+++Minimal Symphony Opus 02 (ver.1.0) +++


Minimal Symphony Opus 02 (ver.1.0)

2017/9/10 リリース(avantattaque-0219)
全4曲 (total. 40:00)
フォーマット:Apple ロスレス (44.1kHz 16bit)
ウェブ・ストリーミング版
ジャケット画:JINMO
ジャケット・デザイン : JINMO
Created by : JINMO
Published by : Avant-attaque

【収録曲目】

01. Minimal Symphony Opus 02-1 (10:00 - 44.0MB)

02. Minimal Symphony Opus 02-2 (10:00 - 67.2MB)

03. Minimal Symphony Opus 02-3 (10:00 - 50.0MB)

04. Minimal Symphony Opus 02-4 (10:00 - 70.4MB)




2016年12月以降、JINMOの意向により、Avant-attaqueからリリースされる全作品から値札を外すこととなりました。
以下のリンクボタンから、100円でも100万円でも、どうか貴方のお好きな金額をご入金ください。
(もちろんご入金いただかなくても、全作品は何度でもお聴きいただけます。)
貴方のご厚情が次回作の制作、今後の活動のサポートとなります。
よろしくお願いいたします。



作品をお聴きになるには、各曲の((PLAY))ボタンを押してください。
iPhoneでもiPadでもコンピュータでも、CDクオリティの高音質で、すぐにストリーミング再生されます。
専用の再生装置やソフトウェアは一切必要ありません。
またコンピュータでは、楽曲ファイルをダウンロードすることもできます。
いつでもどこでも、どうか貴方のお好きなようにお楽しみください。




『奈良市にある大和文華館で、2014年夏におこなわれた企画展”連続・反復の美 - 文様に込められた想い”の案内状には以下のような文章があった。
”元や明時代の青花磁器に描かれた花唐草文は、深みのある鮮やかな色彩と優美な曲線で人々を魅了します。 遡って、敦煌第四三一窟(北魏時代)内の壁面には小さな仏が無数に並置される千体仏が描かれ、整然と並べられた仏像に無限の広がりと畏敬の念が感じられます。 このように、渦巻文や唐草文様のように連続して展開される文様や、千体仏・印仏・摺仏のように同じ図像が繰り返し反復されてあらわされた文様は、心地良いリズミカルな曲線と整然とした配置に美の一端があります。 そして視覚的な美しさにはそれを成り立たせる様々な意味が背景に潜んでいます。 植物などが終始なく連続する唐草文様は、古来、生命力や再生の意味を持ち、印仏や摺仏、千体仏などの、繰り返して仏像をあらわす行為には、数多く造像する「作善」の意図などの篤い信仰心が込められています。 “
連続・反復の美の中に、時空間の無限性を宿らせた先人達の想いは、21世紀の今日にも響き続けている。
前述の文章中にもある”生命力や再生”という当時は宗教的であった概念も、今日ではDNAコピーという現実として捉えることができるようになった。
その連続・反復の美の中に、我々という存在自体もまた”生死無境”の連続体、反復体であったことを識るのだ。
また連続・反復の美は、物理的に計測されるなら、なるほど不変同一であろうが、それに接する我々に於いては、その視覚的美が空間的に拡大していく様を眼で追う時、またその聴覚的美が時間的に流れ進んでいく様を耳で追う時、我々の主観がそこに有り得ぬはずの変化を感じ見出していくのに気づく。
これはまるで不変同一の連続・反復の美が、我々の受容体の処理アルゴリズムを書き換えていくのではあるまいかと、そう私は思ってもみるのである。』
(JINMO)

 

タイトルを日本語にするなら、”反復交響曲 作品2番”となります。
注意深く丁寧に組み立てられた繊細な表情を持つオーケストレーションの数十秒間が、何度も何度も繰り返されていきます。
2017年7月17日にリリースされた”Minimal Symphony Opus 01”に続く、反復交響曲の第2作です。

