Since December 2016, by the intention of JINMO, we have decided to remove the price tags from all of his sonic art works that released from Avant-attaque.
A dollar, million dollars or as much as you like, you can make remittance us with following link.
(Of course, you can play all albums again and again without any remittance. All donations are welcome though!)
Your generosity will support JINMO’s future creative activities.
Thank you.
To listen to the tracks, no special device or software required.
Just press the ((PLAY)) button on each track and it starts automatically streaming with your computer, iPad or iPhone in CD quality sound.
And of course, you can download the music files to your computer.
Please enjoy JINMO’s sonic art anywhere anytime.
We are very sorry but English translation underway.
We will update information according to translated contents would be available.
『絵画と音楽の違いとして、我々は前者が視覚、後者が聴覚という感覚器官の差異で以って区別している。果たしてそうした区分の仕方以外、我々はこれらの認識ができないのだろうか、と常々私は考える。
かつてフェノロサは薬師寺東塔を評して、”凍れる音楽”と言った。その言葉の原点は”建築術は凝固した音楽である”というゲーテが秘書エッカーマンに対して発した言葉だろうが、フェノロサにしろゲーテにしろ、絵画同様に視覚芸術の一つである塑像の一形態である建築を、聴覚芸術の音楽の変態形であると評したのには、感覚器官の差異による区分以外のアプローチをおこなっているからだろう。
つまりは絵画と音楽は、凝固態芸術と流動態芸術という区分に在るというアプローチである。そしてその両者は或る条件下で態を変転し得るという前提があるからこそ、”凍れる音楽”、”凝固した音楽”といった表現がなされたのだろう。近年の量子力学を持ち出すならば、もし我々が素粒子的規模の感覚期間を有していたならば、世界の全ての態に区分は無く、我々は絵画を聴き、音楽を観るのかも知れぬ。
凍れるものが溶けて流れる、流れるものが凝固して凍る…。この世の全ての物質が条件によって態を変転し続けているように、芸術もまた一般的な五感を超越した感覚器官の介在によっては、見事に態を変転するのでは、と私もまたゲーテのように思うのである。
その思いに励まされ、突き動かされるが故に、私は絵画にも音楽にも全身全霊の全力で以って対峙していくのかもしれぬ。』(JINMO)
このタイトルは“Hydrodynamics”に由来しますが、日本語では”流体力学”となります。
また音楽においてダイナミクスというと、音量や速度などの表現の幅の広さを表します。
前述のJINMOの言葉をご理解いただければ、このタイトルがダブルミーニングになっていることに気づかれると思います。
そのダイナミクスは音楽の領域を越境しようという意思すら持っているようです。
ちなみに、JINMOが度々タイトルの末尾の”-cs”を”x”へと転じるのは、ダグラス・クープランドによる”ジェネレーションX”の影響だそうです。
本作は大量のギターを重ねたオーケストレーション作品ですが、”凍れるものが溶けて流れる、流れるものが凝固して凍る…。”という言葉のように、まるで凝固態から流動態へ、流動態から凝固態へと態を変転していくような作品になっています。
様々な態の変え方を見せる38曲からなる2時間を超える大作で、またそのギターの音も各曲毎に全て異なる38種類のギターアンプのシミュレーションをおこなっているそうです。
この音質の違いを味わうのも、きっとギター音楽愛好家には楽しいことだと思います。
スピーカーから大音量で浴びるように体感するのも良いですし、非常に小さな音量でアンビエントとして楽しむのも良いです。また良質のヘッドホンで各曲の音質の違い、パンニングやオーケストレーションの細部を味わうのも良いでしょう。
よく御質問を受けるのですが、JINMOが制作において使用しているモニター・ヘッドホンは、Westone社の”W4”と、SONYの“MDR-CD900ST”です。
聴いているうちに、なんだか時間の流れ方が変わっていくような、そんな不思議な感じのするアルバムです。
アルバム・ジャケットは、JINMOが撮影した2本のJinmoidの写真です。
本作の音同様に、なんだか不思議なこの世のものではないような写真になっています。
この世とは違う時間の流れの中、本作から何か不思議な光景が見えてくるかもしれませんね。
では、じっくりとお楽しみください。
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ギター愛好家の方々にはもちろん、現代音楽、先端的テクノ、実験音楽をお好きな方々にもお薦めのアルバムです。
前作“Ximpromptu 141114 (ver.1)”から、わずかに8日。
通算第236作めのソロ・アルバム(Avant-attaqueからの第217作め)、リリースです。
もちろんCDと同等の、Apple ロスレス 44.1kHz 16bitの高音質のウェブ・ストリーミング・アルバムです。
(Avant-attaque:HARI)