無伴奏ギター独奏のアルバム。
しかも、3時間1曲。
CD、LP、カセット・テープなどのメディアでは、体験することのできなかった連続した超長時間の大作です。
合唱団、大編成ストリングス、パイプオルガンなどに聴こえる音で、多層化された重厚複雑なオーケストレーションが
鳴り響きますが、総てたった1本のギターだけで、演奏されています。
シンセサイザーもシーケンサーも使われていません。
ミニマル系現代音楽の様にも思えますが、同時に単純なループの様には思えません。
これは前作"Gazzeek"に於ける律動表現での「複雑な様でいて、実は単純なのかも」という想いと、
「単純な様でいて、実は複雑なのかも」という正反対の想いが起こり、更に「そのどちらの感想を、
この聴覚刺激の反応として抱くべきなのか」すら混乱していくような不可思議な感覚の、
オーケストレーション版と言えるかも知れません。
ゆったりとしながらも、未知なるものへの躍る心。
この類い稀なる3時間の音楽体験の中で、聴く者の魂は永遠の月光を浴びながら、
解明され得ぬ深宇宙の何者かとの交感をおこなうかのような、そんな思いにかられます。
本作は3時間という異例な超長時間作品でありますから、AAC 320kbpsファイルであっても、
そのサイズは428.1MBあります。
ダウンロードの際は高速回線のご使用をお勧めします。
それでは、ゆったりと、ワクワクと、極楽浄土に降り注ぐ永劫の月光をお楽しみください。