JINMOは演奏会の最中に、稀に弦を切った時、その場でデジタル・ルーパーを使用して短いフレーズのホールド・サンプリングをおこなって、数十秒のフレーズをずっと繰り返し鳴らしながら、観客の目のまで悠然と弦交換をおこなうことがあります。
その弦交換が終了するまでのわずかの間、観客は期せずして奏でられているミニマル・ミュージックを楽しむことになるのですが、過去に何度か「こうしたホールド・サンプリングのミニマル・ミュージックを、アルバムとしてリリースしてもらえませんか。」とリクエストされたことがあります。
JINMOによるグロッソラリア系のように非反復の連続変化表現も心地よいのですが、全く逆の連続・反復の美もまた、たいへんに心地よく美しいものなのです。
JINMOのそうした表現に触れながら、時間が流れるような…、あるいは止まるような…、そして等速では流れていかない時間がそこにあることに、私たちが気づく時、時の流れの中に私たちが居るのではなく、私たち個々の中に、それぞれの時間が流れているのだ…、とそういう感覚になっていくのです。
本作は四つの楽章からなるオーケストレーション作品ですが、通して聴くだけでなく、それぞれの楽章のみをループ再生して、ずっと聴き続け、言わば四つの長大な曲のように楽しむのも良いと思います。

ミニマル・ミュージックというと、テリー・ライリー、ラ・モンテ・ヤング、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラス等が代表的な作曲者としてあげられますが、JINMO自身は自らのミニマル概念の源流は意外なことに、エリック・サティにあることを、2010年6月12日のTwitterでの記述で明らかにしております。

『Rosa Mystica、貴女ニ薔薇ヲ捧ゲマセウ。
図形譜や調整破壊、アンビエント概念、ミニマル概念の源流奥にはエリック・サティが居る。
“ギャラリーASK?”にて、能勢伊勢雄氏の遊図中の私の名に連なるストリームを遡った時、そこにサティの名を見い出し、十数年前の事がフラッシュ・バックした。
1995年長野、我が敬愛の文学者・中村真一郎氏の夫人にして、現代詩人である佐岐えりぬさんの依頼により、朗読との実験的なコラボレーションをおこなった。その時、佐岐さんからこの曲を使ってほしいと渡された譜面、それがサティのものだった。
“薔薇十字団のファンファーレ(Sonneries de la rose croix)”。
サティは1890年、薔薇十字団創始者ジョセファン・ペラダンに出会い、翌年に聖杯の薔薇十字教団聖歌隊長に任命されている。
この曲、調性記号も無く、拍子記号もなく、小節線すら無く、禁則まみれの……。
そして同時に、ピュタゴラス主義者ロバート・フラッド(デ・フィルクルス)による秘教の響きが、美しく充満する譜面だった。
薔薇の儀式の、霊知の美。私はその譜面を、ギターとフルートと、加えてコンピュータ・シーケンスのオーケストレーションに直し、佐岐さんの朗読に合わせた。(フルート演奏は中村恭子嬢。)佐岐さんは古代風の真っ白な儀式服で、老齢の女性特有の倍音とバイブレーションの効いた、神秘の声を発した。 
サティ音楽の技巧的単純さに目眩ましをくらい、そのベールを捲り上げる者が少ない。
私はそこに、凶暴とも言える彼の霊知の美を見る。
Rosa Mystica、貴女ニ薔薇ヲ捧ゲマセウ。』
(JINMO 2017年6月12日のTwitterでの記述)

この言葉からも、JINMOがミニマル概念に、メカニカルだったりシステマティックだったりというような作曲語法の表層的なものではなく、古代の儀式のような秘教的”霊知の美”を強く抱いていることも明らかです。
私たちの人生、否、人類の歴史の全時間をも遥かに凌駕する永遠に近い悠久に、この宇宙で繰り返され続ける天体運行に思い馳せる時、私たちが感じざるを得ないような”美”。
それが”霊知の美”であるとも、JINMOは語っております。
時空間の無限性に湛えられた”美”なのでしょう。

ジャケット画は、JINMO自身によるdataPainting作品です。
本作の美しさをよく表しているジャケットだと思います。

さぁ、時空間の無限性の中に、たゆたい遊びましょう。

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ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。

前作“Jam in Hazuki (ver.1)”から、わずかに10日。
通算第238作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第219作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。

(Avant-attaque:HARI)