精神核・Mensa Nuklea 2019/2/11 Released
Created by JINMO
[DISC 1]
Price : 3,800Yen+Tax
Hachiman-Shoten |
ともに強烈な個性とカリスマ性を放ち、霊学史に巨大な足跡を残した王仁三郎とクロウリーだが、ほぼ同時代を生きた両者には、オカルティズムの光と影ともいうべき対称性が刻印されている。音の錬金術師JINMOはその危うい緊張感を孕む異種なるものの攪拌から衝撃的な音像空間を立ち上げた。驚くべきことにドラム、パーカッション、ベース、電子音に聴こえるものを含め、本作品中のすべての音という音は、王仁三郎とクロウリーの肉声を起源に生成されたものなのだ。実は王仁三郎とクロウリーには不可視の数霊的密合がある。そのキーは、ミロク大神が墜ちていたとされ、王仁三郎によって開かれた神島に秘められている。詳細はブックレット所収の武田崇元「神島・ミロク・666」を参照されたいが、JINMOはその神島の対岸に生を享けた。彼によれば、神島こそは原初の国生みの核となったオノコロ島である。そして彼がこの一連の楽曲で行ったことは新たな国生みなのである。だからこそ彼はこの作品を新時代へ向けて「精神核」と命名した。多層的な声の攪拌、反復される重層的なドローン、共振する倍音は旋回するダイナミズムを生み、多義性を帯びた音像を浮上させる。かくて本作品を聴く者は、聴こえざるを聴き、見えざるを見るのである。ある者は天空の音を聴き、ある者は混沌から立ち上がる「天の御柱」をそこに幻視するであろう。
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JINMO ”精神核・Mensa Nuklea”は東西の神霊結合術であり、天啓の受信装置である。
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個体発生は系統発生の反復である。JINMOがこの一連の楽曲で行ったことは新たな国生みである。多層的な声の攪拌、反復される重層的なドローン、共振する倍音は旋回するダイナミズムを生み、多義性を帯びた音像を浮上させる。 本作品を聴く者は聴こえざるを聴き、見えざるを見るであろう。ある者は天空の音を聴き、ある者は混沌から立ち上がる「天の御柱」 を見るであろう。JINMOを突き動かしてやまぬものはオートマティズムの衝動である。本作品は王仁三郎とクロウリーの声をJINMOの知覚系によって再編した音像空間であるが、それはJINMOの創作にして創作にあらず。それはまさに出口王仁三郎のいう「神示の創作」として聴く者の想像魂を駆動させるのである。
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創世の始原であり、天地万物を自在に動かすロゴスは、その器、乗り物、メディアである音声が記録されデータ化されて、例え分解合成されたとしても、髪や爪や血液にDNAが汎在し続けるように、不変不滅であるとのイメージが私にはある。五世紀末の南斉の画論家謝赫(しゃかく)が、”画の六法(りくほう)”の第一にあげた言葉に「気韻生動(きいんせいどう)」がある。南画の理想を表したとも言われ、作家の生命、本質が作品に反映されると規定され、生気に満ちた状態を指す。書画に於いてもロゴス不滅の意であろうと私は解釈する。呪文や祝詞を紙や木板に書いたものが、護符などとして更に力を発揮し続けるのも気韻生動と解釈でき、故にメディアが音声ファイルであろうとも不変不滅との思いが私にはある。喉頭原音周波数150Hzのアレイスター・クロウリーの言霊と、300Hzの変性女子・出口王仁三郎の言霊が合成され、或る一つの形を新たに形成するのは、男女の精子・卵子が結合し新たな命を結実させるのに似たイメージで、私は或る種の恍惚感をも抱くのだ。霊的ボリシェヴィキの時代に、両者を両親とし、両者から霊的DNAを引き継いだ新生児の産声に歓喜の戦慄を抱くのだ。 ------------------------------------------------------------ 【精神核・Mensa Nuklea】
2019/2/11 Released
[DISC 1] Price : 3,800Yen+Tax
Hachiman-Shoten ------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------
JINMOの膨大なキャリアに、必ずや新たな伝説を加える重要な作品”精神核・Mensa Nuklea”。 (HARI) ------------------------------------------------------------ --- Avant-attaque --- |