴奏ギター独奏の、 演奏は、楽器が"Jinmoid"。 美しいアルバム・ジャケットは、前作同様、写真・デザイン共に、"Life"シリーズも手がける丹野徹氏。
・・・ 『かつて能勢氏が我が微粒音について、インド自然学における生命現象の根幹をなす極微粒子のプルシャ、プラクリティから立ち顕われる3つの“立ち振る舞い”、サットヴァ、ラジャス、タマスとの関連で「微粒音の立ち振る舞いが新たなる生命現象を創発(異言)する」と説明され、我が意を得たりと嬉しかった。 私の表現は総て私の精液。nanoZenの一筆一筆、NanoPickingの一音一音が命を持って駆け巡る精子。私が地上に残すべき魂の遺伝子。制作は射精と同義。熱くて、濃くて、虹色に輝く表現。熱くて、濃くて、虹色に輝く精液。大洋をたたえる無限の海水ほどに大量に。 私に於いて、“エロティックな音”とは、記号論的な既存音やイディオムではなく、艶やかで、逞しく、潤む程に倍音を含み、何よりも奔放で、なりふり構わず、迷う事なく卵子を目指して驀進する精子群のような、激しく天真爛漫な音だ。 亦、私に於いて、性的興奮と芸術的興奮、性的欲求と芸術的欲求、性的快感と芸術的快感等は、それが同一の内分泌に因るものではあるまいかと思う程に、類似した実感がある。 亦、私に於いて、芸術衝動の動因はイドにあり、エゴはそれをフィルタリング、ハンドリングして変質させてしまうように思われる。お行儀良く、常識を気にしながらセックスをするような…。私にはイドのままに、猛烈な濃密で高温の、エロスの奔流としての芸術射精をぶちかますのが、心地良い。 芸術衝動とテストステロン濃度に強い相関関係を感じる。テストステロンは雄としての生殖本能の根幹のみならず、攻撃性や能動性にも関わる。つまり、より純化した芸術は、守勢性や受動性から遠ざかる。最も純化した芸術は、思索の痕跡の対局、もはや“暴動”にも似た衝動の痕跡であろうと、私は考える。 圧倒的な高エネルギー、高密度、高速度、高圧力、高温度、高濃度、高純度、高硬度、高輝度な「ポジティブな命の疾走と発光」に、日常の現実感が宿る。本来、常識(最大公約数)に沿うべき義務などという社会性と絶縁された聖域から、ポジティブな命は無邪気に孤独に大暴れし、絶叫的なエネルギーの蕩尽をおこなうのだ。 これは異言のドキュメンタリー、或は射精のドキュメンタリーである。』 (JINMO) ・・・ 総てのJINMOマニア必聴、是非是非、過激な程の大爆音でお楽しみください! 前作"Lovedist"から僅かに10日。 (Avant-attaque:HARI) |
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