Life 120310

1. Life 120310-1 (08:58)
2. Life 120310-2 (08:16)



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第112作めのソロアルバム、その名も、"Life 120310"。

大好評のライブ・アルバム、否、ライフ・アルバム"Life 120211"に続く、演奏会の実況録音作品です。

そう、"Life 120310"。
これは、2012年3月10日(土)におこなわれた演奏会の実況録音です。
演奏終了後、わずか30数時間での怒濤のラッシュ・リリース!!!

この日の演奏は、楽器が"Jinmoid"。
エフェクターはiPhone上で動くApp、"AmpKit+"のみ。
アンプは最近愛用のZT Amp社の"Lunchbox"。
モロに生の生々しい音!

演奏会は最大120dBの強烈な爆音でおこなわれました。
因みに、騒々しい工場の中の音圧レベルが90dB、電車通過時のガード下が100dB、自動車のクラクションやリベット打ちが110dB、飛行機のジェット・エンジン近くが120dB。この120dBは十分に人体に影響のある数値です。

録音は完全にステレオ・マイクによる収録のみでおこなわれ、ライン信号は一切使用されていません。
前回("Life 120211")と異なり、新たに対高音圧性に優れたレコーダーを導入し、爆音のアンプに対して、非常に接近した位置で収音されていますので、会場のフォトグラファー達のシャッター音はかき消されていますが、前回以上に精密でジューシーな楽器音が記録されています。

3月10日の演奏会の終了直後、そのままJINMOは録音データの編集に取りかかり、夜明け前にはこのアルバムを完成させました。
1時間以上の演奏から、まるで仏師が仏像を削り出すが如く、17分14秒間の音を削り出し、収録しています。
まずは8分58秒間の、JINMOの言うところの"プレクティクス・パルス"的な、"Life 120310-1"。
そして8分16秒間の、自然倍音の大洪水とも言うべき、非常に分厚いシンフォニックなオーケストレーションの"Life 120310-2"。
いずれも、その夜、演奏されたままの音で、編集時の加工は音質補正のみ。
オーバーダビングなどはなく、また演奏時にもサンプラーなどの使用は皆無です。
すべての音はたった1本のギターとJINMOの2本の腕(時折、舌も使っていましたが)のみで、発せられたものです。

観客はJINMOの演奏会を何度も体験した猛者ともいうべき人々ばかりでしたが、それでも演奏直後に、前回同様「爆撃」、「弾幕」、「銃撃」などという言葉を多数混ぜながら、前回以上に口々にその驚きと興奮を語り合っていました。



この演奏会、"Life 120211"をおこなうにあたっての、案内状に於けるJINMOの言葉です。

・・・

『音楽家としての大きな2つの活動、"作品制作"と"演奏会"。
この内、作品制作についてはAvant-attaqueによるダウンロード・リリースにより、作者の意に即応した自由なリリース・タイミング、内容の完全自由化、作品サイズの自由化などが実現し、ほぼ私の理想が実現できるようになった。
そして、もう一方の演奏会についても、今まで永らく、私の理想に近づけようと、様々な形を試み続けてきた。
演奏会は"新たなものが生まれ出づる場"であって欲しい。
強く、強くそう願う。
そこでは、予定調和や試行錯誤、観客の需要に合わせた供給としての表現等の一切が取り払われ、音楽家自身さえもが予想だにしなかった"新たなもの"と出会う歓喜に、私は照らされたい。
そこに介在する者は、単なる観客ではなく、事件や或る現象の目撃者であり、私と共にその招来を望み、霊的協力をし、そして"新たなもの"と出会う歓喜に共に照らされる者であって欲しい、同時にそう願う。
私はその "新たなもの"が生まれ出づる歓喜の時に、"Life"と名をつけた。
Lifeは、生命、人生、日常である。
音楽産業の一翼を担う既存の商業スペースではない場所が、その "新たなものが生まれ出づる場"に相応しい。
その会場もようやく整った。
歓喜に共に照らされる者は、私がこの人なら喜んでくれるだろうと思い、選ぶ人に限る事にした。
その場に並ぶ者は、私を除いて12人。
あなたに、その内の一人になっていただきたい、最後にそう強く願う。』
(JINMO)

・・・



この"Life"という演奏会は、JINMOによって"新たなものが生まれ出づる場"と成る事を目論んで挙行され、そしてその目論みは見事に実現されました。
その記録が、このアルバムです。

ジャケット・デザイン、及びジャケット写真は、前回同様、フォトグラファー丹野徹氏によって制作されました。
"新たなものが生まれ出づる場"に、これ以上相応しいものは無いというべきものだと思います。



総てのJINMOマニア必聴、是非是非、過激な程の大爆音でお楽しみください!

前作"Yuuwaku"から僅かに7日。
通算第112作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第93作め)、リリースです。

(Avant-attaque:HARI)




上記写真をクリックしてください。石黒達也氏撮影の19枚の写真がご覧いただけます。





上記写真をクリックしてください。丹野徹氏撮影の12枚の写真がご覧いただけます。


「"Life 120310"の「犯行の瞬間」
今回のカメラによって記録される"瞬間"は1/30秒〜1/125秒でしたが、思考に よって記憶される"瞬間"はもっと長く、そして断片化された複数のヴィジョンによって構成されているのではないか、と いう考察に基づいて、ほとんど無作為に十数枚の写真を選択し重ね、或は並べその長い瞬間を凝縮致しました。(丹野徹)」



photo by Mona Ave




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