Bion (ver.1.0) 2017/3/2 リリース(avantattaque-0197)
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2016年12月以降、JINMOの意向により、Avant-attaqueからリリースされる全作品から値札を外すこととなりました。
以下のリンクボタンから、100円でも100万円でも、どうか貴方のお好きな金額をご入金ください。
(もちろんご入金いただかなくても、全作品は何度でもお聴きいただけます。)
貴方のご厚情が次回作の制作、今後の活動のサポートとなります。
よろしくお願いいたします。
作品をお聴きになるには、各曲の((PLAY))ボタンを押してください。
iPhoneでもiPadでもコンピュータでも、CDクオリティの高音質で、すぐにストリーミング再生されます。
専用の再生装置やソフトウェアは一切必要ありません。
またコンピュータでは、楽曲ファイルをダウンロードすることもできます。
いつでもどこでも、どうか貴方のお好きなようにお楽しみください。
『腕が2本しかないのは、私の責任ではない。左右の両手指が10本しかないのは、私の責任ではない。ギターの弦の本数も表現音域も、私の責任ではない。人々はそれを当たり前だという。…かといって、私にはそれらの現実をしょうがないと受け止め、それらがもたらす物理的制限の中だけに収まるように、私の脳内に響く即興演奏をコンパクトに圧縮変形させることは我慢ならない。もしある楽曲において、腕がもう1本必要となるならば、私はなんとしても腕を増やす。物理現実において不可能なら、情報現実において…。』(JINMO)
タイトルの”Bion”とは、漢字で表記すると”琵音”となり、日本古来の音楽用語で、”アルペジオ(分散和音)”を意味します。
一聴して、何本ものアコースティックギターが、同時に即興的な分散和音オーケストレーションを行なっているように思えます。
でも現実には、一つの意思主体が何本ものアコースティックギターを同時に即興演奏するには、「頭が一つ、腕がたくさん」という状態でなければ不可能です。
即興性を排した普通のオーケストレーションなら多重録音により表現可能ですが、それでは本作のような非常な開放性を伴った奔放な自由のニュアンスは損失されてしまいます。
これは感の良いマニアならおわかりのように、制作手法としては、2017年1月30日にリリースされたアルバム”Piano Pieces”同様、コンピュータを使用して演奏されたものなのです。
つまり好評を博した”tar”シリーズの延長線上にある進化系と言っても良いでしょう。
映画“マルホランド・ドライブ”に登場する幻の劇場“クラブ・シレンシオ”を演奏会場に想定し、
仮想肉体のJINMOが仮想的なエレクトリック・アコースティック・ギターを使用しての、即興的タッピング演奏の仮想ライブをおこなった、その仮想ライブ・アルバムが、“tar 01”(2008年2月20日リリース)、“tar 02”(2008年5月3日リリース)、“tar 03”(2008年6月7日リリース)、“tar 04”(2008年6月13日リリース)、”tarX(2015年6月2日リリース)の5部作としてリリースされています。
これを機に、合わせてお聴きになってみてください。
本作では弾き放たれた弦の音が、その後に減衰するのではなく、まるで自らの意思を持って、自発的に振動し続けていくような…、そんな現実の物理現象を無視した音世界が実現されています。よくある単純な比喩の”音が生きているような”が、実際に実現されている音世界です。
また各々の音は空間を前後左右に、自由に飛び回ります。
デリケートな音質も合わせて、この空間飛翔をお楽しみいただくにも、ヘッドホンでのご愛聴をお勧めします。
ちなみに、JINMOが制作において使用しているモニター・ヘッドホンは、Westone社の”W4”と、SONYの“MDR-CD900ST”です。
仮想会場”クラブ・シレンシオ”での、仮想肉体のJINMOによる、仮装アコースティックギターでの、仮想即興演奏会を、あなたの脳内に展開し、その臨場感をお楽しみください。
仮想即興演奏会の終了後は、あなたの仮想拍手もお忘れなく。
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ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作“Vision Loops 03 (ver.1)”から、わずかに10日。
通算第216作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第197作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。
(Avant-attaque:HARI)